仮想通貨RYOコインとは?上場先や今後の将来性、価格、最新情報

コイン

RYOコインとは?

出典:RYOコイン公式サイト

RYOコインとは「いにしえの日本の通貨が・・・デジタル時代によみがえる」をテーマに、東京都に拠点を置くZenza Capital Holdings(ゼンザキャピタル)が開発を手掛ける仮想通貨。

17世紀~19世紀中ごろの徳川時代、将軍の元で流通した通貨「両」をテーマにしています。

公式サイトによると、

  • RYOは2020年1月に国内でIEO(取引所内でのICO)を実施予定
  • その後、国内取引所へ「上場」

とのスケジュールが予定されておりました。

しかし、、、

2020年10月現在、RYOコインがIEOを行ったという情報は無く、公式サイトのIEOに関する記載も削除されていました。

そもそもIEOというのは仮想通貨のプロジェクトで資金調達を行うにあたって、外部の取引所にその仮想通貨のトークンを委託して変わりに販売してもらう方法のことを指します。

もちろん、それを行うには金融庁の審査を経て登録された国内の仮想通貨交換業者で、なおかつ取り扱う仮想通貨自体にも審査が入ります。

  • 仮想通貨の仕組みや用途、流通状況
  • テロ資金やマネーロンダリング等に利用されるリスク
  • 仮想通貨取り扱いによって生じるリスク

上記の項目の確認や当然、取引所側も怪しい仮想通貨を扱ってしまえば企業の信用に関わるので委託元について入念な調査を行います。

そのため国内でIEOを行うことは簡単なことではありません。

また過去に国内取引所Zaifが行ったCOMSAや8月にコインチェックが「パレットトークン(PaletteToken=PLT)」を国内初のIEOを行うと発表したくらいで前例がありません。

RYOコイン自体、ホワイトペーパーも存在せず、現在の状況から見て審査が通る可能性は非常に低いでしょう。

ホワイトペーパーとは?

ホワイトペーパーとは、その仮想通貨を知ってもらうための説明書です。

プロジェクトの概要、どんな技術が用いられているか、どのような使い道をするのかなどが主に記載されます。

c0banの「RYO」との関係性は?

よく間違えられるのが、仮想通貨取引所c0ban(コバン)の独自通貨「RYO」。

「RYO」とは2019年11月に金融庁の認可を受け「みなし業者」を卒業、晴れて正式な取引所となった仮想通貨取引所c0ban(コバン)の独自通貨の名称です。

この取引所は最後まで残った「みなし業者」ということもあり、認可が降りた際には非常に注目されたのですが、なんとそれから一ヶ月後の2019年12月に全く同じ名称の仮想通貨が現れます。

それが今回解説している「江戸時代の通貨」をテーマにした仮想通貨RYOコインです。

名称が似ており非常に紛らわしいのですが、この2つの通貨は全くの別物なので混同しないように注意してください。

名称が非常に似ていることや、取引所の認可が降りて話題になっていたタイミングを考慮すると後続のRYOコインは、認可を受けている「RYO」の話題性を利用しようとしている可能性があります。

みなし業者とは?

2017年4月より施行された「改正資金決済法(仮想通貨法)」によって、国内で仮想通貨と法定通貨との交換サービスを行うには、仮想通貨交換業の登録が必要となりました。

金融庁に仮想通貨交換業の登録申請をして認可を待ちながら、事業を継続する仮想通貨交換業者のことを「みなし業者」と呼びます。

TLCの関係性は?

出典:ゼンザキャピタル公式サイト

RYOコインの開発を手掛けるZenza Capital(ゼンザキャピタル)。

公式サイトによると同社は貴金属、株、ストックオプション、ワラント、そしてヨーロッパ、北アメリカ、アジア太平洋地域の優良企業が発行する利益分配債権に投資をする非公開投資グループであるとされています。

実はこのZenza Capitalという企業、オフィスの所在地や商標登録をしている企業名が同一なことから仮想通貨True Life Coin(トゥルーライフコイン/TLC)の運営陣と同じである可能性が高いと言われています。

TLCは「次世代のビットコインになりうる仮想通貨」というテーマで2015年から販売されている仮想通貨なのですが、こちらもRYOコイン同様にホワイトペーパーやロードマップが存在しないことから投資家からは「怪しい」と噂されていました。

現時点ではRYOコインとTLCの運営が同一であるという確たる証拠はありませんが、他の取引所の独自通貨と同じ名称にしたこと、根拠のないIEOを発表したこと等を考えると怪しいと言わざるを得ません。

RYOコインの上場先、価格は?

RYOコインはIEOを行うため、そのIEOを実行する取引所に上場するのが一般的です。

つまり、上場先もそちらになるのですが、現在どこの取引所で行われるのか発表はありません。

なので上場先は未定であり、また国内の許認可を受けている取引所での取り扱いは上場基準からしてもかなり難しいでしょう。

ですので、実際のところはポーズであり、TLCとの関係性からも考えると当分無理だと考えられます。

価格に関しても現在のところ発表はありません。

RYOコインの最新情報

2020年10月現在、RYOコイン公式サイトには

新型コロナウィルス感染症蔓延により世界中でビジネスが停滞しており、RYOプライベート/プリセールも延期となりましたが、画期的な本プロジェクトは停滞するどころか、さらに強力なものとなり、以前にも増して目標に向かって邁進しております。

RYOコイン公式サイト

と記載されていることから、どうやら新型コロナウィルスの影響でIEOは延期になったようです。

同サイトには新情報を逐次更新するとありますが、ロードマップも存在しない為、今後の展開については未知数となっています。