「Matic Network(マティックネットワーク/MATIC)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するプロジェクトらしいけど、将来性は高いの?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Matic Network(マティックネットワーク)とは
Matic Networkとは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するためのプロジェクト。
イーサリアムのブロックチェーン上で稼働するDApps(分散型アプリケーション)の利用者は、今後も増加し続ける見通しです。
しかしDApps利用者が増加した場合、スケーラビリティ問題(処理能力のキャパをオーバし、取引所の遅延や、手数料の高騰が発生すること)は避けられません。
そこでMatic Networkでは、イーサリアム本体のブロックチェーンとは「別」のチェーン(サイドチェーン)をつくることで、処理能力を高めます。
スケーラビリティ問題の解決に焦点を当てたプロジェクトは多くありますが、Matic Networkでは、スケーラビリティ問題解決のためイーサリアムの創設者らが開発した最新技術「Plasma(プラズマ)」を用いていることが特徴です。
これにより、65000/秒のトランザクション処理能力を誇ります(参考:イーサリアムは15トランザクション/秒)。
Matic Networkは「レイヤー2スケーリングソリューション」
上述したように、Matic Networkはイーサリアムとは別のサイドチェーンを利用することにより、処理能力を高めます。
こうしたプロジェクトのことを、「レイヤー2スケーリングソリューション」と呼んだりしますね。
Matic Networkは、「非中央集権的」なレイヤー2スケーリングソリューションで、Plasma技術を使うことで、「特定の管理者が存在しない」「手数料が安い」「送金スピードが早い」をすべて両立しています。
Matic Networkの将来性は?
それでは、Matic Networkの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
DApps(分散型アプリケーション)は成長分野
DAppsの市場規模が増加していることは、Matic Networkの大きな追い風となっています。
DAppsとは、ブロックチェーン上で管理されている「オープンソース」かつ「非中央集権的」なアプリケーションのこと。
特定の管理者不在で経済圏を成り立たせることができるため、「ゲーム」や「DEX(分散型取引所)」をDAppsで作成するプロジェクトも増えてきました。
しかし、これらのDAppsはスケーラビリティ問題に直面しています。
つまり、ほとんどのDAppsプロジェクトは、Matic Networkの潜在的な顧客といっても過言ではないでしょう。
「バイナンス」や「コインベース」も後押し
レイヤー2スケーリングソリューションはライバルの多い分野ではありますが、大手取引所に認められ、プッシュされていることが差別化になっています。
たとえばMatic Networkは、バイナンスでIEO(取引所内でのICO)が実施されました。
IEOでは、1MATIC=0.00263ドルで販売。2021年1月現在、0.04ドルを超えているので、15倍になった計算ですね。
また、2020年1月、アメリカ最大の権威ある取引所コインベース傘下のカストディ「Coinbase Custody」の取り扱い銘柄となりました。
仮想通貨を安全に保管する役割を持つカストディに対応したことで、機関投資家が安心してMatic Networkに投資できるようになるため、長期的な買い圧力も期待されます。
レイヤー2市場の「大本命」か
Picolo Researchのリサーチによると、Matic Networkにはスケーラビリティ問題を解決するための高いポテンシャルがある、としています。
事実、バイナンスやコインベースの後押しもあり、Matic Networkはもっとも採用されているレイヤー2スケーリングソリューションの1つとなりました。
その地位を維持し続けられるかは今後の動向次第ではありますが、レイヤー2ソリューションへの投資を検討する場合には、Matic Networkは外せない仮想通貨の1つです。
Matic Networkの買い方
Matic Networkは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。