こんにちは、阿部です。
今年に入って乱高下している仮想通貨の市場ですが、ICO(新しい仮想通貨の公開)は相変わらず好調です。
売り出しとともにあっという間に予定の資金調達額を達成してしまう企業があとを立ちません。
「ICOで一発億り人」なんて人もいるようです。
そうはいっても、ICOなら何でも良いわけではありません。
ホワイトペーパーを読んだり、チャットで開発陣やサポーターの声を聞くことが大切です。
調べてみると、「この先どんな技術が世界を変えるのか」「ブロックチェーンでこんなことができるんだ」ということが分かるので、けっこう楽しいですよ。
(読むのは大変ですが・・・)
今日は注目のICOを調べて、現在どんなビジネスが有望かを探っていきましょう。
ICOを見れば最新のビジネスがわかる
株の話ですが「最新の有望なビジネスを知るには株式市場に新規上場する企業を調べろ」という言葉があります。
新しく上場するということは、時代の流れに乗っていて、さらにその分野のビジネスを拡大していくということだからです。
これは仮想通貨の場合も同じです。
ICOで資金調達をしている企業や団体を見つけて、どんなビジネスを展開しようとしているのか調べてみましょう。
※ここに出てくるICOや企業・団体を推奨しているわけではありません。
あくまでも参考のためです。
あえてURL等は載せていませんので、ご興味があればご自身でお調べください。
投資については自己責任で!
Pundi X アジア発のデジタルウォレットメーカー
400万ドルをプレセールで調達したPundi Xはインドネシアと中国の深センに拠点を置くウォレットアプリのメーカーです。
基本的に仮想通貨で買い物をするためにはインターネットに接続できる環境がなければいけません。
自分の家にいてパソコンで送金する場合は全く問題ないのですが、外出してお店で支払うときにはどうしたらいいのかという問題が生じます。
アジアで仮想通貨による支払いが普及しているところには、ビットコイン専用のATMが置いてあるところもあるそうです。
しかし、それだけでは不便なので、携帯を使ったQRコード決済というのも進められています。
このように説明されて「なるほど」と思えることばかりですよね。
日本ではまだ、ビットコインでも決済できる店舗が少ないので、実際にビットコインで支払うときにはどのようにするのかを知らない人も多いです。
デイトレードで毎日ビットコインをトレードしている人や、外国のネットショップで使ったことがある人でも、日本の店舗で使ったことのない人がほとんどなのではないでしょうか。
QR認証コードの説明は言われてみれば納得です。
このPundi Xという会社は、とくに携帯を使ったQRコード決済のためのアプリメーカーということです。
※ホワイトペーパーより
Pundi X POSは、仮想通貨を普及させていくために構築されたスマートデバイスであり、各取引に関する情報を記録するためにブロックチェーンに接続されます。
これを使って、仮想通貨の売買やウォレット内への通貨チャージ、公共料金の支払い、商品の購入をすることができます。
(中略)
Pundi X POSデバイスはグローバルなブロックチェーンの最大の参加者となっていき、顧客は仮想通貨を購入するためにキャッシュカード、クレジットカード、デジタルウォレットを使うことができるようになります。
(略)
配布されるPundi X POSデバイスの台数は、ICOで調達できたトークンの数に依存します。
ICOで資金調達できた分に応じてデバイスの普及計画が進むと書いてあります。
で、、、結果を言うと、このICOは大成功だったようです。これからの普及が楽しみですね。
A2B Taxiは革新的なタクシープラットフォーム
もう一つは全く違う分野で、個人タクシーのビジネスです。
ヨーロッパでは規制緩和が進み、個人タクシーがインターネットや携帯電話を使ってお客さんをとって仕事をしているケースが多くなっています。
仕事に使っている車も自家用車だったりします。
これは一般に普及しつつあるシステムですが、車のドライバーが事前に会員登録するかたちで、たとえば車で通勤する時や休日にドライブするときに行き先や方向が合えば、依頼された人を一緒に載せて走ることができるサービスがあります。
いわば有料のヒッチハイクのようなものですが、文化の違いでこういうことも可能になるのでしょう。
もちろん事故がないかの経歴や顧客の支払い状況なども確かめられるようになっています。
このドライバーと顧客の情報をやり取りするためにネットやカーナビ、携帯が使われていて、それが仮想通貨の導入によってより本格的な未来志向のサービスに変わっていくものと思われます。
コインの名前も通貨記号でTAXIなので分かりやすいですね。
開始時期が3/1なのでもう少し先の予定です。
実は初めに書いたように、ヨーロッパではプライベートタクシー(個人タクシーというより白タク)のプラットフォームがすでに人気で、これはむしろ従来のプロの認可済みドライバーの側からのオファーのようです。
日本ではいまだに本社が電話を受けて無線で指示をしていますよね。御用聞きのような古くからあるシステムも悪いわけではありませんが、このようにいろんな形のサービスがでてきてもいいと思います。
まとめ
- ICOで仮想通貨を新規公開する企業や団体をみれば新しいビジネスがわかる。ちょうど株式市場に新規上場する企業と同じように有望な場合が多い。
- ICOを調べて世の中の動きを知ろう。どれくらい投資家の関心が高いかを判断できる尺度にもなる。