こんにちは、阿部です。
暗号通貨版クラウドファンディングといえるICOは、
投資額の10~20倍以上のリターンを期待できます。
2017年はICOが盛り上がったことから、
2018年からご自身でも投資してみよう
と考えている方も多いのではないでしょうか?
ICOを調べてみると
「資金調達」の手法の1つだと説明されています。
では、同じく資金調達の1つである
「クラウドファンディング」との違いはどこにあるのでしょうか?
今回は、ICOとクラウドファンディングの違いと、
それぞれの特徴について触れていきたいと思います。
ICOもクラウドファンディングも「資金調達」の1つ
ICOとクラウドファンディングの2つが
比べられることが多いのは、
両方とも「資金調達」を目的としているからです。
資金調達とは、文字通りお金を調達すること。
企業などが新たなビジネスを始める際には、
ビジョン(どんなことで収益をあげるかというアイデア)と資金(設備投資など)
の2つが揃っている必要がありますよね。
しかし、ビジョンはあってもお金がないケースもあります。
こんなとき、投資家などお金のある人から
出資してもらいビジネスの元手とするのが資金調達です。
ICOとは、暗号通貨を使った資金調達
一昔前まで、資金調達といえば銀行融資がメインでした。
(大企業であれば株式や社債を発行して
投資家に購入してもらい資金を集める方法もありますね)
もちろん、現在でもこれらの資金調達は行われていますが、
近年、一気に盛り上がりを見せているのが
暗号通貨を使った資金調達、ICOです。
ICOの特徴は、投資するとトークン(暗号通貨)がもらえるということ。
トークンは、投資をおこなった見返りに得られる
「権利」を表すものといえるでしょう。
たとえば、株に投資することで得られる配当金などの「権利」は
株式によって象徴されていますよね。
(株を持っていることで、その会社の配当金をもらう権利が生まれます)
ICOでも同じ。
投資の条件によって決められた「権利」が「暗号通貨」(トークン)を
持っていることで証明されるのです。
さらに、そのトークンを取引所などでやりとりすることで
「権利」を買ったり売ったりできるというのがICOの特徴です。
(投資家にとっては、このような売買こそが本当の目的です)
つまり、ICOの本質を一言でいえば
「権利」(=価値)であるコインがもらえる代わりに
資金調達に協力することだといえるでしょう。
以下、ICOの特徴をまとめました。
- 暗号通貨(トークン)を売買できる
- 投資で得られる「権利」が「暗号通貨」(トークン)で表されている
- 投資は日本円ではなく、イーサリアムなど暗号通貨でおこなう
クラウドファンディングとは、ネットを使った資金調達
続いて、クラウドファンディングについても見ていきましょう。
クラウドファンディングと一言にいっても、
ファンへの任意の「寄付」の意味合いの強いものから、
「投資」や「融資」などになり得るものまであります。
ここでは、ICOとの比較ということで
後者について考えていきたいと思います。
クラウドファンディングもICOと同じく
資金調達を目的としていますが、
大きな違いは日本円などの法定通貨での投資となることです。
また、ICOのように「権利」の象徴を
トークンで売買するような習慣はありません。
したがって、投資を「する」か「しない」かの2択であり、
それを他人に「売る」という第3の選択肢は原則としてありません。
つまりクラウドファンディングを簡単にいえば、
約束を取り決めてお金を取引するというアナログなことを、
インターネット空間でやるということです。
(ただし、クラウドファンディングという言葉の定義はかなり広く
上述のとおりではないケースも多くあります。
たとえば、ビットコインでのクラウドファンディングも存在します)
以下、クラウドファンディングの特徴です。
- 投資をすることでサービスや特典、利回りなどを得ることができる
- 投資は原則として日本円(法定通貨)でおこなわれる
- 投資することで得た「権利」を売買する習慣はない
ICOは次世代のクラウドファンディング?
ここまで、ICOとクラウドファンディングの違いについて、
投資家目線から解説してきました。
上述のとおり、クラウドファンディングには
日本円でおこなうことができるメリットもありますが、
それを除くとICOの自由度の高さが目立ちます。
寄付の意味合いが強いクラウドファンディングは別とし、
価値のある「権利」に投資するのであれば
自由に売買できたほうが便利ですよね。
近年になりICOが注目されているのは、このような理由があるのです。
ICOもしくはクラウドファンディングの
利用を検討している方は、当記事をぜひ参考にしてみてください!