こんにちは、阿部です。
Tim Drapper氏(有名投資家)の「ビットコインはインターネット以上のもの」という発言が話題となっています。
はたしてビットコインは、本当にインターネットを超える革命なのでしょうか?
議論の余地はありますが、少なくとも、ビットコインが約10年も機能し続けていること、そして価格を上昇させ続けていることは間違いありません。
今回は、Tim Drapper氏の発言の意図や、それとは真逆の「ビットコインは発展しないだろう」という意見も取り上げながら、本当にビットコインには高い将来性があるのか?について考えていきたいと思います。
有識者もビットコインを高く評価
インターネット通話サービス「Skype」などへの投資へ資金を投じているTim Drapper氏は、他にもテスラ、ホットメールなどへも投資し、バツグンの成績を収めたことで知られる有名投資家です。
これらの企業の時価総額が少額の頃から将来性を評価し投資していたことから、その先見の明が高く評価されています。
Tim Drapper氏は、ビットコインについて「ビットコインはそれら(スカイプ、テスラ、ホットメール)を合わせたよりも大きくなるでしょう」と発言しました。
それに加え、
「ビットコインはインターネットよりも大きな革命」
「将来的には、法定通貨は必要なくなり、仮想通貨で生活が完結する」
「コーヒーを法定通貨で買うと笑いものになる、そんな時代が5年以内には訪れる」
と、大胆ともいえる見通しを示しています。
ビットコインは本当に普及する?
このような発言に対し、ビットコインが確実に普及するとなぜ断言できるのか?と考える方もいるでしょう。
そして、その意見は的を射ています。
Tim Drapper氏の述べたような普及をビットコインが100%達成できるかというと、確信はありません。
ビットコイン以外の仮想通貨が、ビットコインの存在を脅かす可能性もありますし、仮想通貨よりも優れた支払い手段が新たに開発されるかもしれませんよね。
しかし、ビットコインが「普及しない理由」を特別に用意しなければその衰退を説明できないほど力をつけてきているのも事実です。
そのため、Tim Drapper氏の見通しのようにビットコインが普及する可能性も十分あると個人的に考えています。
ビットコインに価値はないという意見
もちろん、ビットコインに価値はないと主張する人々もいないわけではありません。
その理由は、大きく分けると以下のようなものがあるでしょう。
ビットコインには価値の裏付けがない?
ビットコインは、法定通貨とは異なり、国による価値の裏付けがないため、通貨としての価値もないとする考え方です。
しかし、価値を裏付けがないと、本当に価値を高めることができないのでしょうか?
たとえば「金」(ゴールド)は、見方によってはただの金属の塊ですよね。
特定の国家によって、通貨としての価値が裏付けられているわけではありませんが世界中の人々に価値を認められています。
ビットコインの場合、法定通貨とくらべて利便性(便利さ)に優れているため、価値の裏付けがなくても普及していく可能性があります。
ビットコインは手数料が高い?
ビットコインは手数料が高いため使われなくなるだろう、という意見もあります。
しかし海外への送金を考えた場合、銀行などを利用した国際送金よりはるかに割安です。
また、2017年は一気にビットコインの利用者が増加したため手数料が割高になる場合がありましたが、現在(2018年4月現在)では大きく改善されています。
新しい技術として「ライトニングネットワーク」なども開発されているため、手数料の問題は将来的にほとんど解決されるものとする見方も強いのがビットコインの現状です。
ビットコインは法定通貨の代わりになる?
今回は、Tim Drapper氏の「ビットコインはインターネット以上のもの」という意見をご紹介しました。
ビットコインなどの仮想通貨は、本当に日本円などの法定通貨の代わりになるのでしょうか?
Tim Drapper氏の見解どおりになるかは不明ですが、少なくとも法定通貨のデメリットを部分的にカバーする形で、頻繁に用いられるようになる可能性はかなり高いでしょう。
問題は、そうなるまでに何年かかるのか、です。
長い期間を必要とするのか、それとも数年後にはそうした世界が実現しているのか。こればかりは、動向を見守るしかありませんね!