知っておきたい暗号通貨の専門用語③

仮想通貨用語解説

こんにちは、阿部悠人です。

今日も引き続き、知っておきたい暗号通貨の専門用語を紹介していきます。

「ハ行」暗号通貨の専門用語

ハードフォーク

暗号通貨のシステムにおいて、旧仕様と新仕様の間で互換性がなくなるような修正や変更がされること。(ちなみに、相互性を保った修正や変更は「ソフトフォーク」という)ハードフォークが起きると、旧仕様と新仕様の互換性がなくなることから、事実上2つの通貨に独立することになります。

ただ、ハードフォークをバージョンアップに使うケースもあります。11月のビットコインキャッシュなんかそうですね。これは旧仕様のチェーンを誰も掘らなかったため、分裂せずに1つのままでした一方、2つに分かれたケースと言えば、8月のビットコインですね。今後取引量が増加するとキャパシティ不足となることがほとんど確実となっていましたが、その対策をどうするかで意見が分かれたため、ハードフォークをしてビットコインキャッシュが誕生しました。

半減期

半減期とは、マイニング報酬が半分になる時期のことです。たとえばビットコインの場合、4年ごとに半減期が訪れ、マイニング報酬が半減されます。「暗号通貨の流通量が半分になる」とまれに勘違いされますが、そのような意味ではありません。(半減期はブロック報酬減の一種です)

P2P(ピア・ツー・ピア)

特定の管理者やサーバーにデータを保存するのではなく、分散して個人間でデータを共有する仕組みのことです。暗号通貨は、この「P2P」と「ブロックチェーン」を柱として成り立っているといってよいでしょう。

ビットコイン

ビットコインとは、数多くある暗号通貨の1つ。時価総額1位のもっとも代表的な暗号通貨です。さらに、すべての暗号通貨の中でもっとも早く誕生した暗号通貨でもあります。

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、世界中のコンピュータに分散して保存されている,、過去すべての取引がつながっているデータのことです。ブロックチェーンは「ブロック」がつながったものです。たとえばビットコインの場合、1ブロックは10分で生成され、それがつながって長くなったものがブロックチェーンです。

ブロックチェーンが登場したことで、同じ取引履歴を皆で監視し合うことが可能となりました(分散記録)。これにより、不正が極めて困難になり、暗号通貨が管理者無しで安全に運用できるようになりました。また、お金や権利などの価値を送ることができるようになったのもポイントです。

ボラティリティ

ボラティリティとは、価格の変動率のことです。「ボラ」と略されることもあります。「ボラティリティが高い=値動きが激しい」こと。反面、「ボラティリティが低い=値動きが小さい」という意味になります。株式投資や投資信託、その他の法定通貨より、暗号通貨のボラティリティは高い傾向にあります。

「マ行」暗号通貨の専門用語

マイニング

マイニングは採掘とも呼ばれ、暗号通貨の取引記録を自身のコンピュータで計算し、コミュニティに貢献する対価として報酬を得ることです。マイニングをする人(マイナー)が存在しなければ機能しない(成立しない)暗号通貨は多く、送金・着金が機能するのもマイニングが存在するからです。別枠で新たに発行した通貨を報酬とするため、「採掘」とも呼ばれます。

マウント・ゴックス

マウント・ゴックスとは、現在は存在しない(破産した)取引所のことです。マウント・ゴックスは2010年に設立され、最大規模だった時期もありました。しかし2014年2月、突然マウント・ゴックスの取引が停止し、公式サイトが削除。さらに投資家が預けていた多額の資産が引き出せなくなりました。事件はメディアで大きく取り上げられ、ビットコインの知名度を引き上げる結果となりました。

モナコイン

モナコイン(モナーコイン)は、数多くの暗号通貨の1つ。掲示板サイト「2ちゃんねる」が発祥です。2014年に流通され始め、日本初の暗号通貨として話題になりました。モナコインも特定の管理者が存在しない分散型の暗号通貨です。

「ラ行」暗号通貨の専門用語

ライトコイン

ライトコインは、数多くある暗号通貨の1つです。「第2のビットコイン」といわれ、その性質はビットコインと似ています。ビットコインの不便な点をカバーすることで、ビットコインの代わりに使ってもらうことを目指としています。ビットコインの不便な点の一例に決済・送金スピードの遅さ(約10分)がありますが、ライトコインはこれを約2.5分で完了させることが可能となっています。

リップル

リップル(リップルラボ)は、数多くある暗号通貨の1つです。本来「リップル」とは会社名であり、通貨ではありませんが、リップルラボの通貨「XRP」をリップルという場合が多いです。取引所などでもそのように呼ばれることがあります。

Googleが出資した暗号通貨として話題になりましたが、機能面も、決済・送金スピードは約10秒で完了させられるなど優れています。ビットコインなどの暗号通貨とは異なり、ブロックチェーンを利用していません。また、リップルラボという明確な母体が存在します。

レバレッジ

レバレッジ(レバレッジ取引)とは、少ない元手(たとえば10万円)で大きな資金(たとえば100万円)を取引する仕組みことです。少ない元手を「証拠金」として取引所に預けることで、取引所から資金を借り、大きな取引を行います。元手に対してどのくらい大きな取引なのかを「倍率」で示します。10万円の元手で100万円の取引なら、レバレッジは10倍です。

ロスカット

ロスカットとは、購入した価格よりも値下がりしている状態において、売却して損失を確定させることです。損切りともいいます。ロスカットすることで損失が確定してしまうものの、さらに損失を拡大させるリスクを避けられます。ロスカットするタイミングを予め決めておくことを、「損切りルール」とも呼ばれます。

まとめ

3回に渡って最低限知っておいてほしい暗号通貨の専門用語を紹介してきました。これらが頭に入っているだけでも、何も知らない人よりは利益を出しやすくなりますのでぜひ活かしていってください!