投資の世界では、長年勝ち続けられるのは10%の人々で、残りの90%は一時的には利益を出せても長期的には負けてしまうといわれています。
その理由は、10%の人々と90%の人々の間で、投資に対する考え方が違っているからだと個人的に考えています。
では、その差を埋めるためにはどうすればよいのでしょうか?
今回は、この問題について「投資」と「投機」の違いから分かりやすくご紹介していきます。
仮想通貨はギャンブルではない
「仮想通貨なんてギャンブルみたいなもの」という考え方は、仮想通貨が誕生して10年が立とうとする今も根強くあります。
しかし僕がお伝えしたいのは、仮想通貨投資は「根拠」や「リスク」そして「計画」といった戦略をしっかりと考慮しながらおこなうものであり、決してギャンブルではないということです。
もちろん、狙いが的中しないこともあるので、100%努力が報われるわけではありません。
しかし「なぜ値上がりするのか?」という根拠を持って仮想通貨に投資すれば、長期的には利益を得ることができるでしょう。
さて、仮想通貨の世界にも「投資」と「投機」の2種類が存在します。
この2つを理解することは、仮想通貨投資のコツをつかむ上で重要となります。
「投資」と「投機」の違いとは?
「投資」と「投機」の違いについて見ていきましょう。
ただし辞書的な定義を解説するのが目的ではなく、実際の投資に役に立つことを最優先していますので、厳密な定義は異なる場合があります。
たとえば、辞書的には「投機」は根拠を持っておこなわれる場合もありますが、ここでは「ギャンブル的に資金を投じること」を投機と呼んでいます。
その投資に根拠はあるか?
なぜその仮想通貨を購入するのか、明確な言葉で説明できるでしょうか?
それによって、「投資」なのか、それともギャンブル性の高い「投機」なのかを判断できます。
たとえばパチンコやカジノといったギャンブルをおこなう理由について、収益面での納得のできる理由を説明できる人はいないと思います。
もちろん趣味を楽しむのはよいのですが、パチンコやカジノは胴元(運営)が儲かるようにコントロールされているため、基本的に収益面でそれをおこなう合理性はありません。
仮想通貨に当てはめれば、「自分が勝てると思った瞬間」のみ買うことが大切ということ。
それ以外の理由で購入していないことが「投機」ではなく「投資」の条件です。
その投資のリスクを管理しているか?
「リスク」は資産運用と切っても切れない関係にあるといえます。
どうしてもリスクを避けたい場合、定期預金など利回りのほとんどない手法を用いることになってしまいます。
仮想通貨へ投資するときのリスクに対する心構えには2パターンがあり、1つは「リスクは付き物だから仕方がない」と諦めるパターン、もう1つは「リスクは最小限にすべきだ」とコントロールするパターンです。
当然、後者が優れています。
リスクをコントロールする方法でもっとも効果なのは、損切り注文を浅く設定すること。
たとえば、50%(半値)で損切りをしたのでは深すぎます。
もし50%の損切りで2回連続負けトレードとなると、資産は4分の1となります。
2回連続負けの可能性は十分に考えられるところですね。
このようにリスクを具体的に把握し、対策しているかどうかで「投資」なのか「投機」なのかが分けられるでしょう。
その投資に計画性はあるか?
最後に、その投資にちゃんとした計画があるかどうかを見る必要があります。
たとえば、
- どれくらいの期間そのコインを保有するのか
- どうなったら売るのか
- どれくらいのリターンが期待できるのか
- どれくらいのリスクがあるのか
といったポイントについて、しっかりと言葉で説明できるなら「投資」、深く考えていないなら「投機」に近い行為だといえるでしょう。
もちろん僕自身、全種類の仮想通貨についてこういった戦略を考えているわけではありません。
上記ポイントがしっかりと見えるコインだけを購入していき、それ以外のコインは買わないというイメージですね。
ここまで、「投資」と「投機」の違いについて、3つのポイントをご紹介しました。
投資に慣れてくると気が緩みがちですが、「勝って兜の緒を締めよ」の気持ちで頑張っていきましょう!