ビットコインの「利点」と「欠点」とは?課題はやはり普及率!

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。2016年はビットコインが大きく値上がりする1年となりました。メリットがクローズアップされることが多いビットコインですが、通貨として特殊な性質を持っているためデメリットもあります。

ビットコインは、利点と欠点を深く理解した上で使用することが大切です。

ここでは、従来の通貨「円・ドルなど」に対して、新しい通貨「ビットコイン」はどのようなメリットやデメリットがあるのか、まとめてみました。それでは見ていきましょう。

ビットコインの利点、メリットは?

ビットコインが誕生したのは2008年。ビットコインにさまざまなメリットがあるからこそ、わずか10年足らずで大きな価値を持つようになりました。

最初に、ビットコインのメリットを列挙していきます。

送金がスムーズで早い

ビットコインの送金は、円やドルの送金と比較するとスピーディーです。

円やドルの送金は銀行に依存しているため、銀行の営業時間によって数日かかるケースもあります。

一方、ビットコインの場合、24時間365日送金可能かつ10分~数十分で完了します。

とくに国境を越える送金の場合、円やドルは非常に時間を要するので、ビットコインの送金のスムーズさは画期的です。

送金手数料が無料もしくは格安

従来の通貨と比較すると、送金手数料が無料もしくは格安なのもビットコインの利点です。

とくに海外への送金の場合、円やドルは多額の手数料が発生します。

一方、ビットコインの送金手数料は、海外への送金でも相変わらず無料もしくは格安です。

異なる国でも同じ通貨で支払い可能

それぞれの国には、定められた「法定通貨」が存在します。

そして、支払いは原則として、その国の法定通貨で行なうしか方法はありません。

たとえば、ドルが流通する海外の店舗に支払う場合、円をドルに両替する必要があります。

それに対して、ビットコインは国家が発行した通貨ではないので、店舗さえビットコインに対応していれば世界中で決済を行うことができます。

国家の政策によるインフレがない

インフレとは、物価に対して通貨の価値が下落することです。

従来の通貨の場合、規制緩和などで流通量が増加すると価値が下がる可能性も。

しかし、ビットコインは発行上限が2100万BTCと定められているため、発行しすぎによる価値下落の心配はありません。

普及が進めば価値が上昇する

ビットコインは年々価格が上昇しています。

今後、普及が進むにしたがって、さらに値上がりする可能性もあります。

ビットコインは発行上限が定まっているため、普及が進んだとしても流通量の大きな変化はありません。

そのため、普及が進むほど価値が上がると考えられます。

ビットコインの欠点、デメリットは?

続いて、ビットコインのデメリットを解説します。ビットコインを正しく使用するためには欠点を知ることも重要です。

まだまだ普及率が低い

ビットコインにとって最も大きな課題は、まだまだ普及率が低いことです。

ビットコインは確かに優れたシステムですが、送金する側と着金する側の双方がビットコインによる取引に合意していなければなりません。

2017年3月現在、ビットコインに対応した店舗は世界中にあるものの、円やドルといった通貨と比較するとはるかに少ないのが現状です。

ボラタリティ(価値の変動)が大きい

ボラタリティ(価値の変動)が大きいこともビットコインの欠点です。

2008年のビットコイン誕生以来、価値を上昇させてきたビットコインですが、一本調子だったわけではなく、上昇と下落を繰り返しながら価値を高めてきました。

円やドルと比較すると、安定感の低さは否めません。

国による保障はなく自己責任

ビットコインは国家が発行している通貨ではないので、ビットコインを利用して損失を被ったとしても国による保障は基本的にありません。

自由である反面、自己責任や自己管理が求められます。

低い普及率が課題だが、将来性に期待

ここまで、ビットコインの利点と欠点を解説しました。もちろん、従来の円やドルも、ビットコインと同様に一長一短です。

それでは、「円やドル」と「ビットコイン」はどちらが優れていると言えるでしょうか?

一概には言えませんが、ビットコインが円やドルより優れている点として「将来性」が挙げられます。これまで徐々に価値を高めてきた事実もあり、今後の伸びしろに期待できます。

現時点では、ビットコインは日本円のかわりに使えるほどは普及していないので、「投資案件」の一つとして捉えるべきです。

そうすると、ビットコインの「普及率の低さ」という欠点も、ある意味では利点として捉えることもできます。ぜひ参考にしてみてください!