「Arkってどんな仮想通貨なんだろう?」
「LISK(リスク)から分裂して誕生した仮想通貨らしいけど、将来性はどうなの?」
と、Arkについて調べていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Arkとは
Arkとは、ブロックチェーンを一般大衆に普及させるため、実用的な決済手段を提供している仮想通貨プロジェクト。
仮想通貨のひとつであるLISK(リスク)からハードフォーク(分裂)して誕生しました。
そのため基本的な特徴はLISKと似ていますが、以下の点でLISKよりも日常決済において使いやすくなっています。
- Ark対応の「カード」で支払いができる
- 約8秒で決済が完了する
- 異なるブロックチェーンを持つ仮想通貨と「スマートブリッジ」で相互運用できる
仮想通貨は現状、リアル店舗での普及が遅れています。
Arkはここを改善することを最大の課題に挙げている仮想通貨だといえますね。
「使いやすさ」を重視したアルゴリズムDPoS
仮想通貨は、根本的な仕組みである「コンセンサスアルゴリズム」によって稼働しています。
Arkのコンセンサスアルゴリズムは、DPoS(Delegated Proof of Stake)と呼ばれるもの。
その技術的な特徴については割愛しますが、ビットコインと比較すると(あくまで理論上)ほんの少しだけセキュリティを犠牲にする代わりに、大幅に送金スピードを向上させたアルゴリズムだといえます。
その結果、Arkはわずか約8秒(ビットコインは約10分)で安全に決済ができます。
レジで立ち止まる訳にはいかないリアル店舗での決済において、Arkはビットコインよりもはるかに実用的ですね。
Arkの将来性は?
それでは、Arkの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
ビットコインやLISKとの差別化がポイント
Arkは基本的に、支払い(決済)に使われるシンプルな仮想通貨です。
ただ、シンプルゆえに、「ビットコインやビットコインキャッシュ、ライトコインといった強力なライバルの影に隠れやすく、差別化が難しいのでは?」とも感じます。
その点、Arkは努力しうまく「差別化」している印象。
先ほど述べたように、Arkでは専用の「カード」で決済ができます。
このカードはArkのウォレット(電子財布)と連動しており、残高の範囲内で実店舗で決済できます。
またウェアラブル型(スマートウォッチ型)の決済端末も開発しているとのこと。
ビットコインでも同様のことは他社サービスで可能ですが、Arkは「プロジェクト公式」が決済環境を整備しているのが強みです。
また、ArkにはSmart Bridge(スマートブリッジ)という他の仮想通貨と相互運用する機能があります。
たとえば、スマートブリッジを使うと、取引所を使うことなく、Arkと他の仮想通貨を交換することができます。
メインの資産は別の仮想通貨にしておき、決済はArkで行うなど柔軟な対応が可能になります。
さらに、Arkの開発は非常に多くのプログラミング言語に対応しています(C++、.NET、Elixir、Go、Java、JavaScript、Laravel、PHP、Python、RPC、Ruby、Rust、Swift、Symfony、Wolfram)。
ユーザーだけではなく、開発者にとっても「とにかく実用的で使いやすい」ことを目指しているのです。
なんとなく、Arkのコンセプトが伝わりましたか?
Arkは若干「中央集権的」なので注意
「Arkって、完全にビットコインの上位互換じゃん」と、そんな思われた方もいるかもしれません。
しかし、すべての面が優れているわけではありません。
たとえば、ArkのコンセンサスアルゴリズムDPoS(Delegated Proof of Stake)は送金スピードが早いメリットがありますが、若干、中央集権的(特定の管理者に権利が偏っている)な特徴を持ちます。
Delegated Proof of Stakeの「Delegated」とは、「委任されている」ことを意味します。
ビットコインのアルゴリズムであるProof of Workや、イーサリアムが移行予定のProof of Stakeには「Delegated」という文字がありませんよね。
Arkでは、Arkでは投票で選出された「51人」が送金の正しさの証明を委任されています。
これは、LISKの「101人」よりも中央集権的です。
必ずしもデメリットというわけではありませんが、送金スピードと非中央集権的な仕組みはトレードオフの関係になっていることを理解しておきましょう。
Arkの買い方
Arkは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。