「モネロ(Monero/XMR)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「税金逃れなどのアングラな需要から上昇するって聞いたけど、本当?」
とモネロについて気になっていませんか?
今回の記事では、以下のポイントについて徹底解説。
モネロに投資しようか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
Monero(モネロ)とは
モネロ(Monero/XMR)は、2014年4月に公開された匿名性コインです。
最古の仮想通貨であるビットコインを除くと、歴史の古い仮想通貨のひとつに数えられます。
モネロは、政府に干渉されない通貨として開発されました。
Bytecoin(バイトコイン)のソースコードを基にしており、クリプトノート(Cryptonote)という匿名性を活かす技術を採用しているため、他の通貨よりも匿名性(プライバシー性)が高くなっています。
モネロの特徴は以下の3点にまとめることができます。
- 匿名性の高さ
- マイニングが簡単にできる
- ブロックサイズ制限がない
それぞれ解説します。
匿名性が高く、追跡できない
モネロは、非常に匿名性の高い仮想通貨です。
匿名性とは、「誰が」「誰に」「いくら」の仮想通貨を送金したかが外部から追跡できない性質のこと。
これにより、ユーザーのプライバシーが守られます。
匿名性を保つためには、「ステルスアドレス」「リング署名」という技術を用います。
ステルスアドレスとは送金のたびに新しいアドレスを作り、それを経由して取引をすることで匿名性を保つ技術のこと。
またリング署名とは、様々な公開鍵をごちゃごちゃにしてデータを管理することで、「誰の取引記録なのか?」を特定できなくする技術です。
後述するように、匿名性の高さは、モネロの将来性にも大きく影響します。
個人レベルでマイニングが簡単にできる
モネロには、3種類のマイニング方式があります。
- ソロマイニング
- プールマイニグ
- クラウドマイニング
このうち、ソロマイニングが個人でマイニングを行う方法。
通常、ソロのマイニングはマイニング業者並みの大きな資本と、高性能なマイニングマシンを動かさなければ、収益はあげられません。
しかし、モネロはそうではなく、ごく一般的なパソコンでもマイニングに参加し、モネロの維持に貢献することでモネロを稼ぐことができるんですね。
マイニングの詳細については割愛しますが、モネロのマイニングは「コンピュータパワーでごり押し」ではなく「運の要素」も強いため、個人でも十分に挑戦できます。
ブロックサイズの容量制限がない
モネロはビットコインのように、ブロックサイズの制限が有りません。
ブロックチェーンでは、取引データの保存容量は「ブロック」のサイズに依存します。
つまりモネロでは、人気が上昇し取引量が多くなっても、いつでもブロックサイズを増やすことができるんですね。
これはスケーラビリティ問題(取引混雑時の手数料の高騰や、取引の遅延)が発生しやすいビットコインと比較した場合、大きなメリットといえます。
そのほか、ビットコインはブロックの承認時間が10分なので、原則として安全な送金には最低10分が必要です。
しかしモネロの承認時間は約2分となっており、ビットコインの5倍の送金スピードを実現していることもメリットです。
モネロの将来性は?
それでは、モネロの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
モネロの価格予想は?
モネロの将来性について、分析家やリサーチ企業は高く評価しています。
ICOコンサルティング会社のサティス・グループは2018年8月30日、今後1~10年のモネロ価格の予想を発表しました。
- 2019年8月:1476ドル
- 2021年8月:6497ドル
- 2023年8月:18498ドル
- 2029年8月:39584ドル
複数のコインについて分析が行われましたが、サティスが太鼓判を押したのがモネロですね。
この分析が発表された当時、モネロは98ドルで推移しており、また2020年12月現在は138ドルです。
上記の予想通りであれば、すでに「1476ドル~6497ドル」のどこかにいなければなりませんが、遠く及んでいませんね。
とはいえ、モネロが上昇する理由についてサティスは、オフショア市場(富裕層の税金逃れ)が個人、企業を問わず拡大し、そこでモネロへのニーズが高まるとしています。
加えて、サティスは「仮想通貨の価値の9割以上はオフショア市場」と言い放っています。
これは少し偏った見方なので、こちらで割り引いて考えてあげればいいでしょう。
また、上記の価格予想は2018年のものであり、少し古さは否めません。
しかし、ここ2年でオフショア市場の動向や、富裕層からのモネロへの期待といったファンダメンタルズが大きく変わったわけではありません。
サティスさんはあまりにも強気すぎますが、少し控えめに考えれば参考になる分析です。
モネロの最大の敵は「政府による規制」
モネロは匿名性コインなので、マネーロンダリング(資金洗浄)や脱税などの犯罪への利用が想定されます。
このため、政府による規制が懸念されますね。
国内では以前、コインチェックがモネロを取り扱っていましたが、2018年6月18日に、上場廃止となりました。
また、2020年現在、アメリカ合衆国内国歳入庁が匿名性を懸念し、「モネロを追跡できる技術の開発が可能な人材」の確保に動いています。
政府がモネロを完全に規制することは困難ですが、モネロの向かい風になる恐れがあります。
ただし、裏を返せば「政府が懸念するほど、モネロはオフショア市場で拡大する可能性がある」ということなので、その将来性の裏付けでもあります。
モネロの買い方
モネロは国内の取引所には上場していません。
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