こんにちは、阿部です。
本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。
まずは為替相場を確認していきましょう!
今週の為替相場は?
今週の為替相場は、ドル円が110円台前半、ユーロ円は122円台後半で引けました。
もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.11台後半で引けています。
さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!
①下落続きのドル円が反発!ついに「底打ち」し爆上げする!?
NY為替:米経済指標の改善継続を好感してドル買い、一時110.19円 https://t.co/lpQcPELMlv
— 財経新聞・最新ニュース (@zaikei_news) 2019年5月17日
4月24日から下落を続けるドル円が、今週になり上昇転換し始めています。
ドル円の日足チャート(バー1本が1日を示す)を見ると分かるように、今月13日に109.02の安値を付けた後、17日(今週金曜日)には110.19まで回復。
これまでに無い「底打ち感」が見られるドル円の今度の展開とは!?
阿部悠人の考察(重要度★★★)
②「スワップ祭り」直後、FX会社により価格が「ズレる」アクシデント発生
本日私が書いてザイFXで公開した記事。
10連休絡みの“スワップタダ取り”を狙った売り買い両建てトレードをレポートする記事の第3弾。
今回のトレードは大失敗に終わりました(>_<)
“スワップ9倍デー”後にFX会社によって為替レートが違う異変!? 正しいのはどっち?https://t.co/gqYkIFXxno #fx
— 井口稔@ザイFX!編集部 (@Neko_Iguchi) 2019年5月18日
連休前にスワップポイントがまとめて付与される「スワップ9倍デー」の直後、FX会社によってレート(価格)にズレが生じるアクシデントでトレーダー達が困惑するシーンが見られました。
以下は、SBI FXトレード(上)と外為オンライン(下)の同時刻のユーロ/米ドル価格。
続いて、SBI FXトレード(上)とGMOクリック証券(下)の同時刻のユーロ/米ドル価格。
本来「ドル円」という同じペアを参照しているため、(スプレッドを除き)レートがずれることはないはずですが、なぜこのような乖離が生じたのでしょうか?
阿部悠人の考察(重要度★★)
「これはおかしい!」ということで、ツイッターでもかなり話題になっていましたね。
結論、「なぜレートがずれたのかは全く分からない」みたいです。
ただ1つ言えることは、証券会社のシステムのバグではないということ。
なぜなら、ロイターや日本経済新聞といったメディアの配信レートもずれていたからです。
これはモヤモヤしますね・・・。誰か謎を解明してください!
③米ドルの上昇要因「米消費者態度指数」とは?
ドル円、じり高 米消費者態度指数が予想上回る ドル円はじり高。5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が102.4と予想の97.5を上回ったことが分かると https://t.co/bjDFor8sgG
— 無料で始められるFX、為替情報 (@fxotokuinfo) 2019年5月17日
ドル円が109.02の安値を付けた後、17日には今週金曜日110.19まで回復したことは、先の「①下落続きのドル円に「底打ち感」!!来週からは爆上げ!?」でも述べました。
前述のとおり、ドル円の上昇要因には「トランプ発言」が挙げられますが、もう1つの大きな材料として、5月の「米消費者態度指数(ミシガン大調べ)」が102.4と、予想値(97.5)を上回ったことがあります。
米消費者態度指数とは、一体どのような経済指標なのでしょうか?
阿部悠人の考察(重要度★★)
「経済指標」は、FX市場の価格を動かす要因となり、重要度の高い指標ほど大きな値動きが期待されます。
有名どころとしては、アメリカの「雇用統計」がありますね。
さて、米ドル上昇のキッカケとなった「米消費者態度指数(ミシガン大調べ)」とは何なのか?
毎月10日前後の金曜日に発表される、消費者のマインド調査を指数化したもの。
つまり数値が高いほど、「アメリカの消費者の購買意欲が高い」ということですね。
今回、米消費者態度指数が15年ぶりの高水準となったことから、米ドルが反発することになりました。
これで来月の同指数の発表も意識されるでしょうから、必見ですね!
④来週の見通しは?5月20~24日の重要指標まとめ
【来週のイベント】
「FRB議長講演・FOMC議事録・欧州議会選・RBA議事録・RBA総裁講演・米大統領来日・南ア中銀」・米金融政策当局者の発言機会が多い
・22日にはFOMC議事録の公表も
・23日に始まる欧州議会選挙の関連報道には要注意🔽PickUp(週間イベント🌎)https://t.co/InMTd1z7Cl#fx #為替 pic.twitter.com/Ttvjgpq5gF
— 外為どっとコム (@gaitame_com) 2019年5月17日
為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動く特徴があります。
そこで、来週(5月20~24日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。
- 5月20日(月):なし
- 5月21日(火):「アメリカ・中古住宅販売件数 04月(21:30)」
- 5月22日(水):「英国・消費者物価指数 04月(17:30)」
- 5月23日(木):「アメリカ・新築住宅販売件数 04月(23:00)」
- 5月24日(金):「アメリカ・耐久財受注(速報値) 04月(21:30)」
阿部悠人の考察(重要度★★★)
来週の注目ポイントは、「英国・消費者物価指数 04月(17:30)」です。
英国・消費者物価指数はイギリスの指標なので、「ポンド円」への影響が考えられますね。
同指数は、消費者が購入する「商品やサービスの価格の変化」を調査して指数化したもので、来週の経済指標の「目玉」と言えます。
今週の米ドルが「米消費者態度指数」で上昇したように、消費者の動向はFX市場へのインパクトが大きいので、ぜひチェックしておきましょう!
本日のまとめ
- 下落続きのドル円が反発!ついに「底打ち」し爆上げする!?
- 「スワップ祭り」直後、FX会社により価格が「ズレる」アクシデント発生
- 米ドルの上昇要因「米消費者態度指数」とは?
- 来週の見通しは?5月20~24日の重要指標まとめ
以上、今週の気になるFXニュースでした!
ドル円は、中国とアメリカによる「米中貿易戦争」により先の見えない下落相場が続いていました(米中の動向についてのおさらいはこちら)。
この流れが変わるキッカケとなったのは、トランプ大統領の発言。
これにより下落に歯止めがかかり、一定の上昇に繋がりました。
米中の駆け引きにより米ドルは非常に不安定ですが、日足ベースの転換点にふさわしいチャートで今週を引けましたので、109.02を割れるまでは「上昇目線でいい」と考えています!