こんにちは、阿部です。
Facebook、InstagramそしてTwitterなど、現在はSNSの時代といっても過言ではありません。
SNSでの情報収集は検索エンジンよりも早く、手軽です。
しかし、一方で課題もあります。
それは「質の悪いコンテンツが多い」ということ。
あまり目にしたくないコンテンツがSNSにはあふれかえっています。
しかしそんな状況が、ブロックチェーンで解決されるのではないかと言われています。
「非中央集権型(分散型)SNS」の存在です。
非中央集権型SNSは各地で研究されていますが、中国も、初となる非中央集権型SNS「ONO」を発表し、17億円の資金調達を成功させました。
中国の「ONO」とはどのようなSNSなのか。
Facebook、Instagram、Twitterなどの既存サービスと比較し、どんなメリットがあるのか。
これらについて、考えていきましょう!
中国の非中央集権型SNS「ONO」とは?
非中央集権型SNS「ONO」は、上記のとおりでソーシャルネットワークサービスの1つです。
しかしFacebookのような、既存サービス(中央集権型)とくらべて以下のような違いがあります。
- 質のよいコンテンツ(投稿)をした人は、報酬を受け取れる仕組みになっている
- ブロックチェーンを利用しているため、個人情報が流出するリスクが限りなく低い
Facebook、Instagram、Twitterといった現在のSNSは、企業が運営していることにより、さまざまな弊害が生じています。
質の悪いコンテンツの多さはもちろん、個人情報流出の問題も深刻です。
2018年3月には、Facebookが、8700万人(!)の個人情報を不正に流出させていたこともわかりました。
こうした問題を解決するとされているのが、中国初の非中央集権型SNS「ONO」です。
- 民主的で非集中型のソーシャルネットワークを目指す
- 2018年4月にベータ版を公開済み
- 2018年6月末にONO国際バージョンを公開予定
- 質のよいコンテンツ投稿者には「ONOT」トークンを報酬として分配
- プロジェクトは、ICOを実施せず、17億円の資金調達に成功
ものすごくかみ砕いていえば「質の高いコンテンツばかりで、しかも個人情報流出の懸念がないFacebook、Instagram、Twitterのようなサービスをつくってみせますよ!」ということですね。
ブロックチェーンSNSの可能性
非中央集権型SNSはなぜ、このように高い目標をかかげることができるのでしょうか?
それはひとえに「ブロックチェーン」のおかげです。
個人情報を取り扱う企業が「営利団体」であることは個人情報が流出する原因の1つです。
Facebookの個人情報流出事件では、Facebookが「営利団体」(つまり、利益を最大の目的とする企業)であるがため、個人情報を不正利用してでもお金をもうけようとするわけです。
そこで、営利団体ではなく、ブロックチェーンにSNSを組み込むことでそうしたデメリットからの脱却が期待できます。
SNSに限らず、「個人情報を低いコストで、高いセキュリティで」保護するためにはブロックチェーンは非常に有効です。
DApps上のSNSも増加中
「ブロックチェーン」と「仮想通貨」は、似ているようで、異なるものです。
ブロックチェーンを利用していても、仮想通貨を利用しているとは限りません。
しかし近年、仮想通貨イーサリアムを使った非中央集権型SNSも増加中。
- Peepeth
- Numa
などもONOと同じような中央集権型SNSに対する優位点を持っています。
とはいえ、Facebookなどの従来のSNSサービスは、すでに人々の生活に溶け込んでいます。
そんな中、ブロックチェーンSNSが、短期間でどこまで食い込んでいけるか。
今後の動向にぜひ注目してまいりましょう!