こんにちは、阿部です。
ビットコインは「お金の革命」と呼ばれ、経済のあり方をも変化させると言われています。
またそうした高い評価が、ビットコインの価格を引き上げてきました。
しかし実際のところ、ビットコインは、「お金としての価値を上昇させなくても」価格を高騰させる可能性があるのです!
なぜなら多くのビットコインが取り出せなくなるなどして、「紛失」されておりそれにともない希少価値が上昇しているからです。
すでに全体の30%にあたる600万BTCが喪失されているとされます。
このようにして、市場に出回るビットコインが減り続けることで、値上がりに繋がる可能性があります。
今回は、そんなビットコインの「喪失」の現状について、分かりやすくご紹介します。
600万ビットコイン(BTC)がすでに「永久に取り出せない」状態!
ビットコインは「正しく管理する」ことが求められる資産です。
なぜなら、一度「秘密鍵」(パスワード)を紛失すると引き出せなくなり、資産を失ってしまうからです。
秘密鍵は銀行でいうところの「キャッシュカードの暗証番号」に当たります。
ただし銀行と異なるのは原則「再発行ができない」ということ。
おそらくこうしたことが原因で、ビットコインはすでに全体の約30%、つまり600万BTCが「永久に喪失」されています。
つまり、これらは二度と市場に出回ることはありませんし、ショッピングなどに使われることもありません。
(※もちろんすべてのビットコインが、必ずしも「秘密鍵の紛失」によって喪失されたとは限りませんが…)
ちなみに、秘密鍵の紛失は正しい管理で防ぐことができます。
突然、「ビットコインが消える」といったことは、まずありませんのでそこはご安心を!
市場は「30%のビットコイン(BTC)の喪失」を織り込み済みなのか?
「へー、ビットコインの30%はすでに失われているのか」
と驚かれた方も多いでしょう。
しかしこれはただの雑学や豆知識などではありません。
投資家として考えるべきは、
「30%のビットコインが失われたことを市場は織り込み済みなのか?」
ということでしょう。
ビットコインに限らず、すべてのものは量が減少するほど価値が上昇することになります。
たとえば、ビットコインは「デジタルゴールド」(デジタルの金)と呼ばれることがあります。
もしアナログの金において突然ある日、総量の30%が「永久に取り出せなく」なったら、金価格は高騰するでしょう。
しかしながら、ビットコインではこの失われた30%があまり意識されずにいます。
皆さんも「ビットコインはすでに30%失われているから1BTCはいくらが妥当だろう」なんて考えて買ってはいないはず。
しかし、本来はこうしたことも計算の上ビットコインが評価されるべきとはいえないでしょうか?
そのため、今後「ビットコインって思ったより少ないぞ」とマーケットが気が付き、価値が上昇する可能性は高いでしょう。
ビットコインはこれからも失われ続ける?!
さらに投資家として知っておきたいのは、ビットコインが今後も「失われ続ける」ということ。
喪失されているビットコインの総量は、
- 2017年 → 400万BTC
- 2018年 → 600万BTC
と推移してきました。
つまりたったの1年間で1.5倍へと増加しているのです。
ビットコインにおいて「秘密鍵の紛失=取り出せなくなる」という仕組みが変わらない以上、
今後もビットコインは失われ続けることになるでしょう。
つまりビットコインは、その社会的価値が横ばいでも「持っているだけで、希少価値が高まる」資産であると言えます。(※もちろん、皆さんはビットコインの秘密鍵を紛失してはいけませんよ!)
ビットコイン(BTC)は発行上限は2100万BTC
今回は「失われたビットコイン」についてご紹介しました。
ビットコインはその仕組み上、発行上限が2100万BTCに設計されています。
この枚数は原則として、誰にも変更できないため、これ以上に発行されることはありません。
だからこそ、ビットコインは、喪失により希少価値が高まりやすい仮想通貨なのです。
こうした傾向は、すべての仮想通貨に当てはまるものではありません。
ビットコイン投資においては重要な事実となりますので、投資家の方は今後、意識されてみてはいかがでしょうか?