こんにちは、阿部です。
仮想通貨投資で利益を出すためには、「安く買って高く売る」というサイクルを安定して繰り返すこと。
これが大切となります。
このために重要となるのは、「他の投資家がいつ買って、いつ売っているのか」をおおざっぱでもよいので把握することです。
なぜなら、他の投資家が売っているときに値下がりし、買っているときには値上がりするのが相場だからです。
こうしたサイクルには、臨時で発生するものもあれば、1年間の特定の時期に発生するものもあります。
代表的なのが「年末の売り」「確定申告の売り」です。どのようなものなのか、ご紹介したいと思います!
投資のコツ=傾向をつかむ
投資で安定した利益を出せる投資家の特徴として、「傾向をつかむのがうまい」ということがあります。
僕は個人的に、投資のテクニックの大半は「傾向をうまくつかむこと」にあると考えています。
なぜなら、もし傾向(パターン)がなければ今後の価格を予測することはかなり困難だからです。
- 移動平均線が上向きのときに買う
- ゴールデンクロス・デッドクロス
- SegWit導入後の値上がりを狙う
これらはすべて傾向(パターン)ですよね。
過去に同じようなパターンがあったからこそ、
次もそうなる(成功する)可能性が高いと予測できるのです。
これらは100%常に正しいとは限りませんが、投資の回数を繰り返すことでトータルで利益を狙っていくのが王道の考え方となります。
仮想通貨の「年末売り」とは?
年末の売りとは、確定申告の関係で12月に増加する売り注文のことです。
税金の仕組みとして(アメリカも同様です)、12月までに売却し、利益を確定した部分について所得税を計算するため、多くの投資家は12月頃に売ることが多いのです。
これによって、仮想通貨市場全体において価格が下落する方向に一定の力が加わることになります。
「価格が下落する」ではなく、「力が加わる」と述べたのは、大きな上昇トレンドや好材料が発生した際にはそのままどんどん値上がりしていく可能性もあるからです。
(その場合でも、下落方向に「力は加わっている」ので計算に入れる必要はありますね)
3月頃の「確定申告売り」とは?
こちらも確定申告に関する売却サイクルとなります。
確定申告は、1月1日~12月31日の1年間についての所得が対象となりますが、税金を実際に支払うのはその数ヶ月後となります。
そこで、税金を支払うための現金を作り出すため、多額の仮想通貨が市場で売られることになります。
これが、「確定申告売り」です。
「年末売り」と同じく、相場は下落方向に力が加わることになります。
日本における2017年度の確定申告の期限は2018年3月15日となっていますが、アメリカなどの仮想通貨投資が盛んな国についても考慮する必要があります。
たとえば、アメリカの確定申告の「期限」は日本より1ヶ月ほど余裕があり、4月の半ばまでです。
すると、(2018年4月現在)そろそろアメリカの「確定申告売り」も終わりが近くなってきているというわけですね。
年末売りと合わせて確定申告売りについても、相場分析の際に考慮していくとよいでしょう。
今年の「年末売り」「確定申告売り」は?
上図は、2017~2018年の仮想通貨市場全体の時価総額のチャートです。
2018年1~4月にかけて仮想通貨市場全体が下落トレンドとなっています。
その大きな理由は仮想通貨がいくつかの国で「規制」されるというニュースです。
しかし当然ながら、年末売りや確定申告売りという売り材料も影響していると考えることができるでしょう。
確定申告売りが一段落すれば、5月移行は仮想通貨市場全体が力を取り戻す可能性もありますね。
今回は、仮想通貨投資において参考となるサイクル「年末の売り」「確定申告の売り」をご紹介しました。
これまでは仮想通貨の税金はあいまいにされてきた部分もありましたが、今後はしっかりと申告する必要があるでしょう。
そういう環境ではなおさら、確定申告関係の売りタイミングを意識していきたいところです。