こんにちは、阿部です。
国家がビットコインなどの仮想通貨の利用を認めるかどうかは、その国の法律によって決められます。
日本では、仮想通貨を新しいイノベーションとして認める流れになっていますが、海外では規制や、禁止しよう動きも見られますよね。
そんな中、「イスラム法」でビットコインが容認されるのではないか、とする報告書が話題となっています。
これを受けて、ビットコイン価格も上昇。
今後の相場にどのような影響があるでしょうか?
「ビットコイン経済圏」とイスラム法
前提として、ビットコインの価格は「ビットコイン経済圏の大きさ」に影響されます。
つまり、ビットコインが多くの国によって「禁止」となり、利用者が減少すれば、それだけ価格も減少することとなります。
一方、多くの人に使われは使われるほど、ビットコインの通貨としての価値も上昇することとなります。
ビットコインはその性質上「通貨」(お金)なので、なるべく多くの人にとって「共通の価値」である必要があります。
その前提で、「イスラム法がビットコインを容認」というニュースを考えてみましょう。
イスラム法がビットコインを容認?
イスラム法は、イスラム教国で採用されている法律です。
イスラム教国は、17年億の人口を抱えており、経済圏として非常に大きな規模を誇っています。
近年、「ビットコインはイスラム法に反するのか、反しないのか」という議論がされてきました。
イスラム法では、利子の授受、投機的取引、不確実な取引、禁忌的取引などが禁止されており、ビットコインの取引や利用はそのいずれかに当てはまるのではないかと言われていたからです。
この議論に結論が出ているわけではありませんが、インドネシアの企業Blossom Financeが作成した22ページにわたる報告書では、「ビットコインは、政府が禁止する国を除き、イスラム通貨として合法である」と結論づけられました。
イスラム法のビットコイン容認で「価格上昇」
報告書のとおり、イスラム教国においてビットコインが合法となれば、その価格にどのような影響があるのでしょうか。
上述のとおり、イスラム法の経済圏はとても大きなものです。(総人口17億。世界の人口の約4分の1)
もし、ビットコインが合法となれば、巨大なビットコイン経済圏が誕生することに。
「大企業でビットコインが採用される」などの材料とは比べ物にならないほどのインパクトです。
イスラム法の報告書を受けて、2018年4月12日のビットコイン相場は、わずか30分で1000ドル(約11万円)以上も値上がりしました。
その後、今日(2018年4月20日)までの間にさらに上昇し、ビットコイン価格は100万円を突破しています。
好材料の積み重ねが上昇要因となる
今回は、ビットコインがイスラム法で合法だとする報告書と、それを受けた今後の見通しについてご紹介しました。
もちろん、この問題がポジティブな方向へ動いても、必ずしもビットコインが値上がりするとは限りません。
とはいえ、こういった1つ1つのニュースをおろそかにすることはできないとも考えています。
なぜなら、小さなニュースの積み重ねが相場を動かしていくからです。
ポジティブなニュースが何度も重なることで、ビットコイン価格もよい方向へ動いていくこととなるでしょう。
イスラム法のビットコインの取り扱いについて、今後も注目です!