「Phantasma(SOUL)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「イーサリアムの100分の1のエネルギーで稼働する効率的なNFTプラットフォームらしいけど、将来性は高いの?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Phantasmaとは
Phantasmaとは、NFT(ノンファンジブルトークン)の発行、オラクル、保存領域(ストレージ)、メッセージ(チャット、メール)など幅広いサービスを分散的(非中央集権的)に提供することを目指している仮想通貨。
プロジェクトを率いるのは、共同創設者のSergio Flores氏、 Miguel Ferreira氏、Alexandre Paixao氏です。
Sergio氏は、仮想通貨NEOで豊富な経験を持つブロックチェーンコンサルタント。
また、Miguel氏は、分散型システムに精通する開発者として知られています。
ブロックチェーン上に安価なストレージを構築
近年、Googleなどの中央集権的なストレージでデータを保存することに対し、プライバシーを意識するユーザーが増えています。
そこで、「ブロックチェーン上にデータを保存し、ユーザー自身がデータを管理する」という分散型ストレージが注目されつつあります。
しかし、ブロックチェーン上を直接的なストレージとして利用するのは、現実的ではありません。
一説によると、イーサリアムのブロックチェーンにたった3枚の写真を保存するだけで、78000ドル(約800万円)のコストが発生するとも。
Phantasmaは独自の技術でこうした常識を打ち砕き、分散型ストレージを安価に提供することを目指しています。
実現すれば、誰もが、本人と許可された人物以外に見ることができない、文章(メッセージ)、写真、動画を安価に保存できるようになるでしょう。
Phantasmaの独自トークン「SOUL」とは?
Phantasmaは、2種類の独自トークンを利用しています。
1つは、ガバナンストークンの「SOUL」。ガバナンストークンは、Phantasmaの運営方針を決定する際の投票権として利用されます。
加えて、「KCAL」と呼ばれるトークンもあります。KCALは、Phantasmaのトランザクション手数料(ネットワーク利用手数料)としての用途があります。
2つのトークンを利用すると、トランザクションを実施してもガバナンストークンを手放す必要がありません。
その結果、ヘビーユーザーのガバナンスへの影響力が保たれやすいメリットがあります。
Phantasmaの将来性は?
それでは、Phantasmaの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
PhantasmaはNFT(ノンファンジブルトークン)に注力
以前まで、Phantasmaは「分散型ストレージ」のプロジェクトとしてのイメージがありました。
しかしNFT(ノンファンジブルトークン)が流行してからは、PhantasmaもNFTに注力しています。
たとえば、Phantasmaはプラットフォームのすべての要素が、NFTを扱うことを前提に構築されています。
また、Phantasma上で新たなNFTを発行するためのコストは、日本円で0.01円以下。
これは、すべてのユーザー(たとえば、ゲーム内のアイテムに紐付いたNFTを発行したいゲーム開発者、自身の音楽アルバムをNFTとして発行したいアーティスト、それらを楽しみたいファンやユーザーなど)にとって、大きなメリットになります。
スケーラビリティ問題によりイーサリアムのトランザクション手数料が高騰する中、Phantasmaの最大の強みだと言えるでしょう。
Phantasmaは「環境に優しい」仮想通貨
ビットコインのネットワークを動かすには、非常に多くの電力が必要です。
ケンブリッジ大学のデータによると、ビットコインのマイニングで消費されている電力は、小規模な発展途上国であれば一国に相当するとのこと。
また、省エネのイメージがあるイーサリアムについても、実はビットコインの4分の1以上のエネルギーを消費しています。
このことは、環境への意識が高まる中、ビットコインやイーサリアムの向かい風になりかねません。
一方のPhantasmaでは、トランザクション(取引)ごとに必要エネルギー量はイーサリアムの100分の1とも言われています。
環境に優しいことは、直ちにPhantasmaの上昇要因にはなりませんが、長期的には広く受け入れられやすいプロジェクトだと言えるでしょう。
Phantasmaの買い方
Phantasmaは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のGate.ioで買うことができます。