こんにちは、阿部です。
あなたは「匿名性コイン」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
多くの場合、ダッシュ(DASH)、ジーキャッシュ(Zcash)、モネロ(Monero)といった時価総額の大きなコインを思い出すでしょう。
しかし、有力な匿名性コインは、上記3つだけではありません。
その1つに、バイトコイン(Bytecoin)があります。
今回は、バイトコインとはどのような仮想通貨なのか?他の匿名性コインとくらべてどこが優れているのか?などについてご紹介します。
実は歴史の深い匿名性コイン!
- Bytecoin(バイトコイン)
- 表記:BCN
- 公開:2012年7月
- 時価総額:29位(2018年4月現在)
- 発行上限枚数:1844億7000万枚
バイトコインは、ダッシュ、ジーキャッシュ、モネロなどで知られる、匿名性コインの一種です。
バイトコインの公開日は2012年7月。
これは、ほとんどの仮想通貨よりも早い時期です。
匿名性コインに限定すれば、バイトコインは「主要な仮想通貨でもっとも歴史の長い匿名性コイン」と呼ぶことができるでしょう。
仮想通貨を最近始めた方からすると、「あまり聞かない名前だな」と感じるかもしれませんが、実はバイトコインは時価総額も29位(2018年4月現在)。
トップ30入りを果たしている、メジャーコインの1つなのです。
匿名性コインの特徴をおさらい
「そもそも匿名性コインって?」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、簡単におさらいしておきたいと思います。
匿名性コインとは、「誰が」「どこに」「いくら送金したか」といった取引内容や、「誰がいくら保有しているか」などの情報が、外部から見えなくなっているコインのことです(これを匿名性といいます)。
この匿名性のメリットの1つは、プライバシーが保護されることです。
ブロックチェーンは基本的に透明性が高く、
「どのウォレットにいくら入っているか」
「どのウォレットから、どのウォレットへ向けて送金されたのか」
といった情報がオープンにされています。
(ビットコインも例外ではありません)
しかし、匿名性コインならこういった情報もクローズになります。
もちろん、ウォレットと個人情報は直接結びつけられていないため、匿名性コインではないとしても日本円などの法定通貨より匿名性が高くなっています。
しかし、バイトコインなどの匿名性コインならビットコインなどよりもさらに高い匿名性で仮想通貨を利用することができます。
匿名性通貨の中でバイトコインにしかない特徴は?
これから、匿名性コインの需要は高まっていくだろうと考えられています。
プライバシーやセキュリティーといった観点や、(本来あってはならないことですが)マネーロンダリング、税金対策などへのニーズが高まっています。
ただし、匿名性コインは上述のように何種類も存在します。
バイトコインだけのメリットとはどのような点にあるのでしょうか?
送金スピードが速い
バイトコインは、送金スピードの面で実用に耐えうるスペックを備えています。
平均よりも送金スピードが速いため、近年多くなっている「送金に時間がかかりすぎる!」というトラブルが少なくなっています。
マイニングの難易度が低い
投資家や一般利用者にとってのメリットとは少し異なりますが、バイトコインはマイニングをするのが容易です。
ASICと呼ばれる専用のコンピューターを使わず、通常のPCで十分にマイニングすることが可能となっています。
インフレ対策がなされている
バイトコインには、発行上限枚数が定められています。
発行上限が決められていない仮想通貨では、新たなコインが発行されることにより、価値が分散してしまい値下がりするリスクが高まります。
この状態が強くなると、いわゆる「インフレ」状態となる可能性も。
バイトコインでは、そうならないように発行条件枚数(1844億7000万枚)が定められ、加えてインフレ対策も施されています。
今回は、歴史の深い匿名性コイン「バイトコイン」をご紹介しました。
匿名性コインが気になっている方は、モネロなどの有名コインとともに、バイトコインも検討してみてはいかがでしょうか?