仮想通貨トラブルを回避!過去のハッキング事件を知り対策しよう

こんにちは、阿部です。

仮想通貨界隈では、時に大規模な事件が起こります。

コインチェックのネム560億円流出は最大のものですが、その他にもいろいろと事件が起きています。

仮想通貨は新しいだけに、システムの整備ができていないことが理由に挙げられます。

事件の内容を知ることで、実際に自分が遭遇した時に冷静に判断することができます。

コインチェックハッキング事件について学んでいきましょう!

コインチェックでハッキング!史上最大の仮想通貨流出事件

仮想通貨を全く知らない人でも、コインチェックハッキング事件については知っているくらい有名ですね。

推定560億円にものぼるNEMがハッキングを受け不正に送金され外部に流失してしまいました。

この事件は謎が多いですが一部では北朝鮮のハッカーの仕業ではないかという見方が有力になっています。

2/6のロイターの記事によると

韓国の国家情報院は国会の情報委員会で、日本の仮想通貨取引所コインチェックから約580億円の仮想通貨が流出した問題について、北朝鮮のハッカーが関与した可能性があるとの見方を示した。国家情報院は北朝鮮が関与したことを示す証拠は提示しなかったという。

実はNEMの流出事件を聞いたときに同じことを考えました。

北朝鮮のサイバー攻撃に耐え兼ねて韓国が取引所を閉鎖するのか国中で議論しているときだったので、タイミング的にはかなり信憑性はあると思います。

ただ今のところ北朝鮮の犯行という確定的な証拠はないようです。

そうしているうちに実はコインチェックからLISK(リスク)も同じように不正送金されていたとのニュースも出てきました。

NEM(ネム)流出直後に大量のLISK(リスク)も移動

ダイヤモンドオンラインの記事から

1月26日の12時16分に3LSK、35分に1LSK、37分には100LSK。これは、ある特定のアドレス(仮想通貨の保管場所)に送金された仮想通貨「リスク」の取引記録だ。送り主はなんと、コインチェックのメインウォレットだ。

アドレスの持ち主は匿名化されているため、特定することはできない。だが、「あまりに不自然な送金で、事情を知っていた人物が行ったものではないか」(事情に詳しい関係者)と勘ぐられても仕方がないだろう。

NEMの不正送金の流出の直後だけにこの大量のLISKの資金移動は不可解でマウントゴックス事件のような取引所ぐるみのスキャンダルかと思わせました。

しかし事実は違っていたようです。

このようにアドレスが正式にCoincheckに変わっています。

ということはこの送金はコインチェックからコインチェックのウォレット宛に送られたものであるということがいえます。

(指摘を受けたので数字の匿名アドレスからはっきりとした名前に変えたのだと思います)

この資金移動の詳細はサイバー攻撃を受けていることに気づいたコインチェック側があわててLISKを安全なウォレットに移し替えたというのが真相のようです。

それにしても500億を超える資金流出自体が大変なことなのでいろいろな話題が続けて出てきます。

現在のところ不正流出したNEMには、web上で確認できるようにそのトークンに流失したものだというマーカーがつけられているようです。

流出したNEMは一部が売却済み

日経新聞のサイトより

流出に関与した人物は、流出直後からNEMを無関係の人を含む400件超の口座に送り付けた。NEMを分散させて追跡を困難にする狙いとみられる。

2月7日ごろには匿名性の高い闇サイト「ダークウェブ」でNEMと別の仮想通貨の交換を呼びかけるサイトを開設。既に90億円近いNEMをビットコインなどと交換した疑いがある。

このような状況でどれくらい追跡が可能なのか微妙なところですね。

しかし一部は交換に成功しているといってもまだ数百億分のNEM

を所有しているはずで、そのうちもっと違った種類のコンタクトがハッカーと捜査側の両方から試みられる可能性があります。

そのうち犯人が残りのNEMも交換しようと欲を出して囮捜査に乗って正体をあらわしてくれればいいのですが、ひょっとしたらハッカー自身は国境の向こう側の安全な場所に身を隠しているかもしれません。

韓国で頻発するハッキング事件が他人事でないというのを思い知らされたような出来事でした。

仮想通貨「ネム」のセキュリティには問題はない

今回のコインチェックでの不正送金により、「ネムのセキュリティは低いの?」と心配になり、購入を中止した方も多くいらっしゃることでしょう。

しかし、今回の事件は、ネムのセキュリティが低いことが原因で起きてしまったのではありません。

ネムは何も悪くないのです。

すべての責任を問われることになるのは、ユーザーのネムを預かっていたコインチェック。(もちろん、一番悪いのは盗んだ犯人ですね)

たとえば、銀行が預かっているお金が盗まれた場合、決して「日本円」が悪いのではありません。ずさんな保管をおこなっていた銀行が悪いということになるはずです。

 

まとめ

★NEMの流出には北朝鮮の関与が疑われるものの決定的な証拠はない。

★すでにかなりのNEMがばらまかれ追跡が困難になっている。犯人は100億円近くを既に交換か。この後の捜査の進展が待たれる。