こんにちは、阿部です。
市場全体が急落しています。
一時、時価総額トップ100の銘柄は、すべてマイナス推移を記録しました。
アメリカで商品先物取引委員会(CFTC)が、4つの主要取引所を調査していると報道されていますが、断定はできません。
また、韓国の取引所Coinrailがハッキングに遭った疑いがありますが、全体の暴落まで影響するとは考えにくく、専門家にも頭をかしげる状態です。
こういう時は慌てず騒がず嵐が去るのをじっと待つことが懸命の策と言えるでしょう。
分散型のSNSサービスを提供!
今日紹介するQbao(QBT)も、エアドロップ(無料配布)イベント最終日ということで煽っているものの全体の流れに引かれ、今ひとつ奮いません。
とはいえ非常に魅力的なプロジェクトの1つですから、詳しく解説していきたいと思います。
Qbaoは、分散型のSNSサービスを提供しようとしているプロジェクトです。
Qtumという別の暗号通貨プラットフォームをベースとして作られています。
『Qtum界のWeChat』とも呼ばれています。
WeChatは日本でいうLINEのようなもので、中国で流行っているメッセージングアプリです。
その従来のメッセージングアプリにブロックチェーン技術を組み合わせて、便利で快適なツールを作ろうとしています。
なぜ、メッセージとブロックチェーン技術を組み合わせると良いのかというと、中国ならではの事情があるからです。
中国ではメッセージや情報発信に関して、政府の検閲が行われていると言われています。
このため、多くのユーザーは発言を制限されています。
政治批判をしてしまえば政府当局のチェックが入り、突然自宅に警察が押しかけてくる・・・なんてことも起こりうると言われています。
これは中国に限った話ではなく、日本を含む先進諸国でも政府が通信を傍受しているという黒い噂もささやかれています。
普段の何気ない会話が国に見られていると思うと誰も良い気はしないですから、Qbaoは解決しようとしているのです。
秘匿性の高いQtumのしくみを利用し、事業者や政府に内容が閲覧されないようになります。
管理者を持たない分散管理なので、企業のトラブルによる情報流出やサービス停止などのリスクも回避することができます。
LINEなどSNSは便利な反面セキュリティ面に問題がありました。
変なメッセージが急に送られてくることやアカウント自体が乗っ取られるなど。
こうしたハッキングや不正利用に関しても、セキュリティ性が高いブロックチェーン技術のおかげで防止できることになります。
2つの課題をクリアできるか注目!
現状の課題は2つ。
1つはQtumの普及に大きく依存すること。
もう1つは匿名性による闇取引などの懸念です。
こちらは匿名性を謳っている他のプロジェクトも共通する課題です。
とはいえ、この2点は、当然想定されていますから何らかの改善策で克服できれば利用価値はさらに高まるでしょう。
Qtumの動向と合わせてQbaoにも注目していくことにしましょう。