ゴールデンクロス・デッドクロスとは?
端的に言えば、暗号通貨投資では、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」によるシグナルは有効です。
この指標はシグナルが明確であるため、非常にわかりやすいというメリットもあります。
それでは、ゴールデンクロスとは何なのか、どのように応用すれば効果的に利益を出すことができるのか、などについて解説していきたいと思います!
ゴールデンクロス・デッドクロスとは?
まず、ゴールデンクロス・デッドクロスのテクニカル分析とはどのようなものでしょうか?
上記のチャートには、青のラインと赤のラインが2本、表示されています。
この2本のラインがクロスするポイントを「買いポイント」もしくは「売りポイント」と判断するのが「ゴールデンクロス(画像左)」および「デッドクロス(画像右)」のシグナルです。
チャートの設定にもよりますが、多くの場合、「赤」が下から上に突き抜けるのがゴールデンクロス、「赤」が上から下にクロスするのがデッドクロスです。
テクニカル分析に精通されている方などは、「ゴールデンクロスなんて基本中の基本」と感じられるかもしれませんが、暗号通貨ではゴールデンクロスが思いのほか機能するケースが多くあります。
暗号通貨市場は成熟しておらず、初心者が多く参入しているため、定番のテクニカル分析ほど効果的に機能するのかもしれません。
もちろん、今後、いつまでこの傾向が続くのかはわかりませんが、しっかりと機能する間にゴールデンクロスの基本形をマスターしておくことは有益でしょう。
短期の移動平均線と長期の移動平均線
そして、ゴールデンクロスおよびデッドクロスでは、「移動平均線」というツールを利用します。
移動平均線は通常、1本のみ表示し「上を向いていれば上昇トレンド」というように、トレンド判断に利用されます。
そのほか、ローソク足が移動平均線の上か下かで、トレンドを判断することもあります。
しかし、ゴールデンクロス・デッドクロスでは「長期の移動平均線」と「短期の移動平均線」の2本を表示します。
そして、これら2本の移動平均線の交わるポイントが「ゴールデンクロス」および「デッドクロス」。
もう一度、参考画像を見てみましょう。
このように、クロスするところがシグナルとなります。
移動平均線は、ごく簡易的なチャートでも表示が可能。
しかし、2本の移動平均線のパラメータ変更が行えると、より正確な分析が可能です。
たとえば、30分足のチャートの場合、短期が「30日」、長期が「50日」の移動平均線を用いるのがおすすめ。
もちろん、トレードの時間軸により最適なパラメータは異なります。
しかし、長期の移動平均線は反応が鈍く、短期に設定しすぎるとシグナルが出すぎるので、上記の設定が使いやすくおすすめです。
ゴールデンクロスは「安全地帯」
それでは、なぜ、ゴールデンクロスのシグナルが効果的といえるのでしょうか?
その大きな理由は、ゴールデンクロス後は、ある種の「安全地帯」となっているからです。
暗号通貨でもっとも警戒すべきは、売りが売りを呼ぶ「暴落」。
ボラティリティ(価格変動率)が高いので、下げるときは一気に下げる可能性があります。
しかし、そのような暴落は、既にある程度売られている(値下がりしている)状態から発生する傾向があります。
つまり、「デッドクロスでの売りシグナル」がすでに出ているケースが多いのですね。
裏を返せば、ゴールデンクロス後に購入することで「売りが売りを呼ぶ状態」を自動的に回避できる可能性が高まります。
これが、ある種の「安全地帯」と表現している理由。
ということで、今回は、ゴールデンクロス・デッドクロスについて紹介しました。
今回お伝えしたように、ゴールデンクロスは有効な買いシグナルとなりますが、もちろん、その後、下落することもあります。
ですので、「好材料」「悪材料」などのファンダメンタルズ分析もあわせて行うようにすることが大切。
ぜひ、参考にしてみてください!