AMLアービトラージとは?仕組みや稼ぎ方は?今後は飛ばない?

仮想通貨プロジェクト

「AMLアービトラージってどんな案件なのかな?」

「そもそもアービトラージって何だろう?」

「AMLアービトラージは怪しいって聞いたけど本当?」

AMLアービトラージに興味をお持ちの方の中には、上記のように思っている方もいるのではないでしょうか。

今回はAMLアービトラージの以下の点について解説していきます。

本記事で分かること
  • そもそもアービトラージとは?
  • AMLアービトラージの仕組み
  • AMLアービトラージの安全性について

アービトラージとは?

仮想通貨投資を始めたばかりの方には、あまり馴染みの無い言葉である「アービトラージ」ですが具体的にはどういったものなのでしょうか?

アービトラージとは取引所の間で生じる仮想通貨の価格の差を利用して儲けを出すという投資方法のことを指します。

仮想通貨の価格が安い取引所で通貨を購入し、購入した所よりも価格が高い取引所で売ることで買った枚数と価格差の分だけ利益を出すことができます。

例えば、A取引所でリップル(XRP)が1XRPにつき20円で取引されていたとしましょう。

この取引所で100XRP分のリップルを購入します。

次にB取引所を見てみるとリップルは1XRPにつき25円で取引されていました。

先ほど購入したリップルをこのB取引所で全て売却すると

(25-20)円×100枚=500円

というように価格差と購入枚数に応じた利益が発生します。

これが一般にアービトラージと呼ばれる投資方法です。

アービトラージは稼げる?

さて、アービトラージは価格差を利用して儲けを出すということもあり「低リスクで稼げそう」と思う方もいるかもしれませんが、一般的にアービトラージはあまり稼げないと言われています。

というのもアービトラージには

・大きな資金が必要
・送金中に価格変動が起きマイナスになることも
・板が薄くて注文が出来ない

といったデメリットがあるためです。

先ほどの例のように価格差が5円の場合、1万コイン買えば5万円儲かる計算ですが、100コインしか買わなければ500円しか儲かりません。

実際、5円価格差が開いていることは少なく、リップルの場合は上記の画像の通り0.1円とか、その程度です。

そこから手数料などが引かれると小額投資ではほとんど稼げないことは明白です。

また、異なる取引所同士で仮想通貨の送金をする場合、最短でも数十分、長いと1日程度かかってしまう場合があります。

つまり購入時には10円の価格差があったのに、送金が終了した時点では1円しか差が無かったということにもなりかねない訳です。

AMLアービトラージとは

出典:AMLアービトラージ公式サイト

AMLアービトラージの概要

プロジェクト名AMLアービトラージ
運営企業Ascendancy Management Limited(AML社)
取引方法4点アービトラージ
資産の運用元スマートコントラクトを利用
月利12%~20%
紹介報酬制度あり

AMLはAscendancy Management Limitedの略で、大手取引所Binanceで、MetriXと呼ばれる人工知能(AI)を利用してアービトラージを行っております。

対象の通貨ペアは、

・ビットコイン
・イーサリアム
・BinanceCoin
・USDT

上記の4つの通貨間で取引を行います。

これらの取引を行うことで毎日1~3%の利益を得ることが出来るため、投資家から資金を集め一部を投資家へ還元を行うというプロジェクトとなっております。

AMLアービトラージの仕組み

今回解説するAMLアービトラージですが、基本的には先ほど解説した「仮想通貨の価格差を利用して儲ける」というコンセプトの案件になります。

AMLアービトラージが他のアービトラージ系案件と異なるのは

  1. DAppsを使用しているので透明性が高い
  2. 4点アービトラージを取り入れている

という点でしょう。

まず、Decentralize Applicationsと呼ばれるDappsを用いて資金を管理しております。

イーサリアムブロックチェーン上で稼働しているアプリケーションで、スマートコントラクトを用いているため、改ざんが出来ず、取引の透明性が高いという特徴があります。

AMLアービトラージではユーザーは自身の資金を運営元に預けることはせず、DAPPSと呼ばれる分散型アプリケーションで自身の資金を管理します。

この手のプロジェクトはある日突然、ハッキングされました!と言って、出金出来ない理由を作ります。

そして、飛んでしまい、投資家は資金を回収することが出来ないということが度々発生しております。

2つ目にAMLアービトラージは4点アービトラージと呼ばれる同じ取引所内で4つの通貨をトレードして儲けを出す方法を採用しています。

もう少し具体的な例を見てみましょう。例えば、

  • 1BTC=2ETH
  • 2ETH=4XRP
  • 4XRP=8MONA
  • 8MONA=2BTC

という関係があったとします。

今あなたの手元には1BTCがあります。

まず1BTCを2ETHに交換し、次に交換した2ETHと4XRPを交換します。

同じ要領でXRPからMONAに、MONAから再びBTCに交換すると最初は1BTCしか無かったものが最終的には2BTCになります。

これが4点アービトラージの仕組みです。

AMLアービトラージの投資プランと紹介報酬制度

投資プラン必要金額収益上限紹介報酬額
ブロンズ1,000USDT~2,000USDT(2倍)7%
シルバー3,000USDT~7,500USDT(2.5倍)8%
ゴールド10,000USDT~30,000USDT(3倍)10%
プラチナ30,000USDT~120,000USDT(4倍)10%
ダイヤモンド100,000USDT~500,000USDT(5倍)12%

AMLアービトラージには5つの投資プランがあり、ランクによって受け取れる収益の上限や知人に紹介した時に受け取れる報酬額が異なります。

AMLアービトラージは怪しい?

同様のアービトラージ案件「PGA」「ジュビリエース」は出金停止に

AMLアービトラージと似た案件として

「PGA(プランスゴールド)」「ジュビリエース」

が挙げられます。これらの案件は

  1. アービトラージを利用して利益を出す
  2. 投資プランによって収益上限などが異なる
  3. 高い利回りが得られる
  4. 紹介報酬制度がある

というようにAMLアービトラージと共通点が多いのですが、2020年11月現在どちらの案件も出金停止になっており、飛ぶ危険性が高い状態です。

「似た案件が出金停止になっているからAMLアービトラージも危険」

とは言い切れませんが、突然出金停止になるリスクは頭に入れておくべきでしょう。

また、こうした投資案件を実行しているのは同一の人物であることも多く、次々と新しい案件を出しては飛んで、新しい案件に移ることを繰り替えていたりします。

つまり、PGAやジュビリエースの関係者も、AMLに関わっている可能性もあります。

以上のことを考えると、そもそもこのアービトラージで大きな収益が出る可能性が低く、更に高額な配当や紹介報酬を支える分の収益を出すことは難しい。

そしてこれまで投資家の資金を持ち逃げしたプロジェクトとの共通点も多いことから、参加はオススメしません。

ビットコインを積み立て投資で、中長期的に保有していくのがベターです。