「Bancor(バンコール/BNT)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「BNTに投資すると分散型取引所の手数料収入がもらえるって本当?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Bancor(バンコール)とは
Bancorとは、ビットフライヤーやバイナンスのように仮想通貨を交換・取引することができる取引サービスのひとつ。
特定の管理者が不在で動く分散型取引所(DEX)であり、取引方式にはAMM(自動マーケットメーカー)を採用しています。
Bancorではいろいろな仮想通貨を交換することができますが、AMM方式のメリットは、流動性が低いトークンの交換に強いことです。
Bancorの強みやメリットも、そうした点にあるといえますね。
Bancorは2017年にイスラエルで開発されました。同じ年の6月には、ICOで「167億円」の資金調達を投資家から受けるなど、成長への期待も大きいプロジェクトです。
Bancorの名前の由来は「世界共通通貨」
Bancor(バンコール)という言葉をどこかで聞いたことがある方もいるかもしれません。
実はバンコールは、経済学者John Maynard Keynes(ジョン・メイナード・ケインズ)が過去に提唱した、超国家的通貨のことなんです。
現在、国家はそれぞれ別の通貨を使っており、バンコールは存在しませんが、第二次世界大戦の混乱期、金のような世界共通の価値を持つ通貨として、まじめに検討が行われたことがあるんですね。
もちろん、超国家的通貨のバンコールと仮想通貨のBancorは別の存在。インスピレーションを得ているに過ぎません。
Bancor Network Token(BNT)とは?
とはいえ、上でお話しした「2つのバンコール」には共通点もあります。
それは「いろいろな通貨の基軸通貨」であるということです。
仮想通貨Bancorの独自トークンBancor Network Token(BNT)は、AMM(自動マーケットメーカー)という仕組みにより、ユーザーに仮想通貨の交換を提供します。
このAMMでは、ユーザーが仮想通貨を交換する瞬間、仲介役としてBancor Network Token(BNT)が使われます。
すべての通貨の橋渡しだから、基軸通貨なんですね。
付け加えると、Bancorで仮想通貨を交換するには取引手数料がかかります。
Bancor Network Token(BNT)を保有していると、Bancorが得た取引手数料の一部を利息として得られることになっています。
Bancorの将来性は?
それでは、Bancorの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
BancorはAMM(自動マーケットメーカー)のひとつ
Bancorの強みは、仮想通貨を交換するときにAMM(自動マーケットメーカー)の仕組みを採用していることです。
この仕組みは今、とても高く評価されつつあり、Bancorの成長や独自トークンの価格上昇につながる可能性があります。
そもそも仮想通貨の交換方式では、株や為替で一般的なオーダーブック(取引板)方式がほとんどでした。
取引量が多い人気の銘柄ならオーダーブック方式が効率的なので、現在も広く普及しています。
しかしオーダーブック方式は、マイナーで取引量が少ない仮想通貨の交換には不向き。不利な価格での取引を強要されるスリッページが大きくなりやすいからです。
AMMは仮想通貨のスマートコントラクトという仕組みによって初めて成り立った交換方式。
交換時の価格ロスが小さいだけではなく「仮想通貨を第三者に預けなくていいのでハッキングリスクが小さい」「約定価格が事前にわかる」といったメリットがあります。
BancorとUniswapの違い
ここまでの話で、仮想通貨にすでに詳しい方は「それって、Uniswapとかと何が違うの?」と思ったかもしれません。
言ってしまえば、BancorはUniswapなどのAMM(自動マーケットメーカー)とかなり似ています。
ただ、他のAMMは「イーサリアムだけ」「イオスだけ」「Binance Smart Chainだけ」みたいに、1つのブロックチェーンに特化していることが多いんですね。
しかしBancorは、イオス(EOS)とイーサリアム(ETH)の2つの仮想通貨プラットフォームを使って発行された独自トークンを自由に交換できます。
AMM(自動マーケットメーカー)の数は増え続けているので、Bancorのライバルは少なくありません。
とはいえ市場全体が伸びている中、分散投資の選択肢のひとつであることは間違いないでしょう。
Bancorの買い方
Bancorは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。