イーサリアムのProof of Stakeへの移行は「好材料」?

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。

時価総額第2位のコインであるイーサリアム(Ethereum)でProof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)からProof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)へのアルゴリズム変更を行うことが、話題となっていますね。

Proof of WorkからProof of Stakeへのアルゴリズム変更は、Ethereumにとって大きな転換点となります。

決して小さなアップデートではありません。

したがって、価格への影響も何らかの形で現れると考えるべきでしょう。

Proof of Stakeになると何がどう変わるのか?Proof of Stakeの移行時期はいつなのか?

具体的には、買い材料なのか、それとも売り材料なのか?

こういった疑問点について、今回は取り上げてみたいと思います。

それでは詳しくみてみましょう!

Proof of Stakeとは?

そもそも、イーサリアムへの導入が予定されている「Proof of Stake」とはどのようなアルゴリズムなのでしょうか?

仮想通貨の多くには「コンセンサスアルゴリズム」という土台となる基本的なシステムが存在します。

イメージでいうと、普通のお金(日本円や米ドルなど)は日本やアメリカなどの国家が管理していますよね?

しかし、仮想通貨にはそういった特定の管理者がいません。(つまり、「分散型」の通貨ということですね)

そこで、管理者が存在しない代わりに、ユーザー全体の意見をまとめる「合意形成」をはかりながら、ユーザー全体で通貨を運営していくことになります。

そのルールの土台となるのがコンセンサスアルゴリズムです。

つまり、イーサリアムにおいてProof of WorkからProof of Stakeへ移行することは、イーサリアムを維持する土台のルールを変更しよう!ということなのです。

Proof of Workへの移行はいつ?

イーサリアムはいつ、Proof of Stakeへの移行を完了させるのでしょうか?

移行完了の前後には価格変動が発生する可能性が高いので、時期については、正確に予測しておくほうが有利となります。

しかし結論として、まだ現時点で正確な時期は分かっていません。

早ければ2018年内、遅ければ2019年以降となるだろうと言われています。

というのも、

イーサリアムのアップデートにはいくつかの段階があり、

  1. Frontier(フロンティア)
  2. Homestead(ホームステッド)
  3. Metropolis(メトロポリス)
  4. Serenity (セレニティ)

の順番で実施されていきます。

この4段階のうち、Proof of Stakeへ移行されるのは最後のステップとなるSerenity (セレニティ)です。

しかし、その前に3つのアップデートを完了させる必要があり、それらが遅れているためProof of Stakeへの移行も後ろ倒しとなってしまっているのです。

もうしばらく待てば、詳しい情報が発表されることでしょう。

Proof of Stakeへの移行は「買い材料」となるか?

投資家としてもっとも気になる部分は、Proof of Stakeが導入されたイーサリアムは値上がりするか?

それとも、値下がりするか?という部分ではないでしょうか。

Proof of Stakeへの導入がうまくいくかどうかはさまざまな要因が絡んでおり、時期も先となるため予測しにくいのが現状です。

しかし、その前提でいえば「買い材料となる!」といってもよいだろうと考えています。

その理由としては、Proof of WorkからProof of Stakeへ移行することで消費電力、つまりコストが大幅に削減されるからです。

たとえば、ビジネスシーンでもコスト削減が重要ですよね。

厳密にいえば異なる部分もあるのですが、イメージとしては会社の運営と同じように仮想通貨にも維持コストというものがあると考えるとよいでしょう。

イーサリアムを維持するための労力が少なくなる」ので結果としてイーサリアムコミュニティにとっての利益が大きくなると予測されます。

Proof of Stakeへ移行せず、Proof of Workのままである場合、膨大な消費電力から環境問題も懸念されます。

そういった長期的な懸念材料を解消できるのもProof of Stakeへの移行によるメリットといえると思います。

今回は、イーサリアムのProof of WorkからProof of Stakeへの移行についてご紹介しました!