クリプト指標とは?Coinpostやコインテレグラフでの使い方

仮想通貨用語解説

「クリプト指標ってなんだろう?」

仮想通貨の値動きを予想する手がかりになるらしいけど、どこでみられるの?」

と、疑問を感じていませんか?

そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。

この記事でわかること
  • クリプト指標とは
  • クリプト指標の一覧と使い方
  • クリプト指標の見方

さっそく、詳しくみていきましょう。

クリプト指標とは

クリプト指標とは、仮想通貨の価格変動に影響する経済指標のこと

FXや株式市場では「雇用統計」などの経済指標が重要視されていますが、クリプト指標はそれらの仮想通貨版と考えることができます。

仮想通貨の値動きは、株やFXの投資家からすると「読みにくい」との声もありますが、それは値動きの根拠となる指標が明確ではないことが原因のひとつ。

しかし近年では、大手メディアや仮想通貨業界の有識者などが、仮想通貨独自の経済指標を「クリプト指標」としてまとめ動きがあります

クリプト指標を理解し、日々チェックすることで、仮想通貨の価格予想の手がかりとすることができます。

クリプト指標の一覧

クリプト指標には、どのような種類があるのでしょうか?

以下に順番に列挙し、それぞれの指標を簡単に解説します。

ブロックチェーン求人指数

日本最大級の仮想通貨メディアであるコインポストが独自に集計する、仮想通貨・ブロックチェーン業界の求人需要を示す指標です。

ブロックチェーン求人指数が増加しているということは、「多くの仮想通貨企業が人件費を使ってでも事業を拡大したいと考えている」ことを意味します。

ブロックチェーン求人指数は、FXでいうところの「雇用統計」と似ています。

関心度指数

「関心度指数」とは、仮想通貨ニュースへの関心度を示す指数です。

関心度指数が高いほど、個人投資家を中心に仮想通貨への関心度が高まっていることを意味します。

CMEのSQ日

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物の精算日のことです。

精算日前後はビットコインの値動きが激しくなる傾向にあるため、クリプト指標として注目されています。

BitMEXのビットコイン先物期日

仮想通貨デリバティブ(レバレッジ)取引所も先物取引を提供しており、ポジションを閉じる必要がある「期日」前後は値動きが激しくなる可能性があります。

特に、大手のBitMEXなどの期日が意識されます。

確定申告日

各国の確定申告前後は、税金の支払いのためにビットコインが売られる可能性があるため、投資家から意識されています。

Burn(バーン)

バーンとは、発行されている仮想通貨の一部を焼却し、二度と利用できなくすることを言います。

仮想通貨によってはバーンされる量、バーンのスケジュールが事前に公開されています。

バーンが行われると希少価値が高まるため、投資家からは価格上昇要因として意識されます。

なお、バーンはFXの「マネーサプライ減少」に置き換えて考えることができます。

ハッシュレート

コンピュータの計算能力を用いて仮想通貨を維持する対価として、仮想通貨を報酬として得る「マイニング」。

そのマイニングの速度(パワー)がハッシュレートです。

ハッシュレートの上昇は、仮想通貨価格の上昇につながるとの見方が一般的です。

FXでいうところの「鉱工業生産指数」に近い指標です。

採掘難度調整

ビットコインでは、マイニングの難易度がアルゴリズムによって自動的に変更されます。

ハッシュレートと同様に、難易度は上昇するほどビットコイン価格にポジティブに作用すると考えられています。

なお、FXでいうところの「景気動向指数(一致)」に置き換えて考えられます。

採掘難度調整予測

上記のマイニング難易度の事前予測数値です。

FXでいうところの「景気動向指数(先行)」に似ています。

新規口座開設数

仮想通貨取引所の新規口座開設数を把握することで、直後の買い圧力を予想することができます。

もちろん、増加しているほうが仮想通貨価格にとってポジティブです。

仮想通貨取引所の大型メンテナンス

仮想通貨取引所がメンテナンスに入り、売買できなくなると、板が薄くなり値動きが激しくなる傾向があります。

特に大手取引所のメンテナンスは、クリプト指標として意識されています。

大型カンファレンス

仮想通貨業界における大型のイベントやカンファレンスの開催は、価格の上昇要因となります。

代表的なカンファレンスに、米リップル社主催「SWELL」があり、開催日が近づくと仮想通貨XRPが上昇することで知られています。

為替市場の経済指標である「政策決定会合」に似ています。

その他のイベント

その他、仮想通貨のマイニング報酬が半分になる「半減期」や、仮想通貨が分裂して2種類になる「ハードフォーク」、仮想通貨の無料配布である「エアドロップ」も、メディアが提供しているクリプト指標カレンダーに掲載されることがあります。

クリプト指標の見方

クリプト指標は、各仮想通貨メディアなどで無料で見ることができます。

コインポスト

仮想通貨専門メディアのコインポストは、「クリプト指標一覧」のページから、仮想通貨価格に影響があるイベントなどを一覧で掲載してくれています。

また、コインポストはiOS用のスマホアプリをリリースしており、アプリ内からクリプト指標をカレンダー形式で公開しています。

出典:https://coinpost.jp/?p=180169

アプリを開いて、「指標」をタップすると閲覧可能です。

DMM Bitcoin

仮想通貨取引所のDMM Bitcoinは、公式サイトでクリプト指標をカレンダー形式で公開しています。

コインテレグラフ

仮想通貨メディアのコインテレグラフは、日々のニュース記事の中で、メディアや有識者が発表したクリプト指標や、統計データを頻繁に取り上げている傾向があります。

客観的なニュースを見たい方は、コインテレグラフもおすすめです。