こんにちは、阿部です。
「イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)、優れているのはどちらか?」というのは、投資家の永遠の課題です。
もちろん、これについて現時点で断言することはできません。
しかし、短期的にはイーサリアム(ETH)に追い風が吹いているといってよい状況です。
その理由はいくつかあります。
まずは「イーサリアム(ETH)先物上場の可能性が高くなっている」こと。
加えて「イーサリアム(ETH)は有価証券ではない」という見方が強くなっていること。
この2点は、イーサリアムにとって重要です。
そこで今回は、これらの材料を初心者でも簡単に理解できるようご紹介していきます。
詳しくみていきましょう!
イーサリアム(ETH)の先物、上場間近か!?
最近、イーサリアム(ETH)先物の上場がいよいよ現実味を帯びてきています。
業界ではすでにビットコインが先物への上場を果たしています。
その際は、期待感から価格の上昇も見られました。
イーサリアム先物においても、同じように期待感の向上から相場にポジティブな影響が期待できるでしょう。
ただし、先物上場は、厳しい審査が設けられており実現は簡単なことではありません。
それでも、イーサリアム先物上場の可能性を楽観視することができるようになってきているのは、「イーサリアム(ETH)は有価証券ではない」というアメリカ証券取引委員会(SEC)の言及があったからです。
先物上場の「ハードル」、イーサリアム(ETH)は1つクリア
そもそも先物市場は、一般的な暗号通貨市場とは異なり公的な取引所による市場です。
「公的な取引所」とはつまり、アメリカ証券取引委員会のお墨付きを経て、運営している取引所のことです。
公的な取引所への上場を果たすには非常に厳しい審査が設けられています。
この審査にクリアできるのかどうか?ポイントになってくるのが「イーサリアム(ETH)は有価証券なのか」という判断です。
この問題はつい最近、進展を見せることとなりました。
その結果、イーサリアム(ETH)は「有価証券ではない」というのが最新の知見となっています。(2018年6月時点)
有価証券って何?という方もいらっしゃると思います。有価証券とは、株式や債券、投資信託などを含む「財産的な価値を有する券」とザックリとご理解ください。有価証券は、法律で定められた取引所でしか売買してはならないと決められています。そのため、自由度の高さが持ち味となる暗号通貨では、「有価証券」と認定をされないことがポジティブな材料だと受け止められています。
話を戻しますと、「有価証券ではない」と認識されたことにより、イーサリアム(ETH)先物上場がより現実的になったといえます。
米投資機関Brian Kelly Capitalのブライアン・ケリーCEOも
「イーサリアム(ETH)の先物取引の障害が取り払われた」
「イーサリアム(ETH)の先物取引開始はそう遠くはない」
と述べています。
イーサリアム(ETH)「トークン」は有価証券である点に注意
「イーサリアム(ETH)は有価証券なのか?」この問題についていまいち理解できない方は、きっと多いのではないでしょうか?そんな方は、「イーサリアム(ETH)」と「イーサリアム(ETH)トークン」をごちゃ混ぜにしていないか振り返ってみましょう。
結論として、
- イーサリアム(ETH)(プラットフォーム自体)→「有価証券とは認識されない」
- イーサリアム(ETH)トークン(プラットフォームの元で発行された独自トークン)→「有価証券と認識」
となります。
このように両者は明確に違うものなのですね。
この違いがあいまいだと、日々のニュースを見て「イーサリアム(ETH)は有価証券なのかそうではないのか、いったいどっちなんだ!」と混乱してしまいます。
イーサリアムは「アルゴリズム」の点でも有利
ビットコインに対し、イーサリアム(ETH)が短期的に有利と考えられる理由は、これだけではありません。
最近、「モナコイン」に対しサイバー攻撃が行われる事件が発生しました。
行われたのは、Proof of Workというアルゴリズムの弱点を突く攻撃(ハッキング)です。
ビットコインもモナコインと同じくProof of Workを採用しているため、こうした攻撃の対象となる可能性があり投資家の間で不安が広がっています。
一方、イーサリアム(ETH)は、将来的にProof of WorkからProof of Stakeへとアルゴリズムを移行する予定。
このことも(一般的な)安心材料の1つとなっています。
今回は、ビットコインに対し、イーサリアム(ETH)が優位になりつつあるいくつかの要因についてご紹介しました。
あくまで短期的な見通しとして参考にしてみてください!