ビットコインをめぐる攻防戦はいかに!?「買いテクニカル vs 売りファンダ」

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。

本日も気になる仮想通貨最新ニュースと注目のコインをピックアップしてご紹介していきます。

まずは今日の相場から確認していきましょう!

今日の相場は?→上昇!

本日、ビットコインは99万円台で推移しており、ここ24時間で約2%上昇。

時価総額トップ10では、テゾス(XTZ)が4%上昇していますね。

またトップ10ではありませんが、オントロジーにて新しい分散型データ取引所がローンチされるという好材料がありました(後述)。

それでは本日の気になる仮想通貨ニュースをみていきましょう!

①ビットコインをめぐる攻防戦はいかに!?「買いテクニカル vs 売りファンダ」

先日、10万円幅の急落を演じたビットコインですが、日足の時間軸では依然として、「トレンドライン」と「200日移動平均線(200MA)」に支えられて推移しています。

上昇トレンドラインは、ラインを割れ込まないトレンドが継続するという考え方で、直近のBTCでは、現在の上昇と、2020年1月~3月の上昇が該当します。

また200日移動平均線は、長期トレンドを把握するもっとも重要な指標とされており、ビットコインは歴史的にも200日線を一度上抜けると上昇が続く傾向にあります。

論文『Bitcoin Spreads Like a Virus(ビットコインはウイルスのように広がる)』の著者であるティモシー・ピーターソーン氏も、200日移動平均線にビットコインが支えられていることをなど指摘し、今後の上昇を予想しています。

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

200日移動平均線と日足トレンドラインは、仮想通貨市場でもっとも注目されているテクニカルでしょう。

では、ビットコインはこのまま爆上げするのでしょうか?

上図に注目すると、今年2月下旬にもビットコインは2つのラインに支えられていましたが、急落してしまいましたね。

テクニカルは絶対ではないばかりか、多くの人が「買い」だと思っている環境でそれが裏切られると、むしろより大きく売られるという特性があります。

またファンダメンタルズに目を向けてみると、ビットコインの最新バージョン「v0.20.0アップデート」が来月3日に控えています。

スケーラビリティ問題(取引の遅延や手数料の高騰)を防ぐSegWit用のアドレス方式「Bech32」を標準装備するなど、複数の技術的改善が予定されていますね。

ただし半減期前がそうであったように、イベント直前には売られやすくなる傾向があるので、短期的にはむしろ、トレンドラインを下抜け間近な状態と言えるでしょう。

さて、本日の主要ニュースはこちら。

  • 米ルイジアナ州が「仮想通貨事業のライセンス制度」を審議。規制枠組策定の動きが活発化
  • JPモルガン「中央銀行が発行する仮想通貨が米ドルの覇権を弱める」とレポートで主張
  • 中国・四川省が「仮想通貨マイニングの禁止」を通告。ただし中国のポジショントークに過ぎず心配無用との見方も
  • ブラジルで銀行が仮想通貨企業へのサービスを拒否した問題で、ブラジル当局が銀行に対し再調査。独占禁止法に抵触なら仮想通貨に追い風

なお、時価総額28位のオントロジー(ONT)が、新しい分散型「データ」取引所SAGAをローンチしたことが分かりました。

オントロジー公式YouTubeで発表された「SAGA」

GAFAの台頭などで「価値を持つデータ」の重要性が指摘される中、それらのデータをプライバシーを持ちながらやり取りできるプラットフォームとなっています。

GAFAなどの大企業が中央集権的に管理するとどうしても情報を一元的に管理されてしまいますが、オントロジーのSAGAなら、それぞれの人が情報の所有権を保ちながら分散的にデータを取引できるんですね。

なお、オントロジーのID(ONT ID)があれば、SAGAにそのままログインできたり、同意のもとで個人データを提供すると報酬を受け取ることができたりします。

それぞれ相乗効果があるサービスなので、ONTの上昇要因としても期待できますね!

本日のまとめ

  • 「トレンドライン」と「200日移動平均線(200MA)」に支えられて堅調なビットコインだが、それらを割り込んだ際の下落に警戒

以上、今日の気になる仮想通貨ニュースでした!