こんにちは、阿部です。
2018年6月14日現在、ビットコイン価格の下落が加速してきています。
以下、過去1カ月間のチャートです。
2018年6月10日 1BTC/80万円前半
2018年6月11日 1BTC/70万円前半
2018年6月14日 1BTC/60万円後半
ビットコインを保有する投資家としてはこの状況をどのように考えればよいのか。
また、なぜビットコイン価格は下落してきているのか。
こうした疑問について、個人的な分析をご紹介していきたいと思います。
アナリストのMati Greenspan氏は、ビットコインの出来高が減少し「真空状態」であると指摘しています。
こうした出来高の減少や、テクニカル的に見られる下落トレンドが値下がりを加速させていると見られています。
詳しくみていきましょう。
ビットコインの近状①出来高の減少
アナリストのMati Greenspan氏は、最近のビットコイン相場について以下のように発言しています。
「BTCは今、『流動性の真空状態」にいる。全ての取引所における毎日のBTC取引量が50億ドルを越さず、2017年11月以来の最低水準になっている。取引アクティビティが低いため、少しの市場衝撃さえ価格を劇的に変動させられる。」
僕もこうした状況が、ビットコイン価格を不安定にする1つの要因であると考えています。
ビットコインの価格はここ1年間で以下のように推移。
チャートがもっとも高い位置を示すのは2018年1月頃です。
注目すべきなのは、24時間取引ボリューム(画像下部)。
相場のピークとともに出来高も減少してきています。
ビットコインの価格は「世界中の人々が決めている」といわれていますが、実際には「売買している人」が影響しています。
実際に売買されなければ、どれだけ念じてもビットコイン価格には影響しません。
出来高の減少は、つまり、数少ない「売買する人」のみが、ビットコイン相場に影響できるようになっていることを意味しています。
価格変動が生じやすくなっているということがお分かりいただけるでしょうか?
サポートラインは機能している
とはいえ、「ビットコイン相場が大混乱」しているのかといえばそうでもありません。
確かに下図(過去1カ月間チャート)を見てみると、
ひどいありさまのようにも感じられます。
しかし、過去1年間のチャートを見てみると
主要な底値を結んだサポートラインが機能していることがわかりますよね。
相場の「大崩れ」ではこうしたサポートラインは機能せず、一気に割り込んでいきます。
したがって現在は、市場はまだ比較的、冷静であるといえます。
(ただし、今後サポートラインを割り込むことがあればさらなる下落の可能性も)
ビットコインの近状②いくつかのネガティブ要因
もちろん、出来高の減少だけで暗号通貨価格が下落するわけではありません。
やはりそこには、暗号通貨市場へのネガティブな要因があります。
いくつかを挙げるとすれば
- マウントゴックスによる大量の売り圧力
- 立て続けに発生する、暗号通貨へのハッキング
- 各国による、暗号通貨業界への「規制」強化
などが一般的な理由。
しかし、暗号通貨には、大量のコインを保有する「クジラ」の存在もありますので、すべてに理由を求めることはナンセンスでしょう。
出来高の少ない状態で「クジラ」が気まぐれに売ればそれだけで下落要因です。
ある程度は成り行きに任せて、どっしりと構えるマインドが精神衛生上もいいと思いますよ!
今回は、ビットコイン相場の近状についてご紹介しました。
Mati Greenspan氏のいうように市場が敏感な値動きになっています。
(「真空状態」といえるほどの出来高かどうかは分かりませんが)
値動きが敏感であるという前提で、僕たちも動いていきましょう。
今回は、以上です!