こんにちは、阿部悠人です。
今日は、投資をしていくにあたって成功を左右する「シナリオ」の話をします。今後のシナリオを想定していくことは、暗号通貨投資において基本です。
今後の見通しがないにもかかわらず投資を決行するのは、「事業計画」がないにもかかわらず会社を設立するようなものでしょう。
投資で成功を収めるためにもっとも大切なことといえば、何を思い浮かべるでしょうか?
「トレードテクニック」や「運」と答える方もいそうですね。
たしかに、トレードテクニックは成功の後押しする重要なファクターです。また、投資の成績は「運」で決定されませんが、避けれない暴落の直撃など、運も無関係とはいいきれません。
しかし、トレードテクニックや運より大切なのは、実は「メンタル」や「マインド」です。
この部分が欠けていると、投資で結果を出すのが非常に困難になります。
とくにマインドの中で大切なのは「シナリオを想定する」ことと「想定したシナリオ通りに行動する」ことです。
どのようなことが起きる可能性があり、その場合どんな判断を下すのか。
これは、会社の経営に通じる部分があります。
経営者は、市場がどのように変化するのかを想定し、その場合どう行動するのか、いくつかのパターンを想定しています。
これは事業計画のようなものであり、仮想通貨への投資も同じように考える必要があります。
また、投資してからではなく、投資する前からシナリオを想定することが大切です。
逆にいえば、想定したシナリオがあるからこそ、コインを購入するに至るともいえます。
では、実際の投資において「シナリオ」をどのように考えればよいでしょうか?
ここでは「市場のシナリオ」と「自分のシナリオ」の2つに分けることを提案します。
そして、2つのシナリオは、両方がそろって初めて完成といえるのです。
「市場のシナリオ」の想定とは、暗号通貨に関係する世の中がどんな風に変化し、それがいつ起こるのかを想定することです。これを正確に分析するのがもっとも大切な土台です。
市場のシナリオとは?
たとえばビットコインの場合、取引量が増えるとシステムのキャパシティをオーバーしてしまう「スケーラビリティ問題」に直面しています。
問題を解決するにはいくつかの選択肢がありますが、意見が一致せず、分裂騒動が起こっています。
もちろんどんな動向になるかによって、ビットコイン価格に影響することは間違いありません。
このような問題について情報を集め、あるシナリオを想定する。これが「市場のシナリオ」の想定です。
仮想通貨の世界では、似たような問題はいくつも存在します。
少なくとも保有するコインや、保有を検討しているコインに関しては、市場のシナリオを想定する努力をしなければなりません。
自分シナリオとは?
市場のシナリオと同じくらい大切なのが「自分のシナリオ」です。自分のシナリオとは、「市場のシナリオを想定した上で、その場合自分がどう判断し動くか」という想定です。
たとえばビットコインの場合、上場投資信託(ビットコインETF)というビットコインの派生商品が検討されています。
ビットコインETFは2017年11月現在、認可がおりず実現していませんが、いずれ実現するでしょう。
もし仮に、「ビットコインETF」が2018年に実現すると想定した場合(市場のシナリオ)、それに対してビットコインを購入するのか、売却するのか、もしくはなにもしないのか(自分のシナリオ)。
市場のシナリオばかりにとらわれて、自分のシナリオを想定しないと、本当の意味でシナリオを想定したことになりません。
「仮想通貨の値動きがいくらになるのか」というシナリオ想定も大切ですが、
「その場合いくら購入(売却)するのか」という自分レベルにまで落とし込んで計画を立てましょう。
このように、仮想通貨への投資においてシナリオを想定することは重要です。でも中には「そんな簡単に予想が当たるわけがない」と感じる方もいるはずです。
実はその通り。
市場のシナリオや、自分のシナリオといったところで、予想通りの価格推移はまずありません。
しかし、だからといってシナリオの想定が無駄ということではありません。
コインを購入する上で大切なのは、「シナリオを想定してから購入する」というマインドそのものです。
そんなに簡単に予想は当たりませんが、投資とはそもそも利益を出すのが目的です。
まとめ
つまり、利益を出せると予想するから投資するわけです。したがって、仮説を立てることを諦めてはいけません。
仮想通貨の世界は変化が激しく、シナリオを想定しても前提条件が変わることが多くあります。
これからは、コインを購入する前に「どんなシナリオが想定されるか」を確認することを心がけてみましょう!