一昔前は、とにかく派手な仮想通貨プロジェクトが上昇しやすい傾向がありました。
しかし近年は、ICOバブルが弾けたこともあり、投資家は仮想通貨に信頼性を求めるようになっています。
そんな中、世界最大の取引所バイナンスが、自身の分散型取引所(DEX)に採用するなどしてお墨付きを与えたことで、投資家から注目を集めたのが仮想通貨コスモス(Cosmos/ATOM)です。
2020年現在、価格も急騰しているため、気になってる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- コスモスとは、どのような仮想通貨なのか?
- コスモスの将来性は?
- コスモスで年利12%得る方法
などについて解説します。
投資家に必要なコスモスの知識を網羅しているので、最後までお付き合いください。
仮想通貨コスモス(Cosmos/ATOM)とは?
Cosmos (ATOM)とは、
- 異なるブロックチェーン(仮想通貨)同士を繋ぎ合わせる
- 新たなブロックチェーンを開発するためのフレームワーク(枠組み)を提供する
ことを目的とする仮想通貨プロジェクト。
仮想通貨市場では昨今注目の的となっている「相互運用性」「クロスチェーン」分野のプロジェクトです。
「汎用性の高いプラットフォーム系仮想通貨」という点ではイーサリアムが競合となっていますが、「中規模開発はイーサリアム、大規模開発はCosmosというように住み分けが起きていく(LCNEM社の木村優CEO)」という意見もあります。
おそらく、コスモスはブロックチェーン同士をつなぎ合わせることができ、イーサリアムよりも自由度が高いからでしょう。
独自トークンATOMとは
コスモスの独自仮想通貨であるATOMには、どのような使い道があるのでしょうか。
それは、「投票権」としての使い道です。
投資家はATOMを預け入れることで、取引の正しさを承認する権利を得られ、承認するとコスモスのネットワークに貢献した対価として報酬を得ることができます。
ちなみにコスモスネットワークを利用する手数料を払うためには、別の独自トークンPHOTONを利用します。
Cosmosの将来性
では、コスモスの将来性について考えてみましょう。
コスモスは、あのバイナンスも利用!
バイナンスといえば、世界最大の仮想通貨取引所。
日本人ユーザーも多く、仮想通貨投資の定番の取引所です。
バイナンスはバイナンス中央(バイナンスのメインの取引所)とは別に、バイナンスDEXと呼ばれる分散型取引所も提供しています。
ここで実は、コスモスのテクノロジー(Ethermint)が利用されているんです。
バイナンスといえば「バイナンスローンチパッド」に代表されるように、バイナンスがお墨付きを与えたアルトコインは上昇するというジンクスがあります。
※バイナンスローンチパッドとは、バイナンスがお墨付きを与えたプロジェクトだけが利用できるIEO(取引所内でのICO)のプラットフォーム。
コスモスはローンチパッドの銘柄ではありませんが、選球眼に優れたバイナンスのプロダクトに採用されたことでコスモスの評価も上昇しています。
業界においてコスモスが注目される大きなキッカケとなりました。
独自技術「Ethermint」とは?
コスモスの技術のひとつに、Ethermint(イーサミント)があります。
Ethermintとは、ごく簡単に言えばイーサリアムのスマートコントラスト(契約機能)をそのままコスモス上へと移行させることができる機能のこと。
イーサリアム上では数多くの分散型アプリケーション(DApps)が開発されており、またスマートコントラクトと呼ばれる契約機能も備えています。
イーサリアムのDAppsとスマートコントラクトのシェアは、すべての仮想通貨の中で断トツ1位であり、これこそイーサリアムの価値を支えている要因です。
そしてコスモスも、同じくDAppsとスマートコントラクトの機能を備えています。
では、コスモスがライバルのイーサリアムに打ち勝つためにはどうすればいいでしょうか?
コスモスの強みはイーサリアムよりもスケーラビリティ問題(処理速度が限界を迎え、手数料や送金スピードが遅くなること)への耐性が強いこと。
簡単に言えば、処理速度はイーサリアムに勝っているので、ここを訴求力として戦っていくことになるでしょう。
もちろん通常は、「イーサリアムよりもコスモスの方が優れたプラットフォームだから、乗り換えちゃお」といった気軽なノリでは、DAppsは移行できません。
しかしコスモスにはEthermintがあるため、イーサリアムからの移行が比較的容易なのです。
仮想通貨分析企業もコスモスを高く評価
仮想通貨(暗号資産)リサーチ企業Blockfyreの共同創設者Simon Dedic氏は、今後時価総額トップ10入りする仮想通貨について自らの見解を述べています。
その具体的な銘柄は具体的に、
- VeChain(VET)
- Chainlink(LINK)
- Tezos(XTZ)
- Cosmos(ATOM)
を列挙。
一方でトップ10から脱落する仮想通貨については、
- XRP
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ビットコインSV(BSV)
- ライトコイン(LTC)
- イオス(EOS)
とも指摘しています。
この予想は2020年6月に発表されたもので、2020年8月にはすでにChainlink(LINK)が5位に、またテゾスも13位とTOP10に近づいています。
またEOSは11位へと後退しているため、信頼性が高い予想だと言えるでしょう。
Cosmosのステーキング方法
仮想通貨投資のリターンには、キャピタルゲイン(売買差益)とインカムゲイン(配当収入)の2種類があります。
後者のうち、効率的に仮想通貨を増やす方法として注目を集めている手法があります。それが「ステーキング」です。
ステーキングは、ビットコインでいうところの「マイニング」に当たります。
- Proof of Workアルゴリズムを採用する仮想通貨→「マイニング」と呼ぶ
- Proof of Stakeアルゴリズムの場合→「ステーキング」と呼ぶ
ステーキングの参加方法は、通貨によって異なりますが、「Cosmos」の場合、「Sanaka Network」というバリデータ(委任先)を使うのが簡単。
なお、アメリカ居住者なら、バイナンスUSやコインベースといった取引所を使ってさらに簡単に、Cosmosのステーキングができます。
日本人居住者も国内取引所などで認可が下り次第、ステーキング環境が整うかもしれませんね。
コスモスで得られるステーキングの利回り
INDX(投資ファンド)が発表した、ステーキング高利回り通貨ランキングでは、年率で、
- Pundi-X(約18%のリターン)
- IOStoken(約15%のリターン)
- Cosmos(約12%のリターン)
となっています。
ステーキングの年率は、通貨によって異なりますが、コスモスは利回りランキングにも登場するほど、ステーキングで利益が得やすい仮想通貨と言えます。
Cosmosの購入方法は?
コスモスは2020年8月現在、日本の取引所には上場していません。
ただし世界最大の仮想通貨取引所バイナンスに上場しているため、日本人でも簡単に買うことができますよ!