仮想通貨NAMコインとは?ICO後の取引所や価格の最新情報

コイン

NAMコイン」をご存じでしょうか?

株式会社NAMによる医療系のプロジェクトです

東大医学部の中野哲平氏が代表であることや、ホリエモンが取材したいと発言したことがあることから、一時は投資家からの熱い視線が注がれたナムコイン。

しかし、プロジェクト資金の横領や上場後に従業員が勝手にナムコインを売却、並びに会社の資金を持ち逃げなどトラブルが続出。

当初の予定から大幅にくるってしまい、現在は価格が大暴落したままです。

今回は仮想通貨NAMコインについて、現在は一体どうなっているのか?詳しく解説します。

ナムコインプロジェクトとは?

まずNAMコインとはどんなコイン?

NAMコインは医療が抱える問題点を解決するためのAI開発を行い、現場の様々な課題を解決するために立ち上げられたプロジェクトです。

具体的には、

・患者が病院に行くべきかどうか自分で判断出来ない
・病気の症状情報が不足している
・患者のカルテ作成時間がかかる
・医者が経過観察を行うことが出来ない

といった問題点をAIやブロックチェーンを用いて解決していきます。

日本の医療現場では、それぞれの病院でカルテを作成しておりますが、ブロックチェーンを利用すれば、日本中にある医療機関で診察した情報を一括管理出来、時間やコスト削減に繋がります。

更には、過去の治療歴の把握や世界中の症状例と治療や経過などを知ることが出来るため、安全で迅速な治療をすることが出来ます。

AI BOTによる事前の問診を行うことで、病院に行く手間や病院の混雑解消に繋がり、更には患者の治療により専念できるというメリットもあります。

株式会社NAMの代表、中野哲平の経歴

株式会社NAMの代表取締役である中野哲平の経歴について
出典:日経XTECH

株式会社NAMの代表取締役、中野哲平氏の経歴についてみていきましょう。

1992年生まれで幼少時を米国シリコンバレーで過ごし、帰国後には慶応高校、慶応大学医学部で学んだという異色と言われた経営者です。

慶応医学部在学中から機械学習とその医療の応用に取り組んで、2012年夏に米国国立衛生研究所でインターシップとして研究に携わりました。

2013年8月から2014年7月までの1年間は深層学習技術のビジネス活用に注力する東京都千代田区にある「PreferredNetworks」の前身である「PreferredInfrastructure」でインターンシップとアルバイトに従事。

NIPSでも論文が採択されており、2015年には学生賞を受賞しました。

2016年には情報処理推進機構(IPA0の)末踏事業にクリエーターとして採択されて医療ITについて事業委託を受けています。

そして2017年10月にAIによる医療系製品開発会社NAM(東京都中央区)が設立しました。

経歴からは、かなり凄そうな人物だなと伝わってきますね。

ナムコイン(NAM)って何?用途は?

NAMはプロジェクト運営するための資金、AI開発やNAM AIヘルスラボの改行資金などに使うため、ICO(資金調達)として発行されました。

そして肝心の用途は、

NAMの最先端医療サービスや製品購入をするのに使えるコインとされております。

ICO後どうなった?上場先、最新情報は?

NAMコイン最新情報は?

2018年年初からICOを実行し、同年7月27日には海外取引所Bit-Zへ上場を果たしいました。

上場直後は、ICO価格よりも上回る価格で推移していたものの、徐々に売り圧が大きくなり大暴落しました。

結果、数日後にはICO価格の1/10程度で推移するようになりました。

その後、冒頭にありましたように様々なトラブルが明るみに出てきました。

・エンジニアの「道下友紀」氏によるナムコイン売却益2600万円相当の横領
・マーケットメイク、資金管理を担当する「黒羽琢真」氏の4500万円相当の横領
・資金運用を担当する「小谷剛介」氏の2億円相当の持ち逃げ
・Weibo社への1000万円相当の貸付の未回収
・NAMを金融庁のホワイトリスト追加の支援を業者へ依頼し、失敗。

など、悲惨ですね…

2020年9月9日現在は、取引できる取引所はなく、価格も100~1000分の1程度。

欲しいという方もおらず、実質価値はつかないのが現状です。

まとめ

医療現場をAIとブロックチェーンで変える!

プロジェクト内容が壮大で、非常に期待されていただけにこうなってしまったのは残念です。

現在の状況から、今後プロジェクトの進展や価格上昇はほぼ見込めないと思ったほうが良いでしょう。

現在、NAMを持たれている方も、諦めるのが賢明でしょう。