こんにちは、阿部です。
最近、仮想通貨市場が下降トレンドを描いています。
ビットコイン価格は2017年末に記録した1BTC約220万円から2018年3月現在、約110万円まで下落しています。
投資家としては、これからも投資を継続していくのかそれともバブル崩壊とみて手を引くのか、二者択一を迫られている気分になってしまうかもしれません。
しかし個人的には、まだまだビットコインや仮想通貨は上昇する、つまりバブル崩壊ではないと考えています。
今回は、その理由についていくつかの考え方をご紹介していきます。
ビットコイン市場はバブルとはいえない
ビットコインや多くのアルトコインが2018年12月頃から下落基調となり、一部では「とうとうバブルが崩壊した」との意見も聞かれているようです。
初心者トレーダーやこれから仮想通貨をはじめようとしている方の多くが、バブル崩壊に巻き込まれてしまうのではないかと不安を抱いています。
しかし、仮想通貨はこれからさらに上昇します。
仮想通貨がバブルだとする意見の多くは、実際の価格が値下がりしていることを理由としていますが、実はビットコインの歴史上、今回のような下落はめずらしくはありません。
ビットコインは過去にも、今回と同様、もしくはそれ以上の暴落を経験しており、現在までそれを乗り越えて上昇してきてきました。
またビットコイン価格は、将来性と必ずしも連動しません。
“クジラ”と呼ばれるビットコイン大量保有者の売り注文などにより値下がりしたり、ビットコインを「規制」するとのニュースにより下落したりするものです。
したがって、価格が下落しているという理由のみで売り急ぐ必要はないのです。
ビットコインは過去にも暴落を経験している
まず2017年末から2018年3月現在にかけてのビットコイン価格チャートを見てみましょう。
確かに半値以下にまで下落しており、バブルの崩壊と受け取れるかもしれません。
特に仮想通貨を最近始めた方にとって、今回のビットコイン暴落は“ただごとではない”と感じられるでしょう。
しかし、過去にも同レベルもしくはそれ以上の暴落をビットコインは経験しています。
以下、2011年5月から11月にかけて発生したビットコインの暴落です。
また、以下は2013年末から2014年始めにかけて記録したビットコイン暴落です。
このことから、下落幅だけを見て「バブルの崩壊だ」「仮想通貨は終わった」などと結論づけることはできないことが分かります。
大量保有者「クジラ」の動向
それでは、今回の暴落要因をどこに求めればよいのでしょうか?
1つの原因として考えられるのが“クジラ”と呼ばれるビットコイン大量保有者の利益確定売りです。
「大量保有」というといくらくらいを想像しますか?
何千万円、何億円でしょうか?
実は、その程度の規模ではなく、「兆」のレベルでビットコインを保有するクジラもいると考えられます。(1BTC/1円の価値しか持たないなど、安値時期に大量買いしています)
そして、クジラが利益確定のため大量にビットコインを手放せば相場を下落させるには十分なパワーとなります。もちろんビットコインの将来性とは関係なく、クジラは利益確定の売り注文を定期的におこなうのが特徴です。
下落してもビットコインは将来性は変わらない
この日本において「お金」といえば「日本円」のことを指す場合が多くなっています。
しかし、いつの時代まで紙の紙幣や、金属の硬貨がメインで居続けられるでしょうか?
「お金」と呼ばれる存在は、時代によってお米だったり貝殻だったり金属だったり、より便利なものへと形を変えてきました。
今後さらに便利さを追求していけば形のない「デジタル」へ移行すると考えるのが自然であり、その手段としてビットコインなどの仮想通貨は最有力候補です。
電子マネーのような特定の発行者(企業など)が管理するお金と異なり、仮想通貨はブロックチェーンを用いる、特定の管理者に依存しない通貨であるため管理者などによる不正行為がほぼ不可能。
仮想通貨は、デジタル移行にとってネックとなる「セキュリティ」の問題を真っ先にクリアした存在なのです。
ビットコインはまだバブルとはいえない!
なぜビットコインがバブルではないのか、また、なぜ暗号通貨は終わりではなく今後も有望なのかについて、個人的な見解をご紹介してきました。
仮想通貨の将来性についてなるべく分かりやすく解説したつもりではありますが、やはりチャートを見れば下落トレンドであり、不安を感じてしまうのは自然なことです。
過去に噂となった韓国の取引所全面閉鎖(現在は否定されている)や、また中国の暗号通貨規制、G20における暗号通貨規制の可能性など、最近の仮想通貨市場は「規制」のニュースに大きく反応し、価格を下落させてきました。
とはいえ、いずれにしてもビットコインや暗号通貨の将来性に疑問が生じたことによる値下がりではないため、長期的には価格を上昇させてくるだろうと考えています。
ビットコインや暗号通貨の投資判断の際、考え方の1つとして取り入れてみていただければ幸いです!