「リップル(Ripple/XRP)ってどんな仮想通貨なの?」
「Sparkトークンが無料でもらえるらしいから、リップルについても知りたい」
と考えている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、リップルの以下のポイントについて徹底解説。
さっそく、詳しくみていきましょう。
リップルとは?
リップルは国際送金(国境をまたぐ送金)の送金手数料を安く、スピーディに実現するための仮想通貨です。
その特徴2点をご紹介します。
①「国際送金」という明確な使い道がある
ビットコインは、幅広い用途における決済が想定されています。
汎用性が高い一方で、仮想通貨としての価値や使い道は、利用者に委ねられているといえるでしょう。
一方のリップルは国際送金において「ブリッジ通貨」として機能するという明確なコンセプトがあります。
ブリッジ通貨とは、異なる法定通貨の「橋渡し」の役割をするもの。
たとえば日本に出稼ぎに来ているフィリピンの方が、母国の家族に送金するためには「日本円→フィリピンペソ」へと交換し、送金する必要があります。
そこを「日本円→XRP→フィリピンペソ」とXRPでブリッジすることで、交換と送金の両方をリップルで実現でき、スピーディかつ安価に送金できます。
②ブロックチェーンは未使用
リップルは、ビットコインのように「ブロックチェーン」を利用していません。
ブロックチェーンについてはここでは詳しく解説しませんが、仮想通貨においては「送金履歴という『帳簿』を特定の管理者に頼らず皆で管理するための仕組み」として機能しています。
この「特定の管理者に頼らず」という点がポイントで、リップルではブロックチェーンを利用していないため、リップル社による中央集権的な通貨に近いという側面があります。
ただしリップルでブロックチェーンの代わりに採用されている「XRP Ledger」は、ビットコインよりも送金手数料が安価でスピーディに送金できるというメリットもあります。
リップルの将来性は?
それでは、リップルの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
リップルは仮想通貨業界でもっとも「実用化」に近い通貨
リップルは、通貨の規模を示す「時価総額」ではビットコインに劣っています。
しかし「実用化」への道のりはライバルよりもはるかに先を行っています。
リップルが国内で存在感を放った出来事のひとつが、2018年9月、三菱UFJ銀行がリップルの重要性を語ったこと。
「(既存システムSWIFTの代わりに)リップルを採用することでコストダウンが図れる」
その後現在では、SBI、みずほ、といった国内大手のほか、世界中の有名金融機関からもコストダウンの手段としてリップルが注目されています。
- シンガポール金融管理局
- イングランド銀行
- タイ銀行
などの各国の中央銀行とも、リップルは提携していますよ。
リップルは10年後、1000円オーバーになる?
リップルは、2020年10月「0.2ドル」、11月には「0.5ドル」前後で推移しています。
しかし長期的には、10ドル(約1000円)を超えるとの見通しもあります。
これにはどのような根拠があるでしょうか?
前提として、送金システムSWIFT(国際送金に3~5日要し、高コスト)よりも、リップル(国際早期でも数秒で完了)のほうが優れているという点は、議論の余地がないでしょう。
ただ問題は、銀行は大きな組織なので、いきなりリップルを採用するといった急な方向転換は困難です。
今後10年以上をかけながら、ジワジワとリップルへのシフトが進むと考えるのが自然です。
次の問題は、世界の国際送金市場の何%程度がリップルに置き換わるのか、という点。
現在、SWIFTが処理している1日あたりの送金総額は「約620兆円」程度であることがわかっています。
もしこれが100%リップルに移行すれば、「620兆円÷1000億枚(XRP発行枚数)=6200円」で、理論上、1XRP=6200円と考えることができます(※リップルの価値の算出は困難なのですが、理論上の式として参考程度にお考えください)
実際のところ、100%の送金をリップルが担うことは難しい、他プロジェクトも参画の可能性でシェアを分け合う形となるでしょう。
約3割を取るとして2000円程度が最大の目安となってくるのではないでしょうか。
リップル保有で「Sparkトークン」がタダでもらえる
「Sparkトークン」とは、リップル社投資部門Xpringが出資するFlare Networksによる仮想通貨。
XRP Ledger(リップルの分散型台帳)にスマートコントラクト(契約機能)を導入するために発行されます。
重要な点は、Sparkトークンの付与数量を決定する「スナップショット」(2020年12月12日)時点でリップルを保有していると、1:1の割合でSparkトークンが付与されるということ。
2020年11月現在、リップルが高騰している要因のひとつでもあります。
では、Sparkトークンをタダでもらうためにはどうすればいいのか?
これは、国内のスナップショットに対応している国内の仮想通貨取引所を利用するのが、簡単です。
- 株式会社bitFlyer
- QUOINE株式会社
- ビットバンク株式会社
- SBI VC トレード株式会社
- 株式会社ビットポイントジャパン
- 株式会社DMM Bitcoin
- 株式会社Xtheta
- コインチェック株式会社
- 株式会社ディーカレット
- LVC株式会社
- その他2社
上記の取引所は共同声明で、
「顧客資産保護、顧客メリット最大化を目的として、国内事業者12社(オブザーバー1社)で協調し、Flare Networksとの協議を行なっております」
としています。
まだ詳細はどうなるか不明ですが、上記の取引所でリップルを保有しておけば、「Sparkトークンを受け取り、取引所で売却できる」ようになるケースや、「Sparkトークンは上場せず、相当額を日本円で受け取れる」ケースが考えられますね。
ちなみに、Sparkトークンは「付与」なので、受け取ってもリップルを失うわけではないので安心してくださいね!