「Bondlyってどんな仮想通貨なんだろう?」
「総合力の高いDeFiプロジェクトという印象があるけど、具体的な仕組みを知りたい」
と思っていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Bondlyとは
Bondlyは、幅広いDeFi系のサービスを提供しているプロジェクト。
一例としては、Bondlyを使って「家族や友達の間でお金を送る」「仮想通貨を交換する」「NFT(ノンファンジブルトークン)を発行する」「企業が仮想通貨決済を導入する」といったことが可能です。
Bondlyを率いているのは、CEOのBrandon Smith氏。同氏は、決済サービスShieldpayの副社長を務めています。
それでは、Bondlyの具体的なプロダクトについてみていきましょう。
今回ご紹介するのは、「BOND SWAP」「BOND DEX」「BOND PROTECT」「BCCG」の4プロダクト。
これらを理解すれば、Bondlyの全体像を把握したことになるでしょう!
①BOND SWAP
BOND SWAPは、仮想通貨のOTC取引(取引所を使わない1:1の直接取引のことで「店頭取引」)のプロダクト。
仮想通貨に備わった契約機能「スマートコントラクト」を使って、ウォレットからウォレットへと、直接仮想通貨を送ることができます。
このBOND SWAPはイーサリアム系のERC-20トークンのほか、NFT(ノンファンジブルトークン)にも対応します。
BondlyはNFTにも注力しており、音楽アーティストなどがNFTを発行しています。
②BOND DEX
BOND DEXは、クロスチェーン(複数のブロックチェーン)に対応する、分散型取引所(DEX)です。
仮想通貨を交換できるという点では、上のBOND SWAPと似ています。
しかしこちらはOTC取引ではなく、取引所を使った取引環境が提供されています。
その特徴は2つ。
- ビットフライヤーやバイナンスのように特定の企業の支配下にない(DEX)
- 流動性マイニング(イールドファーミング)が可能
多くのDEXやAMM(自動マーケットメーカー)のように、BOND DEXに仮想通貨を預けることで流動性マイニング(利息収入を得る運用)ができます。
③BOND PROTECT
BOND PROTECTとは、Bondlyの提供する仮想通貨決済サービスです。
広い意味ではペイパルに似たサービスですが、エスクローサービスを備えているのが特徴です。
エスクローとは購入者を詐欺から守る仕組みのこと。たとえば、ネット通販で購入したAさんは、お金を支払っても商品が届かないリスクもあります。
そこで、BOND PROTECTがお金をエスクロー(一時的に管理)し、いつでもAさんに返金できるようにしておくことで、Aさんを詐欺から守ります。
BOND PROTECTは分散型のエスクローサービスなので、特定の運営企業の信頼性に依存していないメリットがあります。
④Bondlyトレーディングカードゲーム(BCCG)
Bondlyトレーディングカードゲームとは、NFT(ノンファンジブルトークン)を利用した、Bondly独自のカードゲームです。
Bondlyの複雑なプロダクトを学んでもらうための教育的なゲームで、Bondlyの機能をキャラクター化し、それをNFTとして発行しています。
NFTは自由に取引でき、保有者はBondlyのファンクラブで特典が付与されたりします。
基本的には「教育ゲーム」ですが、それぞれのNFTは「デジタルアート作品」でもあり、投資目的で保有する動きもあります。
Bondlyの将来性は?
それでは、Bondlyの将来性をどのように考えればいいでしょうか?
Bondlyはイーサリアムの弱点を補う
Bondlyは、イーサリアムの弱点であるスケーラビリティ問題(取引混雑時の手数料の高騰)を解決します。
なぜならBondlyは、イーサリアムよりも処理能力が高く、手数料が高騰しにくいPolkadot(ポルカドット)をベースとしているからです。
DeFi(分散型金融)の将来性は多くの投資家が認めるところ。分散型の銀行や取引所として機能するDeFiは、金融の世界を大きく変えるでしょう。
しかし、イーサリアムのスケーラビリティ問題により手数料が高騰し、参入できる人が限られています。
Bondlyは、市場規模の拡大を妨げているスケーラビリティ問題を解決できれば、その価値は大きなものになります。
OTC取引の「高い手数料」を解決
OTC取引には高い手数料がかかるデメリットがありますが、Bondlyはこれを解決できる可能性があります。
OTC取引は、主に機関投資家などが「大口の取引」をするときによく使われます。
なぜ取引所を使わないかというと、取引所の「取引板」では流動性が不足するため。無理に取引すると、市場価格そのものを動かしてしまう恐れがあります。
ただ、OTC取引にもデメリットがあります。
リスクを下げるために利用するエスクローサービスの利用手数料が高いことです。
BondlyはBOND PROTECTは、分散型のエスクローサービスを提供しています。
そのため、安全かつ安い手数料でのOTC取引を実現しています。
Bondlyは「クロスチェーン」に対応している
Bondlyの大きな特徴は、クロスチェーン(異なるブロックチェーンの架け橋)として機能することでしょう。
これはクロスチェーンは、DeFi業界に不足している要素です。
たとえばクロスチェーンに対応していないと、同じ規格(たとえばイーサリアムのERC20)同士でしか、仮想通貨を交換できません。
それでは不十分なので、結局、中央集権的な取引所を使うしかなくなり、DeFiが活躍できなくなってしまうのです。
BondlyはPolkadotをベースにしているので、クロスチェーンに完全に対応します。
分散型の仕組みである「DeFi」を意識させない、高い自由度の高い仮想通貨の交換サービスを実現しています。
Bondlyの買い方
Bondlyは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のGate.ioで買うことができます。