こんにちは、阿部です。
本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。
まずは為替相場を確認していきましょう!
今週の為替相場は?
今週の為替相場は、ドル円が112円台前半、ユーロ円は126円台後半で引けました。
もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.12台後半で引けています。
さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!
①ドル円がV時回復!!今週はイージー過ぎる相場だった!?
来週の為替見通し <ドル円は年初来高値更新を視野に入れつつも伸び悩む展開か>(4/13朝) | FX羅針盤 https://t.co/Gsw55bzUMi #FX羅針盤
— kibaten (@kibaten) 2019年4月13日
今週(4月8日~12日)は、週前半にドル円相場が3日連続で下落した後、週後半の2日で大きな値上がりを記録しました。
ドル円相場が週の半ばからV時回復した要因としては、
8日、9日、10日の下落:
前週末に発表されたアメリカの「平均時給」の伸びが鈍化したことから、アメリカの長期的な景気の見通しが悪化したと判断された。
これにより長期的な景気と連動する「長期金利」が低下した(景気が悪くなると、金利を下げないとお金を借りてもらえないため)。
長期金利が低下したことで市場は悲観し、さらに米ドルが売られる展開となった。
11日、12日の上昇:
経済指標「アメリカ・生産者物価指数」が事前予想を大幅に上回る数値が発表された。これにより、米ドルが買い戻された。
ことなどが挙げられるでしょう。
なお、ドル円相場は「1ドル○○円」で表され、チャートが上昇するほど「ドル高/円安」、下落するほど「ドル安/円高」となります。
阿部悠人の考察(重要度★★)

②ドル円相場が全然動かない!ボラティリティ低下の理由は?
ドル円ボラティリティ過去最低なだけあるな。今の仮想通貨より酷いとはね。
— nighslc (@nighslc) 2019年4月9日
近年、為替市場のボラティリティ(値動きの激しさ)が低下しつつあります。
現在、ドル円相場の1ヶ月物ボラティリティは「5%」を割っています。
それより短い期間では、「4%」台という低い数値も見られるようになりました。
このことを金融メディア「マネーポストWEB」は、
「数年前には考えられなかった低変動率」
「多くの市場関係者の期待を裏切る、極めて大人しい展開」
と表現しています。
阿部悠人の考察(重要度★★)

また、マネーポストは、相場があまり動かなくなっている要因について「日本の金利マーケットがゼロで固定化されており、目先的にも、将来的にも動きそうにないということがある」としています。
たしかに、金利の固定はとても大きいと思います。
為替を動かす要因には、
- 金利
- 景気動向
- 物価
- 貿易収支
- 金融政策
などがありますが、中でも「金利」は非常に重要です。
そんな金利を固定することは、為替が動く要因の1つを封印しているようなものですよね。
とはいえ、FXは取引コスト(手数料やスプレッド)がほぼゼロなので、小さな値動きでも大きなレバレッジで取りに行けば問題ありません。
動かない相場に備えて、レバレッジ888倍まで利用できる「XM」の開設もしておきたいですね。
③中国の貿易収支(3月)が発表され、豪ドルが急上昇!
豪ドル、中国貿易収支の結果受け急上昇、オジ円は12月20日以来の80円台乗せ[4月12日(金) 17:00-] https://t.co/aqtJmNmVYo
— FX情報まとめ (@FX_hajimeru_com) 2019年4月12日
4月12日(15:30)、重要な経済指標の1つ「中国・貿易収支(3月)」が発表されました。
貿易収支の事前予想は766億元でしたが、結果は2212億元。
予想を大幅に上回ったことから、中国経済と関係の深いオーストラリアの豪ドルが大きく買われ、急騰しました。
阿部悠人の考察(重要度★★)

とても重要な指標なので、ぜひ覚えておきましょう!
貿易収支とは、1つの国の「輸入額」と「輸出額」の収支のことです。
輸入額が輸出額を上回っていることを貿易赤字、その逆を貿易黒字と言いますね。
国を1つの会社に見立てた場合、外国に多くの商品を売ることに成功している「貿易黒字」は、経営状況が良好だという証拠。
中国は、今回ドル換算で326億4000万ドルもの貿易黒字を達成しました。
通貨はその国の経済が好調なほど高く評価されるので、貿易黒字は関連国通貨の「上昇要因」となります。
④来週の見通しは?4月15~19日の重要指標まとめ
4月15日~19日はドル安方向へ動きやすい?注目経済指標をまとめました! https://t.co/U0ohkEKg9I
— ボリンジャースミス (@BollingerSmith) 2019年4月11日
為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動くのが特徴です。
そこで、来週(4月15日~19日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。
- 4月15日(月):「アメリカ・ニューヨーク連銀製造業景気指数 4月(21:30)」
- 4月16日(火):「ドイツ・ZEW景況感指数 4月(18:00)」「アメリカ・鉱工業生産指数 3月(22:15)」
- 4月17日(水):注目はなし
- 4月18日(木):「アメリカ・小売売上高 3月(21:30)」「アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 4月(21:30)」
- 4月19日(金):注目はなし
阿部悠人の考察(重要度★★★)

来週の経済指標は上記のとおりです。
特に重要なのは、4月18日(木)の「アメリカ・小売売上高 3月(21:30)」「アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 4月(21:30)」ですね。
ぜひトレードに参戦したい1日です。
「アメリカ・小売売上高 3月」はアメリカの小売業の売上高を示す指標。
アメリカの個人がどれだけ活発に購買しているのかを示すもので、数値が高いほど米ドル高の展開になりやすいですね。
予想値は0.9%のプラスなので、1.5%以上でドル上昇が濃厚でしょう。
同時刻に「アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 4月」も発表されるので、こちらとの兼ね合いもみていきたいところです!
今週のまとめ
- ドル円がV時回復!!今週はイージー過ぎる相場だった!?
- ドル円相場が全然動かない!ボラティリティ低下の理由は?
- 中国の貿易収支(3月)が発表され、豪ドルが急上昇!
- 来週の見通しは?4月15~19日の重要指標まとめ
以上、今週の気になる為替ニュースでした!
3月30日の当ブログでは、「長期金利の低下」が景気後退のシグナルとなり、米ドル下落に繋がるかもしれないとお伝えしていました。
その後いったんは上昇しましたが、アメリカの「平均時給」の伸びが鈍化したことが発表され、今週の前半には米ドルが下落してきましたね。
しかし、週の後半には流れが変わり、米ドルは110円台から112円台まで上げてきました!
転機となったのは、「アメリカ・生産者物価指数」といった米ドル価格に大きく影響するいくつかの重要指標で、ドル優位の数値が発表されたことです。
生産者物価指数とは、生産された商品の価格変化を調べたものですね。
このように4月8日~12日の鍵を握ったのは「経済指標」でした。
指標はあらかじめ日程が分かっているものなので、今後もぜひチェックしておきたいですね。