こんにちは、阿部です。
仮想通貨関連の「広告」をSNSでご覧になったことのある方はいますか?実は仮想通貨関連の広告は、詐欺行為を目的とするため出稿されていることも多く、問題となっていました。
そんな状況を受けてFacebookは2018年1月、
- 仮想通貨
- ICO
- バイナリーオプション
といったグレーな広告が横行しやすい分野の広告出稿を全面的に禁止しました。
仮想通貨市場もこれを受けて下落基調が強まるなど、Facebookの広告禁止は市場にとってもネガティブ要因となっています。
しかし2018年6月26日、Facebookはついに仮想通貨の広告を「解禁」する方針を発表。
この新たなニュースについて、詳しくみていきましょう。
Facebookが他社SNSに先んじて仮想通貨広告を解禁
Facebookは2018年6月26日、仮想通貨関連の広告を、条件付きで解禁することを発表しました。
これまでFacebookでは上述のように、「仮想通貨」「ICO」「バイナリーオプション」といった分野の広告出稿を禁止していましたが、そのうち「仮想通貨」については解禁。
つまり「ICO」と「バイナリーオプション」については、まだ解禁は先延ばしとなりそうです。
そもそも、Facebookの「広告」とはどのようなものなのでしょうか。
FacebookなどのSNSは、ユーザーは無料で利用することができます。
代わりにFacebookは、広告をユーザーに見せることで、広告主から収益を得ています。
広告主は、Facebookという「場所」を借りて自社の商品を宣伝する代わりに、Facebookに掲載料を支払っているのですね。
さて、Facebookは仮想通貨の広告を「条件付き」で解禁しますが、その条件とはどのようなものでしょうか?
これはポリシーに明記されており、具体的には事前に「申請書」を提出したのち、Facebookが広告掲載にあたって問題がないかを審査し、通過したものだけが掲載される仕組みです。
Facebookによる仮想通貨規制は完全にリセットされてはいませんが、少なくとも悪い方向から反転し、よい方向へと向かっていることは間違いないですね。
ICOとバイナリーオプションの広告は引き続き禁止
ただし、上述のように、ICOとバイナリーオプションの広告については、引き続き禁止されます。
Facebookはこれまで、
- 仮想通貨
- ICO
- バイナリーオプション
の主に3つの投資関連広告を禁止していますが、なぜ「仮想通貨」だけが解禁されているのでしょうか?
あくまで個人的な予測となりますが、やはり「仮想通貨」と「ICO」を比較した場合、ICO関連のほうでより詐欺に近い行為が横行している背景があるからでしょう。
ICOは「資金調達の手段」という側面に加え、「明確な発行者が存在する」という特徴があります。
そのため、「価値のない詐欺コインに投資させる」といった行為が可能となります。
Facebookも「バイナリーオプションやICOの広告は引き続き禁止します」と明記しており、仮想通貨関連広告が完全に受け入れられるのはもう少し先の話になりそうです。
GoogleやTwitterの仮想通貨広告は今後どうなる?
なぜFacebookでの広告掲載の解禁が重要なニュースといえるのでしょうか?
仮想通貨が普及していくためには仮想通貨が世の中に「露出」していく必要があります。
Facebookは利用者も多く、SNSは仮想通貨にとって絶好のアピールポイントなので、禁止されるのは痛手です。
また広告が禁止されている状態は仮想暗通貨=詐欺」という間違った認識を生みかねないので、広告解禁はポジティブ要因ととらえるこができ、価格にも好影響を与えます。
同じ意味で今後は、現在仮想通貨関連の広告を禁止しているTwitterとGoogleの動向にも注目したいところ。
ぜひFacebookの後に続いて、仮想通貨フレンドリーな判断がなされることを期待しましょう!