「ZKSwap(ZKS)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「急成長しているイーサリアムのレイヤー2を使った分散型取引所(DEX)らしいけど、どんな点がすごいの?」
と気になっていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
ZKSwapとは
ZKSwapは、スケーラビリティ問題(取引手数料の高騰や取引の遅延)を解決する技術「ZK-Rollups」を用いた分散型の仮想通貨取引所です。
取引板を使わずにアルゴリズムで仮想通貨を交換するAMM(自動マーケットメーカー)の仕組みを採用しています。
イーサリアム上で展開されるAMMはすでにUniswapなどの競合が存在しますが、ZKSwapはレイヤー2(イーサリアムのメインのブロックチェーンであるレイヤー1とは別のチェーン)を活用しているのが特徴です。
少し専門的ですが、この辺りについては後ほどお話していきます。
ZKSwapは2021年2月14日にメインネットがローンチされた新しいプロジェクト。
イーサリアムを中心に30の仮想通貨の交換に対応しています。
自動マーケットメイカー(AMM)とは
仮想通貨取引所には、中央集権的なサービスと非中央集権的なサービスの2種類があることをご存じの方も多いでしょう。
特定の管理者がいない非中央集権的な分散型取引所(DEX)も、実は2種類に分けられます。
一般的な「取引板(オーダーブック)」を使ったものと、アルゴリズムで仮想通貨を交換する「AMM(自動マーケットメーカー)」の2種類です。
ZKSwapのようなAMMの特徴は、なんといってもイールドファーミング(AMMに流動性を提供することで利息収入を得る運用法)ができるということ。
「流動性を提供する」とは仮想通貨を預けることであり、ZKSwapではトークンを預けることで独自トークンのZKSを稼ぐことができます。
ZKSwapの将来性は?
それでは、ZKSwapの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
イーサリアムの「スケーラビリティ問題」は終焉に向かう?
あなたは、イーサリアム上のDEXが深刻な「スケーラビリティ問題」に苦しめられていることをご存じかもしれません。
多くの投資家がイーサリアム脱却し、スケーラビリティに優れたBinance Smart Chainでイールドファーミングするようになってます。
しかしそんな中、ZKSwapはあくまでイーサリアムで勝負します。
その秘策となるのが、イーサリアムの主要チェーンとは別の「レイヤー2」のチェーンで、ZK-Rollupsを活用すること。
ZK-Rollupsは「ゼロ知識証明」を応用した技術で、複数の取引データを圧縮して1つにまとめることで処理を軽減します。
ZKSwapはこれにより、イーサリアムのAMMであってもスケーラビリティ問題を克服できると考えています。
ライバル「Uniswap」に対する強みは?
イーサリアム上のAMMといえば、時価総額ランキングTOP10にも入るUniswap(ユニスワップ)でしょう。
その地位は絶対的なようですが、ZKSwapは、Uniswapの100倍以上の取引を処理できるスケーラビリティを有しています(TPSでいうと、イーサリアムの15に対しZKSwapは6000)。
(そもそもレイヤー2を利用しているため土俵が異なりますが)ZKSwapはトランザクションにかかる手数料も「ゼロ」。ここは本当に画期的ですね。
今後、スケーラビリティ問題を避けるため、レイヤー2に移行しようとするDeFiプロジェクトが続出すると思いますが、ZKSwapはいち早く着手しユーザーを獲得している点が強みとなっています。
セキュリティは監査済み
最近になりDeFi系プロトコルへのハッキング被害などが続いており、セキュリティへの懸念が大きくなっています。
特に、セキュリティ企業からの監査(外部チェック)を受けていないプロジェクトは要注意。
ZKSwapは「Slowmist」「Certik」「ABDK」の3つの監査をクリアしています。
ZKSwapは、すでに預け入れ金額が10億ドル(1000億円超)まで膨れ上がるなど急成長していますが、監査をクリアしている安心感も大きそうですね。
まだポテンシャルからするとマイナーなZKSwapですが、今後、DeFi界で主要な取引所のひとつに数えられるようになる可能性は高そうです。
ZKSwapの買い方
ZKSwapは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のGate.ioで買うことができます。