仮想通貨運用上のリスクと対策(暴落リスクと塩漬けリスク)

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部悠人です。

仮想通貨に投資する上で、忘れてはならないことがあります。

それは、投資のリターンは、一定のリスクを引き受けることが条件だということです。

「値下がり」リスクなどの代表的ものはもちろん、普段あまり意識しないようなリスクも多く存在しています。

リスクを抑えていくことは、リターンを増やしていくことと表裏一体。

どのようなリスクがあるのかをあらかじめ把握し、リスクを抑えながらリターンを狙っていきましょう。

1つの仮想通貨が暴落するリスク

暗号通貨におけるもっとも代表的なリスクが「値下がり」リスクです。価格(の変動)は相場(市場)が決定するため、基本的に投資家にはコントロール不可能です。

多くの仮想通貨は価格変動が大きく、暴落に直撃した場合のリスクは株式投資やレバレッジを用いないFXよりも大きくなりがちです。

これは仕方のない部分ですが、投資家自身でできるシンプルな「リスク軽減方法」がありますので、以下にご紹介したいと思います。

複数のコインに分散投資する

「卵はひとつのカゴに盛るな」という有名な格言をご存知でしょうか?

1つのカゴにたくさんの卵を盛ると、その1つのカゴが転けてしまっただけで卵が全滅です。

ですので、投資対象を複数に分散させることが有効です。

この格言は、もともと株式投資のものですが、暗号通貨投資においてもそっくりそのまま当てはまることです。

人によっては、「必ず〇〇コインは値上がりする!」などという強い愛着を持つあまり、その将来性を過信しがちになったりしますが、複数のコインへの分散投資を進めていくことが、暗号通貨の投資家として利益を拡大し、長く生き残るためには大切になります。

安定しているコインの比率を高めに設定

複数のコインへの分散投資を進めていく上で成績に直結するのが「ポートフォリオにおけるコインの割合」です。

ポートフォリオは、資金がどのようなコインで構成されているかを示す全体像(割合)です。

いくら分散投資されていたとしても、ポートフォリオすべてにおいて時価総額下位のマイナーコインが占めているのではバランスが悪すぎます。

たとえば、投資信託の例では、ファンドはプロのファンドマネージャーが組むポートフォリオによって運用されています。

このような投資信託を分析すると、信頼性が高く安定した日本株や先進国株式、先進国債券などを中心としていることがわかります。

そして、ごく一部(たとえば全体の20%など)を、成長性の高い新興国市場の株式や債券に当てるようにします。これによって、安定感と成長性を両立させることが可能になります。

プロのファンドマネージャーを参考に、暗号通貨においても安定性の高いコインを中心に投資をしていくことをおすすめします。

マイナーコインやICOの割合はどんなに高くても20%、その他の80%は時価総額上位のコインを選択するのがリスクを抑えることにつながります。

塩漬けコインになってしまうリスク

仮想通貨が暴落するリスクについて上述しましたが、暴落とまでは言わないまでも、ジリジリと目減りしていくコインは多くあります。

この場合は、目立った悪材料や事件があったわけではないため売りにくいのが特徴で、そのまま売らずに持ち続ける人も多いようです。

しかし、理由もなくジリジリ値下がりするコインは、その後、二度と復活しないパターンも多くありますので、状況を見ながら売却するのも一つの選択でしょう。

損切りラインをしっかり決めておこう

このようなコインを保有したままにしておくと、言うまでもなく「塩漬けコイン」になってしまいます。

心理状態として、購入金額(買付単価)を考えるとバカバカしくて売る気にはなれません。

しかし、実際のところ、塩漬けコインの資金は有効活用(運用)されていないので、売らなくてもロスであることに変わりありません。

そのため、このようなコインは早めに売ってしまったほうが良いことが多いです。(一時的な値下がりを想定している場合は長期投資などでも良いと思いますが。)

また、塩漬けコインを作らないためには、「損切りライン(ストップロスオーダー)」を予め定めておくことが重要です。

そして、そのラインを超えたら何も考えずに機械的に売ってしまいましょう。

どの程度の水準が損切りラインになるかは状況により異なりますが、「購入金額からマイナス20%」が一つの目安になるのではないでしょうか。

そして、長期投資ならマイナス20%より広めに、短期投資なら20%より狭めに、というアレンジがおすすめです。

今回は、仮想通貨投資の運用時のリスクとして「1つのコインが暴落するリスク」と「塩漬けコインになってしまうリスク」、およびその対策について解説しました。

ぜひ、ご参考いただければと思います!