「仮想通貨バンクという投資案件ってどうなったの?」
「集団訴訟の動きもあるみたいだけど、返金状況は?」
と、仮想通貨バンクについて悩んでいませんか?
そこで今回は、以下のポイントについて解説していきます。
詳しくみていきましょう。
仮想通貨バンクとは
「仮想通貨バンク」は、2018年1月10日に始まった仮想通貨投資案件。
仮想通貨を預けておくだけで資産運用できるというというもので、その詳細は以下の通り。
- 仮想通貨取引所でビットコインを購入し、そのビットコインを「仮想通貨バンク」に預ける
- 仮想通貨バンクに預けた資金が月利30%で増え続ける
- 2年間、放置しておくだけで複利運用で「超富裕層」に
- 着手金として投資金額の10%の手数料、出金手数料として利益の30%が発生する
投資家は、仮想通貨バンクに参加することで、2020年までに強制的に超富裕層になれるとされていました。
とはいえ、仮想通貨バンクの運用方針などは具体的に示されておらず、どのようなロジックで月利30%を実現するのかは不明です。
なお仮想通貨バンクは、数多くの仮想通貨投資案件を手がける「泉忠司」氏が率いている仮想通貨案件としても知られています。
仮想通貨バンクの運用状況
それでは、仮想通貨バンクの現状について振り返っておきましょう。
仮想通貨バンクの満期と返金
仮想通貨バンクは2018年1月10日にスタートしました。
運用期間は2年なので、2020年1月に満期となり、月利30%で増えた金額分が返金されるはずです。
しかし満期からさらに1年経過した2021年1月現在、返金は行われていません。
契約では、「満期日から2週間以内」に投資資金が返金されることになっているので、もう出金できているはずですが……、
やはりというべきか、「出金ができない」状態が続いていますね。
仮想通貨バンクに投資した方のツイートでも、満期直後に、
1月があと5日で終わる中で仮想通貨バンクの返金なかったら満期日から3週間、テスト送信からは2週間になる。(クリプトクミチョーちゃんさん/1月27日投稿)
1/16に少額のテスト送金後、確定をしたにも関わらず、未だ残りの送金がありません。 契約は1/10に終了しているんですけどね。(まもぉんさん/1月23日投稿)
と、悲鳴の声が上がっています。
仮想通貨バンクは出金できても損失が大きい
また、出金不可に加え、「資産の目減り」もすごいことになっています。
仮想通貨バンクでは月利30%で運用することができるので、2年前に預けた100万円は現在「約4億円」になっていないとおかしいのですが、実際には、
- 元手100万円→現在12.5万円
- 元手50万円→現在6.4万円
になっているというから、これはもう言葉もありませんね。
月利30%どころか、2年間をかけてジワジワと目減りしているので、「返金されたとしても大損じゃないか」との怒りの声もあります。
詳細について、以下の図のような運用成績となっています。約10分の1ですね。
公式サイトにアクセスできない?
最新情報としては、2021年1月に以下のようなツイートがみられました。
とはいえ、僕が記事執筆時点でアクセスしてみたところ、一応公式サイトのトップページは表示されたので、不安定ながらつながるようです。
仮想通貨バンクへの集団訴訟の動きも
仮想通貨バンクは、「泉忠司」さんが率いているプロジェクトですが、返金がなされないのは詐欺ではないかとして、集団訴訟の動きも出ています。
有名な集団訴訟サイトでは、以下のように説明されていますね。
「無報酬だと言うがたくさんの手数料を取り報酬を得ていて、残りの運用資金も目減りするばかりで、一度も利益を出さない。解約を申し出たが応じてもらえず。」
泉忠司さんは仮想通貨バンクだけではなく、パルテノンコース、ノアコイン、wowbitコイン投資、オーキッド(ORCHID)などに関連して、詐欺をしているとの声も挙がっていますね。
上記の仮想通貨プロジェクトが必ずしも詐欺というわけではなく、これらに自主的に泉忠司さんがかかわり、お金を儲けていたとされるものもあります。
たとえばオーキッドという仮想通貨プロジェクトは「一般向けのICO販売セールは行わなわれていない」のですが、日本で泉忠司さんを経由してプライベートセールが行われていたんですね。
個人投資家は入手できないなずなのに、どうして?
おそらく、オーキッドが企業向けに販売したトークンを、泉さんら日本販売チームが何らかのルートで入手したのでしょう。
つまり、日本で購入できるオーキッド公式は、まったく関知しないところだったのです。
しかも、
- ICOセール価格→約76円
- 泉忠司さん転売価格→約394円
と、日本販売価格はものすごく割高にピンハネされた価格によって販売されていました。
このようなお金儲けのやり方に対し、泉忠司さんに対する非難の声も少なくありません。
今後話が進み、投資家の方が納得する形で収束してほしいものですね。