「IOTA(アイオータ/MIOTA)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「IoTに特化した仮想通貨らしいけど、将来性は高いの?」
と疑問に感じていませんか?
そこで今回の記事では、IOTAについての以下の点をわかりやすく解説。
さっそく、詳しくみていきましょう。
IOTA(アイオータ)とは
IOTAは、2015年11月に誕生した「IoT」分野に特化した仮想通貨プロジェクト。
IoTとは「Internet of Things」の略で、日本語で「モノのインターネット」となります。
その言葉どおり、モノ(製品)がインターネットに接続されることを指しています。
現在すでにこうした予兆はみられていますが、近い将来、「車」「体温計」「洗濯機」「時計」「コンタクトレンズ」など、あらゆるモノがネットにつながるようになります。
その結果、利用者がIoT製品を介して「決済」したり、メーカーはIoT製品から「自社製品がどのように使われているのか?」といった価値ある情報をユーザーから買い取ったりできるようになります。
こうした未来で、IOTAの活用が期待されているんですね。
以下、IOTAの特徴を2点、ご紹介します。
- IoTデバイスで取得したデータを安全に送信
- 送金手数料が無料
IoTデバイスで取得したデータを安全に送信
IOTAは、取得したデータを安全に送信することができます。
「モノのインターネット」が加速すると、製品とインターネットを常時接続することになるので、ハッキングやウイルス感染などのリスクが上昇します。
後述するように、IOTAを利用することで、こうした新時代特有のリスクを減少させつつ、情報をやり取りできるようになります。
IOTAは送金手数料が無料
IOTAは独自の技術「Tangle」を使用しています。
これは、次世代のブロックチェーンと呼ばれる「DAG」という仕組みを改良したものであり、マイニングを必要としません。
結果、マイナーに支払う報酬がゼロになるため取引手数料を無料にすることができます。
IOTAの将来性は?
それでは、IOTAの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
IoT市場は「成長分野」
まず、IOTAがターゲットとしているIoT市場は、これからめざましい成長が期待されている分野です。
国内のIoT市場は、調査会社がIDC Japanが2020年4月15日に行った発表によると、
- 2019年:7兆1537億円
- 2024年:12兆6363億円
まで成長する見通しとなっています。
最近、スマートスピーカー(GoogleHomeなど)が普及したりと、僕たちの暮らしも変化しつつあります。
未来においては、新しいIoT製品がどんどん登場し、IOTAのニーズも増加すると考えられます。
「IoT」と「仮想通貨」は相性バツグン
「IoT分野が伸びるのはわかったけど、なぜ仮想通貨を使ってそれをする必要があるのか?」と思われる方もいるでしょう。
実は、「IoT」と「仮想通貨」は相性がバツグンです。
前提として、将来的にはIoT製品でペイメント(決済)を行うことが当たり前になります。
スマートスピーカーAmazon Echo(Alexa)で音声ショッピングをしたことがあるかもしれませんが、今後は、あらゆるIoTデバイスから「決済」を行うシーンが増加するでしょう。
つまりIoT市場は、「ネットで完結するお金」を求めています。
特に、IoT分野では、少額の決済を多くの回数行うことが想定されるので、送金手数料が無料のIOTAはもってこいです。
また、現在課題とされているのがセキュリティ。
しかしこれについても、IOTAなら「Tangle」という次世代のブロックチェーンを使って非中央集権化されているため、「特定の会社をハッキングして個人情報を盗む」といったことが困難です。
また、仮想通貨を盗むために必要はパスワード(秘密鍵)が必要になりますが、IOTAでは秘密鍵を毎回変更する仕組みになっているなど、セキュリティに優れています。
メーカーは、「リターンの最大化」「リスクの最小化」の両面からIOTAを導入するメリットがあります。
富士通などの大手企業と提携
上記のようなメリットから、IOTAは数多くの大手企業との提携に成功しています。
富士通は「IOTAを新たな標準プロトコルにする」ことを決定しています。
富士通のプログラム管理者Leopold Sternberg氏は、
「私たちは、革新的なテクノロジーを顧客と共に発展、創造させていきたい。」
として、IOTAを革新的なテクノロジーとして期待しています。
そのほか、イギリス最大の自動車メーカー「Jaguar Land Rover(ジャガー)」がIOTAを活用するための実験中であるとしています。
ジャガーは車に「スマートウォレット」という新機能を搭載。
自動車オーナーが「交通渋滞」や「道路の荒れ(くぼみ)」を地方当局などに自動送信することで、オーナーは報酬としてIOTAを受け取れる仕組みです。
そのほか、国連機関UNOPSとも提携するなど、IOTAは社会的に認められている仮想通貨プロジェクトです。
「IOTA 2.0」が今後の上昇要因に?
「IOTA 2.0」とは、プロジェクトが満を持してリリースを目指している最新バージョンのIOTAのこと。
2.0では、より非中央集権的な性質になることを目指しており、具体的には、中央集権的な性質の強いノード「コーディネーター」を取り除く予定となっています。
公式サイトによると、テスト版(テストネット)が2020年12月末までに完成、そこからバグや問題をテストするNectarアップデートが2021年3月に予定されています。
そして、最終的なIOTA 2.0の正式版(メインネット)のローンチは、2021年6月となっています。
過去の傾向では、メインネットを控えた仮想通貨はそのリリース直前(およそ2週間前)にかけて上昇する傾向があるので、参考にしてみてくださいね。
IOTAの買い方
IOTAは国内取引所には上場していません。
海外取引所のバイナンスで購入できますよ。