こんにちは、阿部です。
2017年ビットコインはさらなる値上がりのきっかけをつかみそうです。
その要因はインド。
インドはクレジットカードなど現金に代わる決済手段の普及が遅れています。
そのため代わる手段としてビットコインが注目されています。
またインドの高額紙幣2種類が廃止されたこともビットコイン需要を大きく伸ばす要因。
ここでは今注目のインドの動向を解説するとともにそれに伴う投資家が取るべき行動を考察します。
インドルピーの高額紙幣廃止とビットコイン
2016年11月、インドの通貨「ルピー」の高額紙幣が廃止されました。
これによりインドにおけるビットコインの需要が急速に高まり値上がりを後押ししています。
インドで廃止されたのは500ルピーと1000ルピー。
もっとも高額な紙幣2種類が廃止されたことになります。
単純に比較はできませんが日本円の高額紙幣は5000円と1万円。これらの紙幣がなくなるとあれば大変なことです。
まさにインドでは大変なことが起きました。
なぜこれらの紙幣を廃止するに至ったのでしょうか?
高額紙幣の廃止した目的は課税?
インドでは電子マネーやクレジットカードなどの普及率が低く、もっともオーソドックスなのは現金払いです。
このことによりインド国民の一人ひとりにいくらの所得があるのか所得のうちどれだけ支出しているのかという部分が見えにくくなっていました。
そこで、高額紙幣を廃止し国民がタンス預金している500ルピーや1000ルピーを銀行に両替させその際に得た情報から課税しようというのが本当の狙いなのではないかといわれています。
また、その他にも犯罪に利用されるブラックマネーは高額紙幣であることが多いためそれらを一掃しようという狙いもありました。
高額紙幣廃止によりビットコイン需要増
インドルピーの高額紙幣廃止により、インドでは、使用できなくなる前に500ルピーと1000ルピーを両替しようと銀行に長蛇の列ができた、と報じられています。
しかし、素直に両替する国民がいる一方ビットコインに資産を移す国民も多かったようです。
これによりインド国内のビットコイン需要は大幅に増加しました。
課税を逃れるためや高額紙幣のブラックマネーをロンダリングするためにビットコインが利用されたことは決して喜ぶ出来事ではありません。
しかし実際ビットコインの価格上昇の要因の1つであることは間違いなく投資家の重要な判断材料となっています。
インドは2017年夏までにビットコイン合法化?
上述のように、ビットコインは犯罪に利用されるケースが多いことから、インドではビットコインの利用を制限する方向へ政府が働きかけてきました。
しかし、ニュース専門放送局CNBCは2017年夏までにインド政府がビットコインを規制しつつ合法化すると報じました。
これによりインドという、ビットコインにとって新しく大きな市場への進出が期待されます。
ビットコイン普及の余地が大きいインド
ビットコインなどの暗号通貨による決済手段は、現金を使わずにデジタルで完結するという点で、クレジットカードや電子マネーによる決済と競合する立場です。
しかしインドは現金による決済が大半を占めている上クレジットカードや電子マネーなどの普及が遅れています。
このため今後発展するはずだったクレジットカード市場や電子マネー市場が、ビットコインに取って代わる可能性もあります。
人口13億人を抱え、GDP世界7位のインド。
今後さらなる経済成長が見込まれていることからもし普及が実現すればビットコインの価格に与える影響は計り知れません。
ビットコインはまだまだ割安と考えられる
上記のインドでのビットコイン情勢をふまえつつ、ビットコインへ資金を投じる投資家が考慮すべきことは、「まだまだビットコインを売却するべきではない」という現状です。
2017年5月現在ビットコイン価格は「1BTC=18万円」程度と過去にない最高水準。
1年ほど前からビットコイン投資をしている方の資金は数倍になっているはずです。
売却したくなっても無理はありません。
しかしビットコインの追い風は吹き続けています。
もちろん確実に値上がりすると断言はできませんがビットコインがさらに普及する余地があることを考慮するとまだまだ割安ではないのか?と僕は考えています。
ここまでインドに関連するビットコイン情勢について解説しました。
インド国民のわずか数割でもビットコインを日常的に利用するようになればビットコイン価格は暴騰するでしょう。
まだまだ不確定要素も多くありますが情報の1つとして参考にしてみてはいかがでしょうか?