「Solana(ソラナ/SOL)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「世界最速のブロックチェーンとして最近注目を集めつつあるけど、そんなにすごいの?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Solana(ソラナ)とは
Solanaとは、「世界最速のパブリックブロックチェーン」を持つとされる仮想通貨プロジェクト。
2017年にホワイトペーパーが公開され、2020年にプロダクトが公開されました。
ビットコインの処理速度が5TPS(5トランザクション/秒)、イーサリアムが15TPSであるのに対し、なんとSolanaでは5万TPSの圧倒的な処理速度を実現。
これにより、ビットコインやイーサリアムで問題となっているスケーラビリティ問題(取引混雑時の手数料の高騰、取引の遅延)を完全に解決するとしています。
Solanaのアルゴリズム「Proof of History(POH)」とは
とはいえ、「スケーラビリティ問題を解決する」と主張している仮想通貨は多数ありますよね。
そんな中でSolanaは、
- 圧倒的に早い5万TPS(ライバルの多くは1000TPSほど)
- シャーディングやレイヤー2を活用せず、シンプルな「ブロックチェーン」で高速化
を実現しているのが特徴となっています。
つまり、特殊な技術を用いることなく、単体のブロックチェーン(レイヤー1)で、高速化しているのが画期的な点です。
そして、それを可能としているのが、SolanaのアルゴリズムであるProof of History(POH)。
そもそもブロックチェーンでは、取引を承認する際にネットワークに参加しているノード(コンピュータ)同士が通信を行って、取引が正しいかどうかを確認しているため、送金に時間がかかるのです。
これがスケーラビリティ問題の元になっています。
しかしProof of History(POH)では、ノード同士の通信を省略しながら、かつ高いセキュリティを維持することに成功しています。
結果、(本来なら遅いはずの)レイヤー2を用いないパブリックなブロックチェーンでありながら、非常に高いスケーラビリティ(処理速度)を実現しているのです。
今後Solanaは、このスケーラビリティを活かして、分散型取引所(DEX)、決済サービスなど幅広い用途に活用されると期待されています。
Solanaの将来性は?
それでは、Solanaの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
イーサリアムのスケーラビリティ問題が追い風に
2021年現在、仮想通貨市場の高騰によりビットコインやイーサリアムといったパブリックブロックチェーンを持つ仮想通貨のトランザクション手数料(送金手数料)が高騰しています。
そのため、イーサリアム上に展開しているAMM(自動マーケットメーカー)などの人気プロジェクトが、Binance Smart Chainなどへと移行しつつあります。
その移行先のひとつとして、Solanaブロックチェーンが注目されつつあるんですね。
2021年2月現在、独自トークンのSOLは上昇していますが、この傾向が続けばさらなる値上がりも期待できるでしょう。
SushiSwapがSolanaブロックチェーンに移動?
イーサリアムからSolanaブロックチェーンへの移行の一例としては、Uniswapと並んで有名なDeFiプロジェクトであるSushiSwap(スシスワップ)が挙げられます。
SushiSwapは2021年2月、Solanaブロックチェーンを採用するRaydiumと統合する計画を発表。
つまり今後、SushiSwapがRaydiumを通じて、Solanaブロックチェーンを利用する可能性があります。
SushiSwapは非常に人気のAMM(自動マーケットメーカー)ですので、Solanaにとっても強力な追い風となります。
Solanaブロックチェーンはすでに「Serum」が採用済み
Solanaはまだまだこれからの仮想通貨なのかというと、そんなことはありません。
すでに、分散型取引所(DEX)で1位の取引量を持つとされるUniswapに次いで、2位の取引量を持つSerumがSolanaブロックチェーンを採用しています。
なお、3位はBinance Smart Chain上のPancakeSwapですね。
最近ではBinanceやbitFlyerといった中央集権的な取引所の勢いを上回るペースで、特定の管理者が存在しない「DEX」が伸びています。
そんなDEX界を代表するSerumが採用しているSolanaは、すでに実需に支えられた仮想通貨だといえるでしょう。
Solanaは2019年に約20億円の出資を受ける
Solanaというプロジェクトを最近知った方も多いかもしれません。
しかしSolanaは2019年から多数の企業や投資家から注目を集めていました。
同年に開催されたMulticoin Capitalが率いる投資ラウンドで、複数の投資企業(Distributed Global、 Blocktower Capital、 Foundation Capital、 Blockchange VC、Slow Ventures、NEO Global Capital、Passport Capital、Rockaway Ventures)から約20億円の出資を受けています。
また2020年にも2億円弱の資金調達を成功させていますね。
Solanaブロックチェーンの圧倒的なスケーラビリティを高く評価している企業が多い証拠だといえるでしょう。
Solanaの買い方
Solanaは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。