「Raydium(レイディウム/RAY)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「Solanaブロックチェーン上に構築された分散型取引所(DEX)らしいけど、他のDEXとはどう違うの?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Raydium(レイディウム)とは
Raydiumとは、Solanaブロックチェーン上に構築された分散型取引所(DEX)のひとつ。
オーダーブック(取引板)を使わずにアルゴリズムで自動的に仮想通貨を交換できるAMM(自動マーケットメーカー)という仕組みを用いています。
AMMでは、仮想通貨を預け入れることで流動性を提供し利息収入を得る「イールドファーミング」が行えることが特徴。
もちろんRaydiumもAMMなので、このイールドファーミングが可能です。
なお、Raydiumの独自トークンはRAYであり、トークンの保有者はRaydiumの手数料収入の0.03%を得ることができます。
Raydiumと他の分散型取引所の違い
当ブログを普段からお読みいただいている方は、「AMM」「イールドファーミング」という単語を聞き慣れているかもしれません。
では、Raydiumと他のAMM(自動マーケットメーカー)との違いは何でしょうか?
最大の特徴は、Raydiumは独自の流動性プールに加え、仮想通貨デリバティブのFTXが手がけているDEXである「Serum」上の注文を流動性として利用していること。
これにより、他のAMMで課題となっている流動性の低さや、それによるスリッページ(不利な価格で約定してしまうロス)を軽減することに成功しているんです。
Raydiumの将来性は?
それでは、Raydiumの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
RaydiumはDeFiのスケーラビリティ問題を解決
Raydiumの強みは、スケーラビリティ問題(取引混雑時の手数料高騰)に強力な耐性があることです。
なぜなら、Raydiumは「Serum」上の流動性を利用して取引を処理するからです。
SerumはSolana(ソラナ)というブロックチェーン上に構築されているのですが、なんとその処理能力は「50000トランザクション/秒」にも上ります(イーサリアムは15トランザクション/秒)。
仮想通貨市場の高騰でイーサリアムのトランザクション手数料が高騰する中、Raydiumはそれを克服しており、大きなアピールポイントとなっています。
また、Raydiumでは指値注文などの多彩な注文機能を使うことができますが、これも手数料(Gas)が高騰しやすいイーサリアム上のDEXには仕組み上、困難なこと。
RaydiumはDEXでありながら、中央集権的な取引所と同じ使用感を実現しています。
SushiSwapユーザーも流入?
イーサリアム系の有名なAMMのひとつにSushiSwap(スシスワップ)があります。
2021年2月現在、SushiSwapはイーサリアムのトランザクション手数料の高騰に対処するため、「ボンサイ」というアップデートでRaydiumと統合することを計画しています。
「Raydiumが調子よさげだし、手数料安いから、乗っかっちゃおう」ということなんですね。
これはSushiSwapの既存ユーザーにRaydiumが露出することを意味しているので、Raydiumの成長につながる材料となります。
RAYトークンの価値の本質
最後に、Raydiumの独自トークンであるRAYについて触れておきます。
RAYはRaydiumの取引所トークンのような性質を持っており、RAYトークンの保有者はRaydiumの取引手数料の一部を配当として受け取る権利を持っています。
具体的には、Raydiumの取引手数料は一律0.25%で、そのうち0.22%は流動性プール、0.03%はRAYのステーキングプールに送られ、ホルダーの利益となります。
イーサリアムの手数料高騰などの追い風を受けて、Raydiumの取引量増加が見込まれる中、RAYの魅力も高まりつつあるといえるでしょう。
Raydiumの買い方
Raydiumは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のGate.ioで買うことができます。