急騰後の急落を狙う「空売り」の手法/大陰線&上ひげを活用しよう

これまでにも、「空売り」が有効な戦略の1つであることはご紹介してきましたが、今回は、どんなタイミングで空売りを仕掛けるべきなのかなどの内容についてお伝えしたいと思います。
今回のキーワードは「大陰線」。
「大陰線」と「空売り」はセットで考える
大前提として、空売りは“過剰な急騰”と考えられる場合のみ検討します。
例えば、「大手企業に採用された」などの客観的な好材料により高騰している場合は空売りしてはいけません。
もちろん、そのような場合でも急騰後はたいてい反落しますので、空売りで利益を出すことはできるのですが、わざわざ仕掛けるポイントではないと思います。
一方、積極的に空売りを検討したいのは、「仕手コイン」など意図的に価格がつり上げられた暗号通貨や、影響力の強い投資家や有識者の発言などにより過剰に買われているコインです。(いわゆる「マカフィー砲」など)
また、さらに空売りする条件が整っているように感じても、必ずローソク足の「大陰線」を確認するまでは待つようにしましょう。
なぜなら、大陰線は、売り圧力が強くなってきた証拠だからです。
出来高急増+大陰線の空売りパターン
ただし、大陰線の出現だけで空売りの条件が整ったとはいえません。
このことに加えて、出来高の急増が確認できればいよいよ「空売り」を検討しても良いでしょう。
なぜなら、この「大陰線+出来高急増」のシグナルは利益確定売りなどが強力である証拠だからです。
つまり、「買い優勢」から「売り優勢」となった決定的な瞬間である可能性が高いということになります。
上ひげ+大陰線のパターン
上ひげ+大陰線のチャート形状は、鉄板の売りパターンになります。
どちらも売り圧力が強い場合に出現するシグナルで、これらが2つとも見られる場合はさらに顕著なシグナルと受け止めてよいでしょう。
大抵、上ひげが出現した後に大陰線が出現しますので、一般的に、上ひげが出た瞬間に空売りするタイミングと見て良いかと思います。
急騰後、高値で粘るパターンは空売りすべき?
ご存知の方が多いと思いますが、急騰する暗号通貨のほとんどは、クライマックスのあと急落していきます。
しかし、中には高値付近で粘りつづけるケースもあります。
それでは、このコインの空売りを狙っている場合はどうすればよいでしょうか?
このような時は、すぐに空売りせず、まず様子をうかがうことをオススメします。
急騰後、高値付近にとどまるということは、買い圧力と売り圧力が拮抗していることを表していますので、空売りは危険。
場合によっては、もう一段階、急騰があるかもしれません。
とはいえ、ほとんどのケースにおいてはジリジリと値を下げていくか、しばらく高値付近を横ばいに推移したあと出来高を伴って急落します。
更なる上値を期待している投資家も耐えかねて多くは利益を確定していくのです。
ですので、そのことを確認したら、流れに沿って空売りを検討してもよいでしょう。
Twitterや掲示板の買い煽りは冷静に分析しよう
いろいろ情報収集をしていると、「○○円までの上昇は堅い」「○○という好材料がある!ホールドだ」など、買いの煽りとも取れるような「Twitter」や「5チャンネル掲示板」などでの書き込みを目にすることがあります。
しかし、こういった情報をうのみにして、空売りを中止して、買いに転じるのは危険です。
もちろん、その情報が正しい可能性も大いにありますが、ツイートや書き込みにはガセも多いということを認識しておく必要があります。
空売りすべきかどうか分からない場合は?
急騰後の急落を狙う空売りにおいて、最も悩ましい判断は「天井がどこにあるのか」という部分。
しかし、これを100%的中させることは不可能ですので、どこかで割り切って決断する必要があります。
そして、ここで1つの目安をあげるとすれば、仕手コインでの「天井」は急騰の初動から1日~2日後くらいに迎えることが多くなっている、ということ。
そのため、これ以上の時間が経過している場合には、「ストップロスオーダー」(損切り注文)をしっかりと発注した上で、空売りしてみることが重要。
ということで、今回は、仕手コイン相場などで発生しやすい「急騰後の急落」を狙った空売りについて、具体的な手法についてお伝えしてみました。
ハイリスクな手法であることをしっかりと理解した上で、更なるリターン(利益)のために検討してみてください!