「カルダノ(Cardano/ADA)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「イーサリアムとの比較や、将来性について知りたいな」
と気になっていませんか?
そんな方向けに今回は、カルダノの以下の疑問について徹底解説。
さっそく、詳しくみていきましょう。
カルダノ(Cardano)とは
カルダノとは、2015年2月にカルダノ財団が立ち上げた仮想通貨プロジェクト。
BitSharesやイーサリアムを開発したことで知られるチャールズ・ホスキンソン氏(天才数学者)が開発に携わっています。
カルダノは、2017年にICOで約6000万ドル(約69億円)という多額の調達に成功しました。
しかし巨額のお金を集めたことや、派手なプロモーションから「詐欺なのではないか?」といわれることもありました。
現在では、時価総額ランキング8位に位置し、有力な主力コインのひとつとして認められています。
以下、カルダノの特徴を3つ、順番にご紹介します。
プラットフォームでDAppsを構築可能
カルダノはイーサリアムと比較されることが多い仮想通貨ですが、その理由のひとつは、どちらもDApps(分散化アプリケーション/decentralized applications)のプラットフォームとして機能すること。
DAppsとは中央管理者が存在しない分散的なアプリケーションのことで、2020年現在、ゲームやDEX(分散型取引所)といったサービスがDAppsで構築されています。
たとえば、DEXをDAppsで開発した場合、特定の企業が運営する仮想通貨取引所とは異なり、ハッキングリスクをほとんどゼロに抑えることができるなどのメリットがあります。
もちろんこれらに限らず、カルダノ上では、さまざまな独自トークンやアプリが発行・開発されています。
独自のスマートコントラクト(Plutus)が利用可能
スマートコントラクトとは「契約機能」のことで、コードによって契約を自動で行う仕組みです。
あらゆる契約をカルダノ上でプログラム化し、自動で実行することで、「第三者機関が必要ない」「契約相手を信頼する必要がない」といったメリットがあります。
スマートコントラクトはイーサリアムでも活用できますが、カルダノはより複雑な契約にも対応するスマートコントラクト「Plutus(プルータス)」を採用していることが特徴です。
量子コンピューター耐性を備える
量子コンピューターは、従来のコンピューターの1億倍の処理能力を持っています。
これにより仮想通貨のセキュリティが総当たり攻撃により破られ、パスワードである「秘密鍵」が流出してしまうことが危惧されています。
しかしカルダノは、いち早くこの対策である「量子コンピューター耐性」を実装しています。
投資家はいつかやってくる量子コンピューターが誕生のニュースにおびえる必要がありません。
カルダノの将来性は?
それでは、カルダノの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
カルダノは「開発力」に強み
カルダノのプロジェクトには、重要なひとつのコンセプトがあります。
それは、他の仮想通貨よりも「高度な機能」を世に送り出すということです。
そのために注力しているのが、「開発力」と「研究力」。
カルダノはこれまで、業界でもっとも有名なエンジニア、研究者、仮想通貨の有識者を起用した上で、世界中の大学と提携し、力を借りて開発を続けてきました。
日本でいえば、東京工業大学との提携が有名ですね。
現在もこうした思想は受け継がれていて、2020年2月には、カルダノを開発するIOHKがワイオミング大学(米国)の「ブロックチェーン研究開発ラボ」と提携しました。
カルダノは大学に5000万円以上を寄付し、「カルダノ研究センター」を設立。カルダノの開発環境を完備させた上で、より最先端の新機能を試しています。
2020年1月には、4大会計事務所のひとつ「PwC」とも連携しています。
カルダノは有名企業との提携にも成功
こうして養った技術力を背景に、カルダノは大手企業との提携にも成功しています。
一例としては、大手シューズメーカー「ニューバランス」。
カルダノのブロックチェーンを使って、そのシューズがコピー品などではないかを判断する「真贋判定」ができるシステムを提供しています。
またカルダノは、世界的な通信会社「World Mobile」とも提携に成功しています。
さらに重要なのは、「カルダノ決済」が普及しつつあること。
カルダノは財団とCOTI networkと提携し、決済システムを導入した店舗が簡単にカルダノ(ADA)決済を導入できるサービスを提供します。
店舗は、顧客からADAコインを受け取った直後、瞬時に35の法定通貨で決済処理できる仕組みになっています。
もちろん、カルダノのライバルであるイーサリアムにも、大手企業の導入の例は多数あります。
しかし、時価総額の差を考慮すると、カルダノに伸びしろを感じる投資家も多いでしょう。
カルダノは「ステーキング」可能
「ステーキング」というとイーサリアムのイメージがあるかもしれませんが、カルダノは「Proof of Stake(PoS)」アルゴリズムを採用しています。
そのため、投資家はステーキングにより、カルダノを所定の場所に預けることで、配当収入を得ることができます。
裏を返せば、ステーキングを目当てとした投資家がカルダノをガチホしてくれるので、底堅い値動きが期待できるということですね。
カルダノの購入方法
カルダノは国内取引所には上場していません。
海外取引所のバイナンスで購入できますよ。