「フェニックスレンディング(Phoenix Lending)って何だろう?」
「年間利回り24%で運用できるらしいけど、怪しそうだから情報収集している」
とフェニックスレンディングについて気になっている方はいませんか?
そこで今回は、以下のポイントについて徹底考察。
さっそく、詳しくみていきましょう。
フェニックスレンディング(Phoenix Lending)とは
フェニックス・レンディングは、香港のファンド「スカイシール・キャピタル」が手がける仮想通貨案件。
ビットコイン(BTC)やテザー(USDT)といった仮想通貨を預けることで、年間利回り「24%」で運用することができます。
年間利回り24%は、レンディングサービスとしては高水準ですが、同社によると、
- 先物
- オプション
- SWAP
- 取引所などに対してのレンディング
- アービトラージ(裁定取引)
などへの投資により、問題なく実現可能とのこと。
また、レンディングといえば数ヶ月など一定期間は解約できないものが多くなっていますが、フェニックス・レンディングでは元金に対して2%の解約手数料を支払うことで、いつでも解約可能です。
なお、最低投資額100ドル(約1万900円)からとなっています。
フェニックスレンディングの仕組み
「なぜ預けているだけで、仮想通貨が増えるのか?」と疑問に感じている方もいるでしょう。
フェニックスレンディングが投資家に利回りを還元できるのは、積極的な運用方法で資金を増やして、投資家に還元しているからです。
たとえば、フェニックスレンディングの運用方法のひとつであるアービトラージ(裁定取引)は、同一資産の取引所ごとの価格差を利用して利益を出す方法です。
同社によると、1日平均で「0.2%〜0.3%」ほど、アビトラで利益を出しているようですね。
そのほか、日本のリクルートが出資していることで知られる仮想通貨レンディングサービス「BlockFi」と同じく、取引所に対するレンディングによる運用なども行っています。
フェニックスレンディングのメリット
それでは、フェニックスレンディングでの運用にはどのようなメリットがあるでしょうか?
圧倒的な高利回りが魅力
フェニックスレンディングは、数多くあるレンディングサービスの中でも、圧倒的に高利回りです。
- フェニックスレンディング(最大年利24%)
- GMO(最大年率5%)
- bitbank(最大年率3%)
- コインチェック(最大年率5%)
- SBI VCトレード(最大年率1%)
ただし、フェニックスレンディングは先行者利益があるサービスとなっています。
2020年の2月1日から3月1日にレンディングに預けた人は年利「24%」で運用できますが、2020年12月現在では以下のようになっていますね。
- テザー(USDT):年利18%
- ビットコイン(BTC):年利12%
またフェニックスレンディングは今後、だんだんと利回りが引き下げられていく仕組みになっています。
とはいえ、他社レンディングサービスと比較すると、まだまだ利回りは圧倒的に高いですね。
運営陣は信頼性をアピール
フェニックス・レンディングは、スカイシール・キャピタルが運営しています。
投資家としては、運営陣の信頼性も気になるところですよね。
発表によると、スカイシール・キャピタルのオフィスは以下のとおり。
なんと、台湾の超高層ビル「台北101」の43階に拠点を構えています(台北101は、台湾で最も賃料が高いビル)。
また公式サイトによると、同社はケイマン諸島に登録され、香港証券先物委員会により承認、監督を受けているとあります。
公式のプレスリリースにも、KYG8T26E1046というISIN(国際証券コード)も記載されていました。
証券コードを取得するには、審査を受けて登録をしないといけないので、企業がまったく存在しないということはないはず。
運営陣のアピールのとおりであれば、フェニックスレンディングを運営するスカイシール・キャピタルには一定の信頼性があるといえるでしょう。
フェニックスレンディングのデメリット
それでは、フェニックスレンディングのデメリットを考察してみましょう。
長期間にわたって高い利回りが続くか懸念も
フェニックスレンディングの最大の懸念は、持続可能性です。
そもそも、仮想通貨レンディングとは仮想通貨を預けることで、インカムゲイン(利息収入)を得られる運用法のことですよね。
しかし、フェニックスレンディングの「年利24%」(2020年12月現在でも18%)という利回りは、一般的な「仮想通貨レンディングサービス」と比較するとあまりにも高いんですよね。
仮想通貨レンディング業者は、空売りをしたいトレーダーを抱える取引所などに仮想通貨を貸し出すことで運用しています。
しかしこうした通常の方法では、いくら好条件でも5~6%/年程度が上限といえるでしょう。
では、フェニックスレンディングはなぜ高利回りかというと、それはアービトラージなどのアクティブな運用を行っているからです。
しかしこれらは(取引所への貸し出しなどと比較すると)不確実性が高い収益です。
一方で、フェニックスレンディングが投資家に支払わなければならない利回りは高水準のままなので、投資家からすると「いつか破綻してしまうのではないか」との不安は拭えません。
最近では、
- GMOコイン
- NEXO
- コインチェック
- BlockFi
など、仮想通貨レンディングサービスが出揃いつつあります。
先ほどもお話しましたが、利回りの高いGMOコインのレンディングサービスでも最大年利5%なので、フェニックス・レンディングをこうした一般的なレンディングと同じように考えるべきではありません。
もし投資するなら、「ガチホのついで」ではなく、あくまで「積極的運用」として考えるべきでしょう。
利回りは今後低下していく
また、フェニックス・レンディングは年利24%と説明されていますが、これは最大の年利の「枠」であり、この枠が売り切れるごとに少しずつ年利の低い枠が販売されていく仕組みです。
24%で運用できる枠はすでに完売しており、「24→22→20→18」のようなイメージで低下してきました。
今後も利回りが低下し続けることは、デメリットだといえますね。
ただし、時間が経つほどフェニックス・レンディングが求められる平均利回りは減少するため、破綻のリスクは少なくなると言えるでしょう。
フェニックスレンディングの始め方
フェニックスレンディングに投資する流れを簡単に紹介すると、以下のようになります。
- Phoenixで口座を開設する
- KYC(本人確認)をする
- BTC、もしくはUSDTを入金する
- レンディングを申し込む
- 利息収入を受け取る
気になる方は、ご自身でもしっかりとリサーチした上で余剰資金で挑戦してみてくださいね!