こんにちは、阿部です。
電車の中や新聞上、街の中など、どこででも見かける「広告」。
しかし最近では、上記のようなありきたりな場所ではなく仮想通貨を利用して広告を出稿するケースも見られます。
オンライン証券会社の「TD Ameritrade」は、なんと「ビットコインのブロックチェーン上」に広告を掲載しました。
今回は、このめずらしいニュースについてご紹介したいと思います。
TD Ameritradeがブロックチェーン上に広告を掲載
ブロックチェーン上に広告を掲載するとは、どのようなことなのでしょうか?
TD Ameritradeは、広告を掲載したことについて以下のように発言しています。
「ブロックチェーンのOP_Returnという機能は小切手のメモスペースのように使えるため、ブロックチェーン上に簡単なメッセージや文字をトランザクションの中に置くことができます。
68個のトランザクション(1トランザクションにつき80文字)をつなぐことで大きな画像を作ることができました」
ブロックチェーン上にある文字列の集まりをうまく利用して、自身のロゴを「絵」にすることで広告を掲載したということです。
ブロックチェーン上にロゴを刻むという試みはめずらしいため、このことはニュースとして広く報じられました。
広告としての役割を十分に果たしたといえるのではないでしょうか?
人の集まるところに広告あり?
TD Ameritradeの上記の試みは、遊び心を感じさせるものです。
しかし、ブロックチェーンを利用した広告掲載は、次世代の広告のあり方を予感させるものでもあります。
広告とは、そもそも宣伝のことですよね。
人が多く集まるところには、必ずといっていいほど「広告」があります。
TVコマーシャルなんてその最たるものです。
これからブロックチェーンや仮想通貨の利用者が増加していくことを考えると、ブロックチェーン上、もしくはブロックチェーンに関わるサービスで、広告が見られるようになることも当たり前になっていくと考えられます。
「仮想通貨×広告」の組み合わせ
仮想通貨業界では「DApps」に関する話題が尽きません。
DAppsとは、日本語で言う「分散型アプリケーション」で、特定の管理者が存在しないアプリケーションのことです。
DAppsを利用すれば、分散型の仮想通貨取引所や、分散型のアプリケーションなども作ることができます。
- DAppsを使った分散型の取引所(DEX)
- DAppsを使った分散型のゲーム
は、2018年以降の新しい仮想通貨トレンドとなるでしょう。
もちろんこれまでにも、こうしたサービスは細々と存在していましたが、これからはさらに普及を加速させ、一般社会に浸透していくことになるでしょう。
当然、DAppsで構築されたサービスなどへの「広告」も盛んになってくるということになりそうですね!
TD Ameritradeの広告掲載は次世代の象徴?
今回は、TD Ameritrade(オンライン証券会社)がビットコインのブロックチェーン上に広告を掲載したというニュースについてお伝えしました。
このように考えてみると、ブロックチェーン上への広告掲載はただの遊びと割り切ることはできず、次世代の広告のあり方を象徴させるものです。
イーサリアム上で構築されたゲームのユーザー数などが爆発的に増加してくると、多くの企業から純粋な宣伝効果を目的とした広告出稿が増えてくることになるでしょう。
これによりイーサリアム市場はもちろん、仮想通貨市場、ブロックチェーン業界の経済圏も広がっていくことになりますね。
これから仮想通貨がどのような進化を見せていくのか楽しみです。
引き続き、業界の発展を見守っていきましょう!