「Elrond(エルロンド/EGLD)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「バイナンスIEOにも登場したスケーラビリティ問題を解決するプロジェクトらしいけど、どうすごいの?」
と気になっていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説。
さっそく、詳しくみてみましょう。
Elrond(エルロンド)とは
Elrondとは、ビットコインやイーサリアムなどの多くの仮想通貨で課題となっているスケーラビリティ問題(取引混雑時の手数料高騰・取引遅延)を解決する仮想通貨プロジェクト。
セキュア・プルーフ・オブ・ステーク(SPoS)というアルゴリズムを採用しており、超高速の10000TPS(トランザクション/秒)の速度を実現します。
ビットコインは7TPS、イーサリアムは15TPS、クレジットカードですら4000TPSですから、めちゃくちゃ速いですね!
「スケーラビリティ問題を解決する」というのは使い古された文句ではありますが、Elrondは、取引の高速化だけではなく、
- 分散的なブロックチェーンである(プロジェクトによる中央集権管理ではない)
- 相互運用性が高い(多くのブロックチェーンサービスと接続し、互いに運用できる)
というメリットを備えており、これらを両立している点が差別化となっています。
独自トークン「EGLD」と「ERD」の違い
「ElrondにはEGLDだけではなくERDという通貨もあるみたいだけど、何が違うの?」と疑問を感じている方もいるでしょう。
結論として、古いコインがERDで、現在採用されているのがEGLDとなります。
Elrondが正式版のネットワーク(メインネット)を立ち上げに成功したことにより、メインネットで採用される新たな独自トークンEGLDが有効になりました。
このため2020年9月から、ERD→EGLDへのトークンスワップ(通貨の交換)を投資家にうながしています(交換は1:1ではなく、1000ERD:1EGLDの割合ですが、等価交換です)。
トークンは今後EGLDに一本化され、Elrondのメインネットでネットワーク利用の手数料や、ネットワークを維持するバリデーターへの報酬の支払いとして活用されます。
Elrondの将来性は?
それでは、Elrondの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
イーサリアムとの差別化がカギ
Elrondは、既存の仮想通貨を「高速化」するという役割を持ちます。
中でも、主要なプラットフォームであるイーサリアムが対象となりますが、実は今後、イーサリアム自体も「Ethereum 2.0」へのアップデートで高速化を図っていきます。
もしイーサリアム単体でスケーラビリティ問題が解決すれば、Elrondの価値は低くなってしまうでしょう。
Elrondとイーサリアムは、同じ「シャーディング」という取引を並列処理する技術を用いてスケールを図っていますが、
- イーサリアム:通常のシャーディング
- Elrond:シャーディングの進化版となるAdaptive State Sharding(アダプティブ・ステート・シャーディング)
のように、Elrondは優れた技術を採用しているとアピールしており、差別化ポイントとなっています。
また、Elrondはスマートコントラクト実行エンジン「Elrond VM」により、開発をRust、C/C++、C#、Typescriptといったメジャーなプログラミング言語で行えます。
イーサリアムでは独自の難解な言語で開発することになり、扱える人が少ないので、ここもElrondの優れた点といえます。
Elrondはバイナンスローンチパッド銘柄
実はElrondは、世界最大の取引所バイナンスのお墨付きで資金調達(IEO)が行われた、「バイナンスIEO銘柄」です。
IEOといえば、リターンの期待値が高い投資法として知られていますね。
事実、上場後は0.003ドルを記録。
これはパブリックセールトークン価格である1EGLD=0.00065ドルに対し、5倍弱となります(BNB建てでは15倍になりました)。
記事執筆時点の2021年1月現在でも、直近の3ヶ月で4倍に上昇しています。
バイナンスローンチパッド銘柄は長期的に堅調な価格推移となるケースが多いので、期待値は高いでしょう。
ステーキングに対応
2019年10月、BinanceがElrondステーキングをサポートしました。
ステーキングとは、ザックリいうと「仮想通貨を特定の場所に預けておくことで、利息収入が得られる」というもの。
バイナンスIEO→バイナンスステーキングへと、世界最大の取引所の影響力を利用しながら、うまく存在感を強めることに成功しています。
スケーラビリティ問題に対象するプロジェクトとしては、Elrondは無視できない地位にあるといえるでしょう。
Elrondの買い方
Elrondは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。