「ステーブルコインxcoinってどんな通貨なんだろう?」
「そもそもステーブルコインって何なの?」
「どんなお店や場所で利用できるのかな?」
xcoinに興味をお持ちの方の中には、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
xcoinとは竹田恒泰(たけだ つねやす)氏が代表を務める「Exchangers Co.,Ltd.(株式会社エクスチェンジャーズ)」が運営している日本初のステーブルコインの名称です。
本記事ではxcoinに関する以下の点について解説していきます。
- ステーブルコインとは?
- xcoinの仕組みや特徴
- 運営元の株式会社エクスチェンジャーズと竹田恒泰氏について
- 現在xcoinが使用できる店舗や場所は?
ステーブルコインとは

ステーブルコインは直訳すると「安定した通貨」という意味になり、その名の通り安定した価格を実現するために設計・開発された通貨です。
一般的に皆様がよくご存じであるビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、法定通貨(ドルや円のこと)と比較すると価格の変動が激しく投資以外の用途では使いづらいと言われています。
日々価格が変動し続ける仮想通貨を買い物等に使うのは、あまり現実的では無いですよね。
ステーブルコインはそういった問題を解決し、世界により仮想通貨を普及させることを目指して考案されました。
ステーブルコインには大きく分けて以下の3種類のタイプがあります。
法定通貨担保型
ドルや円などの法定通貨を担保にしたステーブルコインを指します。
基本的に法定通貨とステーブルコインの交換比率を固定することでコインの価値を安定させます。
例えば交換比率を100円に固定したステーブルコインであれば、そのコインを持っている人はコインと100円を交換することができます。
同様にそのステーブルコインを日本円と同価値と見なして他の仮想通貨と交換することも可能です。

上記のように法定通貨とステーブルコインの価値を担保できる仕組みですが、コインの発行元がそのコインと同量の法定通貨を保持することでコインの信用を維持しています。
(例えば100万円分のステーブルコインを発行したなら、発行元は少なくとも100万円以上の法定通貨を保持する必要があります。)
同様の仕組みで金や原油の値動きと連動させているステーブルコインも存在します。
例:Tether (USDT/テザー)、TrueUSD(TUSD/トゥルーユーエスディー)など
仮想通貨担保型
法定通貨の代わりに仮想通貨を担保とするのが、仮想通貨担保型です。
このタイプの特徴として、国が発行する法定通貨に依存しないため仮想通貨の特徴である非中央集権を保つことができます。
ただし仮想通貨の価格は法定通貨ほど安定していないことから、担保とする仮想通貨を法定通貨の価値の数倍保持することで信用を維持します。
例えばMakerDAOが発行している仮想通貨担保型のステーブルコインDai(ダイ)は、コインを発行する際に150%分のイーサリアムが必要になります。
(1ドル分の価値がある1Daiを発行するのに1.5ドル分のイーサリアムが必要ということです。)
例:MakerDAO(DAI/ダイ)、Havven(HAV)など
無担保型
担保となるものを保持せずに、コインの供給量を調節することで法定通貨と同価値になることを目指すのが無担保型です。
仕組みとしてコインの価値が上がっている場合はコインを追加で市場に供給し、一枚あたりのコインの価値を下げ、逆にコインの価値が下がっている場合は市場からコインを買い占め、コイン一枚あたりのの価値を上げます。
例:Basis(ベーシス)、Reserve(リザーブ)など
xcoinとは?仕組みや特徴

xcoinの概要
xcoin公式サイトに掲載されているホワイトペーパーによると、発行されるコインの正式名称は「xcoin currency」といい、世界156種類の法定通貨に対応しています。
名称 | xcoins(総称) |
個別名称 | XUSD,XEUR,XJPY,XGBP,XCHF,XAUD,XCAD,XCNY,XHKD,XSGD・・・(計156通貨) |
個別俗称 | X-Dollar、X-Euro、X-Yen、X-Pound、X-Swiss Franc・・・ |
code | XUSD、XEUR、XJPY、XGBP、XCHF・・・ |
発行上限と発行目標額 | 無し(顧客の求めに応じて随時発行) |
発行元 | 株式会社エクスコイン(日本法人) |
特徴 | 常に法定通貨と同価値となる。随時、金地金と交換できる。 |
システム | 標準ERC20仕様 |
ネットワークモデル | イーサリアム・ブロックチェーン(プライベート・ネットワーク) |
承認アルゴリズム | 組織内承認 |
ブロック生成間隔 | 約4秒 |
ブロックサイズ | 可変 |
購入者に対する制限 | 無し |
発行手数料・買戻手数料 | 当面無料 |
発行価格 | 現物通貨と同額(例えば1JPY=1XJPY、1USD=1XUSD) |
買戻価格 | 現物通貨と同額(例えば1JPY=1XJPY、1USD=1XUSD) |
xcoinの特徴
xcoinは発行したコインと同額の現物を保有することでコインの信用を保つ「法定通貨担保型」のステーブルコインです。
利用者は法定通貨と「xcoin currency」を交換し、専用ウォレットである「xcoin wallet」で管理・交換を行います。
(日本版ではウォレットから申し込みをすることにより、銀行振り込みで「xcoin currency」を購入することもできるようになっています。)
また、公式サイトによると「xcoin currency」と金地金(金塊のこと)の交換も将来的には可能になるようです。
株式会社エクスチェンジャーズと「竹田恒泰」氏について

xcoinは「竹田恒泰」氏が代表を務める株式会社エクスチェンジャーズが運営を行っています。
同社は平成28年7月1日に創業を開始し、従業員は40名ながら年商約100億円の企業です。
公式サイトによると現在は東京都千代田区丸の内にオフィスがあり、xcoinの他にもオンライン上で法定通貨の両替ができるサービス「Exchangers(エクスチェンジャーズ)」を運営しています。
同社代表の「竹田恒泰」氏ですが、xcoinや両替事業の他にも政治評論家や作家としての一面も持ち合わせており、明治天皇の玄孫に当たる人物としても知られています。
xcoinが使用できる店舗や場所は?

株式会社エクスチェンジャーズは公式サイト上で2020年の秋ごろにxcoin加盟店の募集を開始すると発表しています。
2020年11月現在、加盟店の募集はまだ行われておらずxcoinが使用できるのは「竹田恒泰」氏がプロデュースするラーメン店「利尻昆布ラーメン くろおび」のみとなっています。