こんにちは、阿部です。
昨今ではさまざまな企業がブロックチェーン技術を自社ビジネスに取り入れています。
仮想通貨の投資家としては、こうした流れをしっかりとリサーチしておく必要があります。
なぜなら、仮想通貨の多くはブロックチェーンを土台として成り立っているからです。
ブロックチェーンと仮想通貨はイコールの関係ではありませんが、両者は切っても切れない関係性です。
このように、世界的に広がりを見せている大手企業の仮想通貨開発ブロックチェーン開発ですが、今回ご紹介したいのは、中国の超有名企業「アリババ」の傘下「Ant Financial社」のブロックチェーン事例です。
「あのアリババがブロックチェーン開発?!」と驚かれるかもしれませんね。
アリババ傘下企業の新たなブロックチェーン開発のニュースを詳しくみてみましょう。
Ant Financial社 ブロックチェーン開発を「柱」に
アリババの傘下企業であるAnt Financial社から、ブロックチェーン技術をビジネスの中心とする大胆な方針が発表されました。
同社のブロックチェーン部門、Zhang Hui氏は
- ブロックチェーン技術
- AI
- セキュリティ
- IoT
- 演算機能
といった分野が同社のビジネスの中心になると説明。
ブロックチェーン技術を重視する姿勢を強調しました。
仮想通貨業界やブロックチェーン分野は、知名度の高さの一方「実用性が見えにくい」と言われることもあります。
こうした誤解が解かれるためにも、アリババ傘下企業のブロックチェーン重視姿勢は、世間へのアピールともなります。
今後のさらなる展開に期待したいところですね。
アリババとは?あの「アリペイ」運営企業を傘下に収める
アリペイは、中国で知らない人はいないであろう超有名電子決済サービスです。
日本の現金主義とは対照に中国は電子決済の比率が極めて高くなっています。
インターネット通販はもちろん、個人商店の店舗などでもスマホアプリで支払いが当たり前のように行われています。
そのスマホアプリ決済において、中国でNo.1のシェアを誇るのがアリババ傘下の「アリペイ」です。
Ant Financial社はアリババの子会社ではありますが、技術開発に優れる企業として重要な役割を担っています。
(※たとえば2018年6月、ブロックチェーンを利用した香港 ⇔ フィリピン間の国際送金に成功したことがニュースになりました。これもAnt Financial社によるものです)
同社のブロックチェーン開発は、仮想通貨市場にとっても無視できないニュースといえるでしょう。
ブロックチェーン開発の影響は?
アリババ傘下企業のAnt Financial社によるブロックチェーン開発。
仮想通貨を保有する投資家で、ある僕たちにとってこれにはどのような意味があるでしょうか?
仮想通貨とブロックチェーンは厳密には異なるものですが、世間ではほとんど同一のものとして理解されてしまうケースも多くあります。
Ant Financial社のような、最先端のフィンテック企業によりブロックチェーンが開発されることで、ブロックチェーンの実用性は日を追うごとに高まっていくことでしょう。
結果として同分野の「仮想通貨」の可能性の高さにも、目が向けられるようになると僕は期待しています。
Ant Financial社の「閉じられたブロックチェーン」
Ant Financial社は、仮想通貨のように開かれたブロックチェーンではなく、企業内などで利用される閉じられたブロックチェーンの開発を進めています。
仮想通貨の開かれたブロックチェーンは、「非中央集権的」(明確な管理主体が不在)という特徴があり、一方のAnt Financial社のような企業に開発される閉じられたブロックチェーンは、「中央集権的」(管理者が存在する)という性質のものです。
そのため実は、同じブロックチェーンでありながら、Ant Financial社では若干異なったブロックチェーンが開発されているのですね。
しかし世界でさまざまなブロックチェーンが競争し合い、技術を高めていくことで、ブロックチェーンや仮想通貨全体の競争力も高まっていくことになるでしょう。
そういう意味では、仮想通貨の投資家としてもAnt Financial社のようなブロックチェーン開発企業は応援していきたいところですね!