「Iron(IRON)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「ステーブルコインを年利5000%超えで運用できるって本当?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Ironとは
Ironとは、DeFiプロトコルの「IRON Finance」上で発行することができる米ドルと連動するステーブルコインです。
ステーブルコインには「担保あり型」と「担保なし(アルゴリズム)型」、さらにそれらを組み合わせた「ハイブリッド型」があります。
Ironは、Binance Smart Chain上で使える初の「ハイブリッド型」ステーブルコインであり、2021年5月からは加えてPolygon(ポリゴン)でも使えるようになりました。
なお、似たようなプロジェクトとして、同じくイーサリアム上のハイブリッド型ステーブルコインである「FRAX」があります。
独自トークン「IRON」とは
「IRON」とは、「IRON Finance」で発行することができるステーブルコインです。
上述したように、最大の特徴はハイブリッド型であることで、このことはIRONを新規新規する工程を知るとイメージできます。
IRONを新規発行するには、「担保あり型」のステーブルコインであるUSDCと、価格が変動する別のトークンのTITANを預け入れます(これはPolygonの例で、Binance Smart Chainの場合にはBUSDとSTEELになります)。
IRONを発行するための2つのトークンの割合は常に変動し、IRONが1ドルを下回るとUSDCの割合が高くなります。
一方で、1ドルを上回るとUSDCの割合が低くなります。
このように安定した価値のあるUSDCの割合を「100%~0%」の間でアルゴリズムによって調整することで、Ironも1ドルを維持できる仕組みとなっています。
Ironの将来性は?
それでは、Ironの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
Ironは画期的なステーブルコイン?
このブログをお読みいただいている方であれば、「ステーブルコイン」という言葉はご存じでしょう。
テザー(USDT)や、USDC、BUSDなど、米ドルと1:1で連動するステーブルコインは、海外取引所を使う上で欠かせない存在です。
しかし、既存のステーブルコインは完全ではなく、デメリットもあります。
まずUSDTなどの「担保あり型」は、安定して1ドルにペッグする一方で、中央集権的な企業(たとえばテザー社)などが価値を担保しているため、企業への信頼が失われるとトークンも暴落します。
一方の「アルゴリズム型」のステーブルコインは、中央集権的な問題については解決しています。
また、トークン価格が1ドルを上回ると、トークン枚数を増やし、逆に1ドルを下回るとトークンの枚数を減らすという、「アルゴリズム」によって価値を安定させる仕組みも興味深いものです。
しかし、そもそもが価値の裏付けを持たないため、なかなか上手く1ドルにペッグしません。
そこで打ち出されたのが、Ironのような「ハイブリッド型」のステーブルコインです。
ハイブリッド型を採用するプロジェクトは、「ハイブリッド型こそ、既存のデメリットを克服する最高のステーブルコイン」だと考えています。
Ironは高利回りでイールドファーミング可能
たしかにハイブリッド型の仕組みは画期的であり、ステーブルコインの常識を変えるイノベーションとして応援したいところですが、実際のところは「一長一短」です。
それでも僕がIronに注目しているのは、2021年6月現在、ステーブルコインを非常に高い利回りで「イールドファーミング」できるからです。
公式サイトでは、指定の仮想通貨を預けた場合のAPR(複利を考慮しない年利)とAPY(複利込みの年利)を確認できます。
注目したいのはIRON/USDCのペアで、両方ともステーブルコインのペアでありながら、APYはなんと5000%なんと超え。
利回りは常に変動する可能性がありますが、現時点では魅力的な運用先のひとつです。
セキュリティはOmnisciaにより監査済み
最近はDeFiプロトコルに対するエクスプロイト(攻撃)が流行しているので、不安になっている方もいるかもしれませんね。
DeFiのセキュリティには未知数な部分が多いのですが、一応、Ironはブロックチェーン監査企業のOmnisciaによってセキュリティ監査が実施済み。
すでに「2つの大きな問題」と「2つの中程度の問題」が発見され、2021年4月にOmnisciaが発表したレポートでこれらはすべて解決されたことがわかりました。
セキュリティに「100%安全」はありませんが、一定の安心材料となるでしょう。
Ironの買い方
Ironは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のSushiswapで買うことができます。